読み込み中です...

インタビュー

古山まさ 役・菊池桃子さん

心のどこかで「行きなさい」と思っていました

スポーツシーンを彩る数々の応援歌やヒット歌謡曲を手がけた、昭和を代表する作曲家・古関裕而(こせき ゆうじ)氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く、連続テレビ小説『エール』。
第6週では、裕一(窪田正孝)が家族を捨てて、作曲家になるべく音(二階堂ふみ)と一緒に上京しました。家族を捨てる裕一の決断を、母であるまさはどう受け止めたのか――。古山まさ役・菊池桃子さんに語ってもらいました。

――菊池さんは、古山まさをどんな人物だと捉えていますか?

夫を立てる、昔ながらの女性だなぁと思っています。「亭主に掃除されたら妻の恥です」と言い切るほど、この時代の女性の役割を潔く引き受けているのがまさ。現代からすれば男女不平等に見えるかもしれませんが、これはこれで一つの愛情の形なんでしょうね。美しい心持ちだと思っています。

――夫がちょっと頼りない人でも、そこは関係なく?

そうですね。むしろ、自分のサポートが足りないからだ……と責任を感じている部分もあるのかも。まさは、三郎さん(唐沢寿明)の実直さに惹(ひ)かれて嫁いできました。苦労すると結婚当初から分かっていて、腹をくくっているんです。まさは、どんなことがあっても三郎さんの味方であり続けると思います。養子の件で実家から縁を切ると言われても、「私は古山家の人間です」と言い切るのが印象的でした。

――第6週で、まさは裕一の結婚に反対していました。三郎と初めて意見が対立しましたね。

音楽(留学)と結婚の二兎を追うのは無理――。音さんと結婚して東京で作曲家を目指しても、また音楽に傷つけられるだけ――。息子の幸せを願ってこその意見なので、私がまさの立場でも同じことを言うと思います。いつの時代も、子どもを思う親の気持ちは同じですね……。

――東京行きを決めた裕一に「音さんに賭けます。ごめん」と言われたときは、どんな気持ちになりましたか?

不思議と、それほどショックはなかったです。自分の言葉では止まらない裕一を見て、むしろ「大人になったね」と……。実家からの融資が止まって困るけれど、心のどこかで「行きなさい」と思っているまさを感じました。裕一の決断をいちばん受け入れられないのは、浩二(佐久本 宝)でしょうね。

――浩二を心配する視聴者は多いと思います。

浩二はいつも家族と喜多一のために我慢していて、どのシーンでも苦しそう。せめて、演じる佐久本宝さんにはリラックスしてほしいと思い、「元気?」とか「今日は何食べた?」とかちょっかいを出しています。佐久本さんは私の息子と同世代なので、うっとうしがられるかなと思ったんですが……大丈夫でした(笑)。気付けば、みんなで浩二をからかっています(笑)。

――最後に、菊池さんが思う今後のドラマの見どころを聞かせてください。

危なっかしい裕一をしっかり者の音さんが支える、すてきな夫婦の歩みが見られると思います。音さんは、裕一の人生に欠かせない存在になっていくでしょうね。
福島の古山家と喜多一はどうなるんでしょう……。心配の種は尽きませんが、まさはこれからも三郎さんの妻として、裕一と浩二の母として最善を尽くしていくはずです。裕一と音さんが遊びに来られるようなお家にしなくちゃいけないな、と思っています。

特集一覧