呼吸する家
作家・木皿泉が描く死のカタチ、人生最期の奇跡の物語
【NHK FM】
2013年6月29日 午後10時~午後10時50分(全1回)
【出演者】
温水洋一 白石加代子 ケーシー高峰 清水智子
雪代敬子 藤本栄治
【作】
木皿泉
【スタッフ】
演出:北野拓
技術:藤善雄
音響効果:片平洋資
(宮崎局制作)
【あらすじ】
ある日突然、末期ガンで余命宣告を受けた中年男。治療の必要がないと病院を追われ、実家にも別れた妻のもとにも帰れず、たどり着いたのは、行き場のない終末期の人たちが共同生活を送るホスピス。男は「まだ死にたくない!」とばかり言っていた……。お迎えが来ないと嘆く長老の婆さん。嘘しか言わない老人。出産を控えた介護ヘルパーの女性と出会い、少しずつ避けていた自分の死と向き合い始める…。作家木皿泉が“死”をテーマに描く、人生最期の奇跡の物語。
【作・木皿泉さんからのメッセージ】
話を持ってこられた演出家は、熱意と正義感あふれる社会派の青年で、多死社会を見据えたホームホスピスの話をということでした。なのに我々が書いたのは、軽くてゆる~いお茶の間ドラマ。でも演出家は大満足してくれました。全く違うと思われる人とも、一緒にものを作れば理解し合えるわけで、つくづく作品というのは偉大だなぁと思いました。