FMシアター

令和2年度文化庁芸術祭優秀賞受賞作

ほぞ(再)

舞台は明治、記憶を失いつつある指物師の夫と支える妻の愛の物語

【NHK FM】

2021年6月26日 午後10時~午後10時50分(全1回)
(初回放送:2020年7月11日)

この番組は聞き逃し配信対応です。

※配信期間は放送から1週間

出演者の写真
出演者の写真

【出演者】

和田正人 伊藤歩
大鷹明良 野沢由香里 名越志保
酒井晴人 古河耕史 鳥居功太郎

【作】

水城孝敬



【医事考証】

遠藤英俊


【指物考証】

戸田敏夫


【風俗考証】

谷直樹


【スタッフ】

演出:東山充裕
技術:山賀勉
音響効果:菅野秀典

【あらすじ】

明治29年、たんすや鏡台などの家具を作る指物師の基一(39)は、ひどい物忘れのために客の顔や注文がわからなくなることがたびたびあった。心配した妻のタエ(37)は、基一を診療所に連れて行くが原因がわからない。ついには放火事件を起こし、基一は自宅の座敷牢に監禁されることになってしまう。
タエは毎日食事を届け励まし続けるが、基一は、「指物が作れなければ、ただの用なしだ」と卑屈になっていく。そんなある日、基一はタエと結婚した頃のことを思い出す。それはタエに、「指物を作るときは、『ほぞ』という凹凸を彫って板と板をつなぐんです。その『ほぞ』がピタッとはまれば、金釘を使うより頑丈な家具が出来上がります。だから、その、『ほぞ』みたいに、タエさんとも頑丈にピタッと離れないよう努めますんで」と、約束したことだった。
しかし病は進行し、基一はタエを見ても誰だかわからなくなってしまう…。
2019年度「創作ラジオドラマ大賞」佳作作品のドラマ化。

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