棋聖戦6連覇、史上最高齢67歳でのタイトル防衛など輝かしい戦績を遺した囲碁棋士・藤沢秀行さんが5月、83歳で亡くなった。酒やギャンブルなど奔放な私生活で有名だった藤沢さん。実は、毎朝5時に起きて碁盤に向かう努力家でもあり、現在本因坊戦に挑戦中の高尾紳路九段をはじめとして、数々の名棋士を育て上げた名教育者でもあった。その若手修練の場となったのが毎年開催された「秀行塾」。「目先の勝利にとらわれるな」「手堅い性格だから視野が狭い」、など技術論を超えた人生論を含んだ藤沢さんの厳しい言葉から、弟子達は何を学んでいったのか。生前の秀行塾の映像と弟子達の証言を元に名棋士の教育論を振り返る。
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