みなさん、こんにちは。番組プロデューサーの海辺です。
最終回、いかがでしたか? 全5回、楽しんでいただけたでしょうか。
シーズン1のラストに納得のいかない視聴者の皆さまの叱咤激励を背に受け、
昨年の6月から準備を始めたこの最終章ですが、
歌舞伎のトップスターである染五郎さんのスケジュールが空く時期がなかなか見えず、
制作できるのかどうか手探り状態でした。
染五郎さん自身がシーズン2をやりたいと強く願ってくれたお蔭で、
何とか撮影にこぎつけることが出来ましたが、
条件的には非常に厳しいものとなりました。
大幅に原作を逸脱せざるを得なかったプロットを、
原作の風野真知雄先生が快諾してくださらなければ、
彦馬と織江を海の彼方へ旅立たせることができませんでした。
改めて風野先生の懐の深さ広さに感謝です。
シーズン1の試写会で風野先生にお会いした際、
シーズン2をぜひ作りたいとお願いし、ラストは船が難破して砂浜に打ち上げられた
彦馬と織江の前に、馬上から二人を弓で狙うアメリカ・インディアンが
現れるシーンで終わります、などと言いました。
ネイティブ・アメリカンの隔離政策が押し進められる時代を背景に、
彦馬の頭脳と織江の身体能力とナバホ族の知恵とで白人に絶望的な闘いを挑む、
なんて物語を考えて、次作は松竹映画で!と言うホラ話だったのですが、
風野先生がニッコリ「実は今続編を書いていて、それはアメリカが舞台なんですよ」と
おっしゃったのには腰を抜かしました。
リンカーン暗殺を彦馬と織江が阻止するなんて壮大なドラマ、
まぁ、私どもには思いもつきませんでしたから。
その続編は、「妻は、くノ一 蛇之巻」として角川文庫から全三巻で出ています。
彦馬と織江の物語の続きが気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。
風野先生の作品には静湖姫が活躍する「姫は、三十一」シリーズもあり、
こちらはまだまだ続いています。
アメリカ編はとても私どもでは作れませんが、
松竹プロデューサーのヘイポー氏が書いたように、
彦馬と織江の次なる活躍の場がスクリーンだったら、なんて夢を見ています。
いつの日か…。
皆さま、応援ありがとうございました!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:00 | カテゴリ:妻は、くノ一