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「透明なゆりかご」舞台ウラより #7 

第7話をご覧くださった皆さん、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。

今夜は、アオイ(清原果耶さん)の子どもの頃のこと、そして発達障害のことについて明かされ、母・史香(酒井若菜さん)とどんな苦労をともにして来たか、描かれました。
これが母娘の、雪どけのはじまりになればいいですね・・ 

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今回私たちは、多くの発達障害の子どもたち(あるいは大人たち)と向き合って来た小児精神神経科医・宮尾益知さんにアドバイスをいただきながら、台本を作って来ました。宮尾先生によれば、ドラマに描かれている90年代頃から、徐々に発達障害というものが認知され、「本人がサボっている訳ではない、親のしつけが悪い訳ではない」ことが分かりはじめ、救われた気持ちになった人や家族が大勢いたそうです。

原作の沖田×華さんも別の著書などで語っていますが、発達障害の人は周囲から「どうして人の気持ちが分からないの!?」と非難されることがあると言います。発達障害にもいろんな種類がありますが、多かれ少なかれ、そう言われた経験がある人は多いようです。アオイも、母や友人からそう言われながら育ったのかも知れません。

でも、先週の第6話で、医院を訪れた史香に紗也子(水川あさみさん)がこんな言葉をかけました。「青田さん、なんていうか、(中略)心から患者さんの気持ちを分かろうとするので、そういうとこ、曖昧にしないで偉いなって思います」

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確かに第3話で安部さん(田畑智子さん)に怒られてばかりいた頃、アオイはこう言っています。
「望月さんはわかるんですか?・・・わたし、怒る人の気持ち、ちゃんとわかりたいんです」

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これは脚本の安達奈緒子さんが、そして私たちが主人公・アオイに託した、ちょっとしたメッセージでもあります。誰だって他人のことを、そう簡単にわかるものではない。あるいは、表面的に理解したつもりになってるだけなのかも知れない。
そういう前提に立ってちゃんと考えてみることは、アオイに限らず私たち誰にとっても、実はとても大切なことなのかも、知れません。

 

ところで、
実際の撮影を日々見ていると、清原果耶さんもそういったことを大切にしているのではないかな、と思う時があります。たとえば現場でドライ(当日現場で行うリハーサルのこと)をしてみて、なにか引っかかったことがあったりすると、「なぜアオイはここでこう動くんでしょうか」とディレクターに率直に尋ねます。そしてひと通り話し合ったり、あるいはひとりでしばらく考えたり・・。そんな時の彼女の表情は、いつも真剣です。

よくわからないところを、曖昧にしない。若いのに立派だなぁと思ったりします。いや若いからでしょうか。大人になると、ついつい曖昧にしてしまいがちですものね・・(自省)。

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さて、
「透明なゆりかご」第8回は、『妊婦たちの不安』。

看護師・望月紗也子、ついに妊娠? 
そしてハズバンド(夫)も登場です。詳しくはHPで。

9月7日(金)夜10時。ぜひご覧ください。

番組ホームぺージはこちら

投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:37 | カテゴリ:透明なゆりかご

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