地下鉄サリン事件から10年が経つ。麻原彰晃(本名 松本智津夫)の指示によってまかれた毒ガスのサリンー。罪のない12人の命が奪われ、5000人以上が負傷した。
東京近郊に住む40代の女性は、全身のほとんどが麻痺し、目も失明、言葉もうまくしゃべれなくなった。今なお家族の介護を受けながら、寝たきりの生活を続けている。事件の実行犯は逮捕され、裁判は進んでいるが、女性の体は回復せず、家族は将来の生活に不安を募らせている。被害者の会に参加し、国などに補償を求めているが、今のところ応じる動きはない。10年が経っても癒されぬ深い傷跡。被害者たちの今を見つめる。
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