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日本海溝津波 専門家に聞く 八戸学院大学 井上丹専任講師「学校での防災教育を家庭でも」

執筆者早瀬翔(記者)・細川高頌(記者)
2021年11月05日 (金)

日本海溝津波 専門家に聞く 八戸学院大学 井上丹専任講師「学校での防災教育を家庭でも」

 今回の調査で、年代が下がるほど日本海溝で巨大地震が起きた場合の津波の浸水想定を県が公表したことを知っている人の割合が低くなったことについて、防災教育が専門の八戸学院大学 井上丹専任講師は、次のように指摘しています。

「若い人の目にも防災情報が触れられるよう、インターネットでの情報発信に力を入れていく必要がある。また、20代から40代は子育てをしている人が多いので学校で子どもたちに行う防災教育を家庭で共有してもらったり、学校の防災イベントに保護者も参加してもらったりして、家族で一緒に防災への意識を高めることも有効だ」

また、日本海溝で巨大津波が起きた場合、津波は陸奥湾の沿岸にくると思うか聞いた質問で、陸奥湾側に住む人の29%が「思わない」と答えたことについては次のように話しています。

「東日本大震災のような巨大地震でも津波が来なかったのだから、日本海溝の地震でも大丈夫と考える人が多いのではないか。浸水想定のシミュレーションを視覚的に見てもらうことで、危機意識を持ってもらうことや陸奥湾で過去に起きた津波の情報を伝えていく必要がある」

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