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インタビュー

佐藤久志 役・山崎育三郎さん

説得力のある歌声を届けたい

スポーツシーンを彩る数々の応援歌やヒット歌謡曲を手がけた、昭和を代表する作曲家・古関裕而(こせき ゆうじ)氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く、連続テレビ小説『エール』。
第7週では、裕一(窪田正孝)の小学生時代の同級生で、音(二階堂ふみ)が通う東京帝国音楽学校のプリンス・佐藤久志が登場しました。圧倒的な歌唱力を持つ彼を演じるのは、ミュージカル界のプリンス・山崎育三郎さん。今回は山崎さんに、久志の人物像や歌について語ってもらいました。

――佐藤久志は、歌がうまい王子様キャラ。山崎さんにとって“はまり役”なのでは?

僕も久志のように音楽大学で声楽を学び、イタリア語でオペラを歌っていました。その後もミュージカル界で歌い続けてきたので、自分の経験を全てぶつけられる役だと思っています。僕は久志ほどナルシストではありませんが、「ミュージカル界のプリンスです!」と自分でも言っているので似ていますね(笑)。

――キザな芝居が見どころの一つになりそうですね。

常にかっこつけていて、壁ドンくらいの距離で女性としゃべるし、ウインクをするたびに女生徒が倒れます(笑)。ただ、久志は特にモテたいというわけではないんですよね。久志が常に女性の目を気にするのは、純粋に美意識が高いから。姿勢や所作の一つひとつを美しく演じたいと思っています。ウインクは必ず両目をつぶるほど苦手だったのですが、スマートにできるよう特訓しました。

――久志はクラシックから歌謡曲まで歌うシーンがたくさんあるとか。実際に臨んでみていかがですか?

僕はデビュー以来、ミュージカルの歌唱法で歌ってきましたが、音や久志が音楽学校で勉強するのはクラシック。久しぶりに、クラシックの歌唱法を発声からおさらいしました。
歌謡曲に関しては、演歌のようなこぶしを安定させるのが難しいですね。でも、テクニックよりも聴く人の心に届けることを意識して歌っています。僕は祖母の影響で子どものころから演歌も好きなので、歌っていて楽しいです。

――久志のモデルである歌手・伊藤久男さんの歌声を参考にした部分などはありますか?

伊藤さんの歌を聴き込んで、声づくりの参考にしています。伊藤さんの歌声は朗々と響く低音。僕とは声域が違いますが、伊藤さんが持つ「歌の説得力」は絶対に表現したいです。また、伊藤さんには豪快で明るいイメージを持っていましたが、いろいろと調べる中で繊細な一面に触れることができ、役作りのヒントにもなりました。明るく華やかな久志にも繊細な一面があると思っています。

――裕一・鉄男(中村 蒼)との幼なじみ三人でのシーンも増えてくるそうですが、撮影はいかがですか?

三人でいると安心感がありますね。久志がかっこよく立ち振る舞うのは、他人に深入りさせないための手段でもあると思うんですが、幼なじみの二人に対しては違う。姿勢を崩してリラックスする、自然体の久志を見てもらえると思います。作曲家・作詞家・歌手からなる“福島三羽ガラス”の活躍を、ぜひ楽しみにしていてほしいです。

――久志自身の歌手としての活躍も気になるところです。

達観していて自信に満ちあふれている久志ですが、音楽学校卒業後は壁にぶち当たる姿も描かれると思います。僕自身も、彼の成長を見るのが楽しみです。そして成長といえば……あの子ども時代の久志がいかにして歌手を目指すようになったのか、今につながるバックストーリーもどこかで語られます。そのときには、久志をより身近に感じてもらえると思いますよ!

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