邪馬台国はどこに~日本古代史“最大のミステリー”~
日本古代史最大のミステリー、邪馬台国はどこにあったのか?「近畿説」や「九州説」など論争が続く中、佐賀・吉野ヶ里遺跡で進められた発掘調査から、新たな“謎”が浮かび上がってきました。6月、弥生時代後期の有力者のものとみられる石棺墓のフタが外されました。土に付着していた赤の顔料は何を意味する?墓のフタにつけられた×や+の無数の線は誰が何のためにつけた?約1800年の時を超え ...
日本古代史最大のミステリー、邪馬台国はどこにあったのか?「近畿説」や「九州説」など論争が続く中、佐賀・吉野ヶ里遺跡で進められた発掘調査から、新たな“謎”が浮かび上がってきました。6月、弥生時代後期の有力者のものとみられる石棺墓のフタが外されました。土に付着していた赤の顔料は何を意味する?墓のフタにつけられた×や+の無数の線は誰が何のためにつけた?約1800年の時を超え ...
いま、懐かしの建物、思い出の建物が全国各地で取り壊しに…。「中銀カプセルタワービル」や「東京海上日動ビル」など、名建築が次々と姿を消しています。維持管理や耐震対策など、多額の費用が所有者にのしかかる背景も。そうした中、私財を投じて名建築の再生に取り組んだ俳優・鈴木京香さんの取り組みや、宿場町の街並みを住民主体で守った兵庫・丹波篠山の事例も紹介。歴史的建造物の継承はどう ...
アメリカ統治下にあった沖縄が本土に復帰してちょうど50年。NHKでは歴史資料や取材を元に、当時の街の様子をVR(バーチャル)空間に再現しました。そこへ全国各地から集まった7人の若者が“タイムトラベル"。オンラインを通じて体験した沖縄の歴史は、若者たちにとって「驚き」の連続でした。1972年の沖縄に何があったのか?人々はどんな思いで本土復帰を迎えたのか?45分拡大版でお ...
終戦直後、大陸などでまん延していた「コレラ」。海外から600万人あまりが引き揚げる中、史上最大規模の水際対策が行われました。 今回新たに発掘された資料からは、ウイルス流入阻止を優先するあまり、船上の人々に大きな犠牲を強いた実態が浮かび上がりました。 埋もれていた感染症対策の歴史が、私たちに問いかけるものとは。
太平洋戦争開戦から80年となる中、外務省が次々と開示を進めている史料がある。収監されたBC級戦犯たちが出所する手続きのために作成した膨大な資料群だ。ほとんどは「一刻も早く出たい」という悲痛な申し立てだが、分析の結果、出所の手続きを望まない戦犯が複数いたこと、そして彼らが望まなかったにも関わらず国が出所させていたこともわかってきた。表に出ることのなかった戦争のもう一つの ...
先の大戦中、存在すら隠された精神疾患発症の日本兵たち。彼らはその後どう生きたのか。戦後、密かに行われていた追跡調査が初めて開示された。調査をしたのは目黒克己医師(当時30)。元兵士たちの症状や暮らしの追跡から見えてきたのは、病に苦しみ続け孤独に生きる者、困窮に喘ぐ者など壮絶な「戦後」だった。番組では、元兵士の遺族らを独自に取材。戦場の狂気は兵士の心をどう蝕み、人生をど ...
国家総動員体制で遂行された日本の戦争。東京や大阪の大空襲などで犠牲になった民間人は80万人にのぼるが、これまで国は民間被害者への補償を避け続けてきた。また国は被害の実態解明も行わず、犠牲者の名前や人数は今も正確には分かっていない。せめて犠牲者の名前だけでも明らかにしようと調査に乗り出す動きも始まっているが、関係者は高齢化し、思うように進んでいない。なぜ民間人への補償は ...
「史上最低の遊園地」「プール冷えてます」など、斬新なキャッチコピーで世の中を驚かせ続けてきたとしまえんが、8月31日、閉園。番組では、コロナ禍で迎えた最後の夏に密着した。出会ったのは、としまえんに亡き父との思い出を重ねる人や、新たな人生の目標をプールのスライダーに見出した人たち。中高年中心に多くの人が自らの人生と重ね合わせて閉園を惜しんでいた。 94年間、まさに時代 ...
朽ち果てる戦没者の慰霊碑…。倒壊の危険のある碑が全国に数多くあることが国の調査で明らかに。多くの戦友を目の前で失った99歳の元軍人は、自ら建立した碑を撤去し「戦争のことは忘れられるのでは」と苦悩をにじませる。戦争に関する遺品を収集してきた地方の資料館では、入館者の減少などで閉鎖が相次ぐ。こうした中で、ネットオークションには軍服や軍帽などの戦争遺品が出回り、身に着けて楽 ...
戦後75年の今年、映画俳優の吉永小百合さんは、戦争体験者の手記を朗読劇やドラマ、音楽などで表現するNHKの番組企画に挑んでいる。主題となる手記は、長年、戦争の詩を朗読してきた吉永さんに、自分の体験も知って欲しいと、一般の人たちから寄せられたものだ。吉永さんの思いに共鳴した山田洋次さん、坂本龍一さんらトップクリエイターが結集し番組企画はスタート。沖縄戦を描くドラマは実際 ...
がんで余命宣告を受け「遺作」と呼ぶ映画を完成させた大林宣彦さん。NHKは2年に渡り密着取材を行ってきた。大林さんは先週、広島で開催された国際映画祭に新作を携えて参加、今週、尾道にも帰郷する。新作で常盤貴子さんや満島真之介さんなど若手俳優に志を伝えるなど、衰える身体の中でも執念は決して衰えていない。その根底には、戦争を経験した人間としての責任や黒澤明監督から託された「遺 ...
なぜサピエンスだけが大海原を越え日本列島に到達できたのか?この謎に挑む人類学者や考古学者たちが、実際に古代の技術や道具で製作した船で、台湾から沖縄へ渡海する実験に挑んだ。苦節6年間の挑戦の末、ついに今月、初めて200kmの航海に成功、人類学に大きな一歩を刻んだ。 NHKはプロジェクトに独占密着。大海原で繰り広げられた苦闘の航海の裏側を初公開。冒険を可能にした人間ならで ...
世界文化遺産への登録が決まった百舌鳥・古市古墳群。宮内庁が仁徳天皇陵として管理する大山古墳では、埋葬場所が複数あるという明治時代の記録などが残されている。一体誰が埋葬されているのか?歴史上の埋もれた人物がいたのではないか?そして、大山古墳と周辺に暮らす人々の知られざるかかわりや“あの人物”とのかかわりをつづった資料も残されていた。知られざる古墳のミステリーに迫る。
太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判で、去年韓国の最高裁が新日鉄住金に賠償を命じる判決を確定させて以降、日本企業に賠償を命じる判決が相次いでいる。日本政府は、1965年の「日韓請求権協定」で、この問題は“解決済みだ”とする立場から、協定に基づく協議を韓国政府に要請。しかし韓国側が応じるかは不透明だ。なぜ今「徴用」をめぐる問題が浮上し、日韓関係を揺るがしかねない事態となっ ...
ちょうど30年前の1月8日に始まった「平成」。その後、日本人の価値観や生き方は大きく変わった。「やまとなでしこ」「ドクターX」などのドラマで女性の生き方を描いてきた脚本家の中園ミホさんは男社会の中で苦しむ女性たちを目の当たりにして「自分が書くしかない」と走り続けてきた。平成元年1月8日に大ヒット漫画「伝染るんです。」の第一話が入稿された漫画家の吉田戦車さんはオウム事件 ...
先月、長崎県佐世保市の離島で、異様に骨が太い“マッチョな弥生人”の骨格が見つかった。発掘を行った人類学者の海部陽介さん(国立科学博物館)によると、このマッチョな人骨は西北九州の離島で数々見つかっていて、一般的に知られている農耕民の弥生人とは“全く異なる集団”の可能性があると指摘。彼らはいったい何者なのか。「考古学」「スポーツ科学」「海洋学」などの専門家たちがマッチョな ...
奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、今年、古代史の常識を覆す発掘が行われ注目を集めている。見つかったのは東西方向に規則正しく並んだ4棟の建物の柱穴。周辺からは全国各地の土器が出土し、ここが当時の日本の中心地であったことを窺わせる。これまで最古とされてきた藤原京から500年もさかのぼる3世紀前半、日本最古の都市が存在したことがほぼ明らかになったのだ。さらに、最も大きな ...
「飛鳥美人」で知られる奈良県明日香村の高松塚古墳壁画。石室を解体し、カビに蝕まれた国宝壁画を修復するという前代未聞のプロジェクトが行われている。これに挑むのが修復の専門家や地元・奈良の石工を中心としたチーム。劣化した石を傷つけることなく解体する作業は、1300年前に精緻な石の構造物を作り上げた古代の職人との知恵比べでもあった。一方、石室解体後の課題となるカビの除去作業 ...
「飛鳥美人」で知られる奈良県明日香村の高松塚古墳壁画。先月下旬、文化庁は、カビの発生などが原因で劣化した壁画の保存をめぐり、かつてない決定を下した。壁画の描かれた石室を解体し、別の場所に移して修復しようというのだ。発見から33年、激しく劣化の進んだ壁画に、文化庁の保存対策を問題視する声も多い。石室は、なぜ解体されることになったのか、そして、前例のない「石室解体」は、ど ...
先月末、水田稲作が伝わり日本の始まりとされている弥生時代が従来考えられていた年代よりも500年も早まる可能性があると、国立歴史民俗博物館が発表。「放射性炭素測定法」という最先端の年代測定法によるこの調査結果をめぐって、専門家の間で議論が沸騰している。 これまでの弥生時代研究で謎とされていたことの解明につながる一方で、新たな矛盾も生んでいるためだ。大陸から水田稲作が伝 ...
今年3月、文化庁は国宝「高松塚古墳壁画」に黒いカビが見つかったと発表。1300年以上も前につくられ、飛鳥時代の日本と中国・朝鮮との結びつきを示す壁画は、今日まで古墳の中で当時の姿を損なうことなく残されてきた。 「世紀の発見」から30年間、厳重に保存されてきた貴重な壁画になぜカビが発生したのか。調査の結果、墳丘にある木の根が枯れ、水の通り道ができたことがカビを発生させ ...
一昨年の11月、日本の考古学界に衝撃を与えた「遺跡ねつ造」。 先月、日本考古学協会は、藤村新一・東北旧石器文化研究所前副理事長によるねつ造は20年以上前から行われており、藤村氏が関わった200近い遺跡と出土品のすべてが学術的資料として認められないとする調査報告書を発表した。 「日本人の起源は北京原人などと並ぶ70万年前にさかのぼる。」藤村氏の発見の数々は、日本にも ...
今年1月、奈良県明日香村の地下7メートルのところから、石を敷きつめた広場といっしょに亀の石造物が発掘された。7世紀中ごろのものと見られ、その高度な造形技術は専門家を驚かせた。この1年、こうした様々な遺跡の発掘にわいた明日香。その成果からいま飛鳥の地が、歴史上類を見ない石を敷きつめた都であったことが判ってきた。これまで謎に包まれていた飛鳥の都の全貌が、今ようやく明らかに ...
縄文時代とはどんな時代だったのか、その定説を揺るがす新たな報告が相次いでいる。青森県では、住宅地の下から日本最古の土器のかけらが発見された。報告書によると、最新の科学的分析が導き出した年代は、凡そ1万6500年前。日本に限らず世界でも最も古い土器の1つである可能性が高まっている。岡山県では、狩猟採取の時代と考えられている6千年前の地層から、イネの栽培を示唆する痕跡が見 ...
先週、奈良県にあるキトラ古墳で鮮やかな壁画が発見された。1300年の眠りから覚めた古墳の石室には、古代中国に由来する神々の姿や高度な天文知識をうかがわせる天文図が確認された。壁画の様式は、他の古墳で見られない独特のもので、天文図は東アジア最古とも見られる貴重なものであることもわかった。専門家も予想しなかった調査の成果は、日本の古代史に新たな謎を投げかけている。考古学の ...
女王卑弥呼が統治した耶馬台国は九州にあったのか、それとも近畿に存在していたか、論争が続いている。そんな中で、大阪府の池上曽根遺跡から、最近、1世紀頃の中国の影響を受けた大型の宮殿跡や巨大な井戸の跡が発掘された。現在出土品の調査が続けられているが、この新しい発見は弥生時代のイメージを変えるとともに、耶馬台国論争に一石を投じた。 番組では、この新しい発見の内容や調査の模様 ...
1500年続いた縄文時代最大の遺蹟が、青森市でそっくり出土した。三内丸山遺蹟は、これまで考えられていた縄文人の姿を塗り替えている。直径1メートルの大きな柱は、巨大な建物を想像させる。 今夜は、日本の成り立ちまでも変えようとしているこの遺蹟の全貌に迫る。
京都府・丹後半島にある古墳から一枚の古い鏡が発見された。鏡に印されていた中国の年号(青龍3年)から、この鏡は、耶馬台国の女王・卑弥呼が中国の皇帝からもらったものではないかと注目を集めている。 番組では、「卑弥呼の鏡」を通して、耶馬台国のなぞに迫る。