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インタビュー

古山裕一 役・窪田正孝さん

無邪気でちょっと頼りない裕一の、等身大の物語

スポーツシーンを彩る数々の応援歌やヒット歌謡曲を手がけた、昭和を代表する作曲家・古関裕而(こせき ゆうじ)氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く、連続テレビ小説『エール』。
今回は、主人公・古山裕一を演じる窪田正孝さんへのインタビューをお届けします。裕一は、ちょっと頼りないけれど、天才的な才能を持つ作曲家。今までの朝ドラにない新しい主人公を、窪田さんは伸び伸びと演じているようです。

――役作りには、古関裕而さんのどんな部分を参考にしていますか?

福島市古関裕而記念館に行ったり、関係者の方にお話を伺ったりしたところ、古関さんは繊細で優しい性格の方で、誰のことも悪くおっしゃらず、誰からも悪く言われていなかったそうです。それって、ものすごいことですよね。僕の想像も及ばないのですが、役作りの肝として大切にしています。古関さんは決して人を憎まず、心の真ん中にいつも大きな愛情を持っているような方だったのかもしれません。

――では、古関さんをモデルにした古山裕一はどんな人物でしょうか?

天才的な作曲家ですが、無邪気で、ちょっと頼りないところもあります。時には人に甘えたり、泣き言を言ってしまったりもする。そんな子どもっぽいところも含めて、人間くさくて愛くるしいキャラクターです。主人公っぽくない主人公かもしれませんね。物語の中では、裕一が弱い部分の担当、音さん(二階堂ふみ)が強い部分の担当、という感じになっています。

――裕一と音の二人が主人公、というイメージなのですか?

僕はそう思っています。そのうえで弱い夫に焦点を当てるのが、これまでの朝ドラにない部分かもしれません。今の時代、弱いヒーローが求められているところもあると思うんです。無邪気で頼りない裕一が、周りの人たちに助けられながら音楽の才能を開花させていく、等身大の物語になっていると思います。

――古関さんの妻・金子(きんこ)さんをモデルにした、音の印象はいかがですか? 「強い部分の担当」とのことですが。

金子さんは、古関さんがレコード会社に契約金を下げられると知るや、どなり込みに行くような方だったそうです。妻は夫の三歩後ろを歩くと言われていた当時からすると、すごく強い女性ですよね。ふみちゃんが説得力のある演技をしてくれるので、日々、「金子さんってこんな方だったんだな」と感じています。

――妻が夫を引っ張る、いいコンビになりそうですね。

そうですね。音さんは、きびきびしていて、裕一を明確に導いてくれます。それでいて、出過ぎるわけじゃないんです。前に出るときもあれば、背中から支えてくれるときもある。そして、基本は横で手をつないでいる感じなので、とてもいい夫婦だなと感じています。まぁ、ケンカも多いんですけどね……。怒ったときの音さんは、めちゃくちゃ怖いです。あんまり怒らせちゃいけないなって思っています……(笑)。

――チーフ演出の吉田監督は、「窪田さんと二階堂さんは二人とも瞬発力のある役者さん」と話していました。撮影の感触はいかがですか?

(二階堂)ふみちゃんは、すごく周りを見て臨機応変に対応してくれるので、本当にやりやすいです。あと、吉田監督こそ瞬発型の人なんですよ。ライブ感をとても重視されていて、ほとんどリハーサルなしで本番を撮ることもあります。役者の責任も大きい撮り方ですが、シーンの中を生きている感覚が強まって、僕は好きです。現場で出たみんなの意見も反映してくださるので、伸び伸びと芝居ができています。

――第1週は裕一の子ども時代が描かれます。窪田さんが思う見どころは?

子ども時代の裕一は、不器用で目立たないタイプで、よくいじめられたりします。そんな彼が、音楽と出合ってどう変わるのか――。不器用なりにも必死でかっこいい瞬間も見られますので、楽しみにしていてほしいです。(子ども時代の裕一役・石田)星空(せら)くんが作ってくれた基盤を、僕がしっかり受け継ぎたいと思います!

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