先月末、水田稲作が伝わり日本の始まりとされている弥生時代が従来考えられていた年代よりも500年も早まる可能性があると、国立歴史民俗博物館が発表。「放射性炭素測定法」という最先端の年代測定法によるこの調査結果をめぐって、専門家の間で議論が沸騰している。
これまでの弥生時代研究で謎とされていたことの解明につながる一方で、新たな矛盾も生んでいるためだ。大陸から水田稲作が伝播した時期や全国へ広がっていった期間は解明するが、鉄器が中国よりも日本の方で早く作られていることになる、など専門家の評価は分かれ、全国の研究者を巻き込んだ検証が始まっている。
今回の年代調査の経緯を追い、この調査結果は歴史をどう書き換えるものなのか、最新の学説をもとに伝える。
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