1100世帯が暮らす被災地最大の仮設住宅・開成団地(宮城県石巻市)。NHKでは住民たちに3年続けて聞き取り調査を行ってきた。今回、大きな特徴として浮き彫りになったのが、仮設での暮らしが長期化しいつ出られるか目処が立たない、いわば「仮設が常設化」してしまうという悩みを持つ住民が増えていることだ。高台への移転や災害公営住宅の建設が思うように進まない中、3年にわたり「避難生活」を余儀なくされ、さらに今後も居続けるしかない住民も多い。広大な範囲が津波で浸水し、多くの住民が元の場所に戻ることができなくなった東日本大震災。3年目に見えてきた、今回の震災ならではの課題を見つめる。
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