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G7広島サミット 久保田拓人アナが要人の宿泊先候補を取材

  • 2022年09月02日

400室を超える客室を備えた大型ホテルが広島市中心部にオープンしました。来年5月19日から3日間行われるG7広島サミットで広島県と広島市が各国の首脳や代表団の宿泊先として提案しているホテルの内部を取材しました。

(広島放送局 アナウンサー 久保田拓人)

アメリカの大手ホテルチェーンが広島に

ホテル内のけん玉をあしらった装飾

営業が始まったのは「ヒルトン広島」です。アメリカの大手ホテルチェーンが開業しました。スタッフの制服には折り鶴や鳥居があしらわれ、ホテルの壁にはもみじ、けん玉をあしらった装飾と、随所に日本らしさ、広島らしさが表現されています。

最上階にあるスイートルーム

最上階にある広々としたスイートルームにはさまざまな方向に窓があり、瀬戸内海を眺めることもできます。ホテルにはこうしたスイートルーム16室を含む、420もの客室があります。

ヒルトン広島 吉川頼子 宿泊管理部支配人
「これからインバウンドも増えてくるので、海外のお客様を迎える準備も整えていきたいし、広島県内のお客様に関しては温かい信頼性のあるサービスを提供していきたいと思います」

サミット宿泊先の全容は?

このホテルに来年のG7サミットの各国首脳や代表団も宿泊するのかどうかはまだ決まっていませんが、広島県や広島市の計画案では、G7サミットで広島を訪れる各国の首脳や代表団の宿泊先として、このホテルやサミット会場候補のグランドプリンスホテルなど、広島市内の6か所のホテルを提案しています。

ただ、サミットの期間中に宿泊するのは各国の政府関係者だけではありません。警備を担当する警察官や海外からの報道関係者もいるため、こうした人たちが宿泊する施設も必要になります。ここで課題となるのが、十分な部屋が確保できるか、ということです。

6年前の三重県の伊勢志摩サミットでは、1日あたり最大で2万人が宿泊しました。広島ではそれ以上の宿泊者数が見込まれています。それに対して、広島市内のホテルの客室は、全部で1万4000室にとどまっています。

客室を確保するため、サミットの準備をする県民会議は県内の900近くの宿泊施設すべてに対して、サミット前後の期間、新たな宿泊予約の受け付けを停止するよう、協力を要請しています。さらに、広島県内だけではなく、隣の山口県岩国市の宿泊施設にも協力を要請することを検討しています。

準備が進められる中、9月1日、こうした業務を一手に引き受ける「宿泊予約センター」が設置されました。

宿泊予約センターは、広島県から委託を受けた4つの旅行会社が共同で運営を担います。宿泊施設を確保するだけでなく、一元的に予約を受け付けることでそれぞれの要望に応じて宿泊先を割り振っていきます。

宿泊予約センター 上本宏 センター長
「まずは県民会議、宿泊事業者の皆さんと連携をしながら、関係者の皆様に円滑な宿泊をしていただけるようにしながら広島サミットの成功に貢献したい」。

この宿泊予約センターは伊勢志摩サミットでも設置され、のべ38万3000人がこのセンターを通じて宿泊しました。サミットが行われるのは来年5月。例年なら観光シーズンですが、影響はあるのでしょうか。

広島サミット県民会議 事務局 林田大地 開催支援課長
「さまざまな要望があって、宿泊に関して空いてる部屋を割り振ればいいのではなく、遂行に向かってどう配分するか細やかな調整が必要。サミット開催近くになると宿泊施設確保が難しくなるなど一般の方に影響出るが、サミットの安心安全な開催に向けてご理解ご協力をいただきたい」

センターは9月中旬から県内の宿泊施設を対象に説明会を複数回開いて、サミットの関係者が宿泊できるよう客室を確保することにしています。

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