大阪を本拠地に全国に拠点を持つ食肉卸の大手・ハンナンの元会長で、業界で絶大な影響力を持つことから「食肉のドン」と呼ばれてきた浅田満容疑者が逮捕された。BSE対策の国の買い上げ事業を悪用し、これまでの牛肉偽装事件とは桁違いの50億円もの金を不正に手に入れたと見られている。
警察の調べによると浅田元会長は、輸入肉や加工された肉、それに内臓まで買い集めて買い上げ対象の肉と偽って申請、雪印食品による牛肉偽装事件が発覚すると全ての肉の検査が始まる前に早々と肉を焼却処分して証拠隠滅を図っていた。まるで国のBSE対策の事業内容やその欠陥をあらかじめ知っていたかのように用意周到な手口、事件の背景には浅田元会長が長年に渡って築き上げた農林水産省の官僚との深い繋がりがあることが浮き彫りになってきた。
浅田元会長らによる牛肉偽装事件の構図を検証する。
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