「ギンムツ」ではなく「メロ」。「オキブリ」ではなく「シルバー」。
店頭での魚介類の表示が大きく変わる。3月28日、水産庁はガイドラインをまとめ、増える一方の輸入魚に、和名もどきの高級そうな名前を使うことを原則禁止した。
食品の偽装問題で揺らいだ「表示への信頼感」を取り戻す狙いがあるが、現場では混乱も起きている。富山では名産「ます寿司」に、原料として「サケ」の表示を加えることに抵抗。逆に北海道のシシャモ産地は、輸入シシャモを「カペリン」と表示することを求める。食品表示については、厚生労働省(食品衛生法)や公正取引委員会も規制しており、複数の法律があることによる混乱も生じている。
表示の変更による現場の戸惑いや混乱を、「縦割り行政」を打開しようと役所一体で取り組みを始めた愛知県の事例とともに伝える。
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