この3年間、若者向けの本を書いてきたノーベル賞作家の大江健三郎さん。なぜ学校に行かなければならないのか、殺人と自殺以外、取り返しのつかないことは若者にはないなど、難解と言われたこれまでの大江文学とは違う「語りかけ」が、多くの若い読者の共感を得ている。
自分の言葉をもち「他の人とつながっていって欲しい」という大江さんの文章を読み、やり直す意欲が出たという不登校の高校生。両親や友達との関係に悩む若者たちも、自身の体験を率直に綴った文章に共感を覚えるという。
暴力が続く世界、そして少年少女の犯罪や自殺が増える日本の中で、若者に「新しい人」になってほしいと期待するのは何故か、大江さんにインタビューしつつ、若者たちを取材し共感の背景を探る。
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