未曾有の危機に直面している日本経済。これほどまでに大きな打撃を受けているのは、輸出を成長の原動力にしてきた「自動車産業」に日本経済が大きく依存してきたからだ。日本の“デトロイト”を目指してきた九州北部。医療機器の製造など他の分野の生産を手がけていた会社がここ数年、こぞって自動車部品の製造に進出、巨額の投資を行ってきた。自動車メーカーが急激な減産を進めてきた結果、在庫はなくなってきたが、巨大な設備は残ったまま次なる展望を見いだせずにいる。一方、ホンダはこれまでの戦略の見直しを迫られる中で、世界戦略車「インサイト」を売り出した。「環境」と「低価格」を両立させることで、落ち込んだ市場の中で販売を回復させようとしている。自動車産業が何に直面しどこに向かおうとしているのか伝える。
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