超高齢社会に突入した日本。それを支える介護の現場が深刻な人手不足に見舞われている。厚労省の試算では、今後5年間で50万人の増員が必要な介護職員。しかし景気回復の中、介護職の求職者数は2003年をピークに3割以上も減少。新たに仕事に就いた人も、安い賃金に将来の展望が描けず、5人に1人が1年以内に辞めていく。番組では、担い手として期待される若い介護職員が次々と職場を去る施設の現状、そしてその間隙を縫うように進出を始めた在日フィリピン人ヘルパーの養成現場などを取材。低賃金の背景にある介護保険制度の構造的な問題も探りながら、私たちの老後を支える介護の現場をどう立て直していけばいいのか考える。
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