2023年05月30日 (火)台風に注意


こんにちは、気象予報士の山崎です。

 

5月29日、山口県を含む九州北部地方は「梅雨入り」したとみられる、と発表がありました。

晴れてもジメっと不快に感じる日が多くなるし、当然雨が降る日も増えてきます。

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さまざまな雨の要因がありますが、「台風」もその1つです。

現在も南海上に台風2号があり、日本に近づきつつあります。

 

この台風の進路図の正しい見方を知っていますか?

これからの時期のために、いま一度整理しておきましょう!

 

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予報円とは、「70%の確率で台風中心が進むであろう範囲」を表しています。
(図中の黄色の円)

多くの方が、“台風が大きくなる”ものだと誤解しがちですが、そうではありません。

予報円が大きいということは、予報が不明確ということで、より最新情報に注意する必要があるということです。

 

“予報円は5日先まで”

予報技術の観点で6日以上先の予報は誤差が大きく信頼度も損なわれます。そのため、5日先までの予想を提示しています。

これも円が無くなる台風が消滅する“と誤解される方もいます。

もっと言えば、台風でなくなっても前線が停滞することで、複合的に大雨になる事もあり得るし、台風⇒低気圧に変わったあとに再発達ということも、過去の事例で存在します。

 

梅雨になり、出水期を迎えます。

より一層防災意識を高め、大雨被害を最小限に出来るよう、一人ひとりが心掛けていきたいですね。

台風については、最新の情報を確認してください。

 

投稿者:アナウンス | 投稿時間:16時45分

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