4月から8%に引き上げられる消費税。小売りの現場では増税による消費の冷え込みを防ごうと、新たな戦略を模索している。消費者の安値志向が強まると見て価格据え置きや値下げに踏み切るところが相次ぐなか、セブン&アイ・ホールディングスは素材や製法にこだわった付加価値の高い自社ブランド商品を大量に投入。デフレを引き起こした価格競争からは一線を画す作戦で臨む。一方、増税後に販売を取り巻く状況が厳しくなることを見据えて、製品のラインナップを4割削減して売れ筋商品に集中するなど、高収益体質へと改善を進める会社も出ている。消費増税の荒波を乗り越えようとする企業の舞台裏に迫る。
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