東北を代表する夏祭り、青森ねぶた祭はことし4年ぶりに新型コロナ前の運用に戻して行われた。
「青森の夏が帰ってくる」
ねぶた祭の関係者に取材をする中で、誰もが目を輝かせて話していたのが印象的だ。しかし、この祭の夜間の運行最終日の8月6日。
「青森ねぶた祭」で大型ねぶたを運行する団体の1つ、「青森青年会議所」でねぶたの運行担当者が曳き手をたたくなどの暴力行為が行われていた。
その瞬間は、動画で撮影され、SNSで拡散された。この問題を受けて、青森青年会議所は臨時の会議を開き、来年の青森ねぶた祭への参加自粛を決めた。
中止や制限付きの開催で翻弄されてきたねぶた師や団体の取材など、青森ねぶた祭の取材を4年続けてきた私が参加自粛の取材をしながら考えたのは、この団体の制作を手がけてきたねぶた師はいま、どう感じているのかだった。