去年10月、千葉県で起きた女子大学生殺害放火事件、被害者のキャッシュカードを使った疑いがもたれている男が、被害者を刺したことを認める供述を始めている。この男は、事件の1ヶ月前に、強盗傷害事件で7年の刑期を終え、満期出所したばかりだった。今、元受刑者が再び犯罪に走るケースがあとを絶たず、検挙者のうち再犯者の割合は平成20年は42%と、この20年間で最悪になった。日本の制度では、満期出所した元受刑者を指導監督する権限はない。このため国は去年から、満期を迎える前に社会の中での自立更生を促す公的施設の整備を始めたばかりだ。一方、海外では、満期出所後の社会復帰を行政が継続的に支援することで、再犯の減少につなげようという取り組みが行われている。繰り返される悲劇をなくすために何が必要なのか?再犯防止対策の課題を考える。
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