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第3話 悩みの相談相手は…

「悩みごとや心配ごとを相談するとしたら、主に誰に相談するか」を尋ねると、男子中学生と男子高校生では「友だち」に次いで「お母さん」が2割台、一方、女子中学生と女子高校生は「お母さん」が4割近くで、「友だち」と並んで重要な存在であるようです。

悩みごとや心配ごと、誰に相談する?(男女中高別)

では、親から見たらどうなのか。2022年の調査では、「子どもが悩みごとや心配ごとがあるときに、主に誰に相談すると思うか」という質問に対し、父親は、「母親」という回答が6割台で最も多く、母親では、「母親(自分)」という答えが4割台で最も多くなりました。ともに「父親」は数%です。

子どもは、誰に悩みごとや心配ごとを相談する?(父母別)

郵送法で行った2022年の調査とそれ以前の調査は、調査手法が異なるため、単純に比較はできませんが、過去5回の変化を見ても、「お母さん」という回答が、父親では過半数、母親も3割台で推移してきたことが分かります。父親と母親ともに「母親の存在は大事である」と考える傾向がみてとれます。
背景になにがあるのか。気になるデータがあります。

子どもの友人関係を把握している?(父母・子の男女別)

中高生の親に「子どもの友だち関係について、どの程度把握しているか」を尋ねると、子の性別に関わらず、父親で『把握している(ほとんど+ある程度)』は4割台にとどまる一方、母親は、『把握している』が9割ほどとなりました。
悩みの相談先として、父親の存在感が薄い背景には、子の友人関係を『把握していない』点も影響しているのかもしれません。

(中山準之助 研究員)

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