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“本気!” モンテディオ山形 渡邉晋監督 全文インタ(前編)

  • 2023年12月08日

 


悲願のJ1昇格を逃したものの、21勝17敗4引き分けで5位となったモンテディオ山形。
渡邉晋監督が会見を行い、「来年も、J2優勝を目指す『本気度』をキーワードに選手やスタッフ、サポーターと戦いたい」と来シーズンに向けた意気込みを語りました。

力強く、熱い思いのこもったことばに感動したため、
NHK山形放送局が1時間20分の会見で渡邉監督が口にしたことばをほぼ全部お届けします!


記者)
就任直後、5連敗で前監督から引き継いで、最初、なか3日という形で、最初は少しドタバタしたという理解したが、大丈夫だと手ごたえを感じたタイミングはあったか。
渡邉監督)
手応えというものは、正直今の今まで何か大きなものを感じたものはないです。
逆に言うと、そういうものを感じた瞬間に成長が止まってしまうと思いますし、自分の中で満足してしまったら、先がないので。
基本的に今までの実践の中でも、何かよくできたなとかっていうものを感じたものは、少しはあるかもしれないけど、大きなものはないです。
フレームの最後の清水戦は悔しい引き分けで終わりましたけれども、選手もプレッシャーだったり、 色んな緊張感があったり、今までとは違う要素がふりかかる中で、彼らがあってのびのびとプレーをして、J2屈指のビッグクラブにも堂々と渡り合えたというものは、素晴らしい90分プラスアディショナルタイムだったという風に思っています。
もちろん、結果はついてきてないので、手応えっていうものはないんですけれども、
43試合目でああいうものを出したっていうものは、1つの成果というか成長が見て取れたと思いますので、最後の形にようやくなったのは、我々が次に進むにあたっても良かった瞬間だったのかなという風に思います。

記者)
ターニングポイントになった試合は?
渡邉監督)
これっていうのを絞るのはすごく難しいんですけれども、印象に残ってるゲームの1つは、ホームの藤枝戦。0対2のところから、ひっくり返して勝負することができた。
で、あの時、本当にいろんなことが起きたんですけれども、ハーフタイムで選手に伝えた時に、本当に僕が心の底から出た言葉で、「彼らが報われないはずはない」っていう風に、思ったし、言ったんですよね。僕もモンテに来て、2シーズンが終わろうとしてますけれども、選手が真摯にトレーニングに取り組む、準備のところから、しっかりと自分と向き合ってやっていると感じていた。
真摯に向き合うような姿というものをずっと見てきましたから、素晴らしい日々を過ごしてる選手が報われるはずがないと。何かこうボタンのかけ違いで、そういうものが起きてるのであれば、それを直してあげるのが、我々スタッフの仕事でもある。(藤枝戦では)明らか選手が萎縮してるというか、自信がなさそうなプレーをしてるのが見えたので、「お前たちはそんなはずはない」と本当に心の奥底から思っったので、伝えました。
結果的にひっくり返して、勝ちに持っていったっていうものは、やっぱり、「報われるべきものは報われるんだ」というものを、ちょっと証明できたような試合だったと思っていて、あれがなければ、選手がもっともっと自信をなくしていただろうし、そういう意味では、ものすごく藤枝戦は大きなゲームだったと感じています。
その後も本当に苦しい時間があったりしたんですけども。例えばアウェーの水戸で敗れて、公式戦では4連敗。やっぱりそれぐらい負け続ければ、嫌な空気も流れるんですけれども、試合が終わった後に、本当に声を振り絞って、選手に語りかけた言葉も印象に残っていますし、そういった1つ1つの試合で、各々がいろんなことをしっかりと考えて、自分と向き合って、それをしっかりとチームに還元しようとしていたからこそ、素晴らしい行動、言動に出たというものがあったと思います。
そういったものがもしかしたら、瞬間、瞬間、全てがターニングポイントだったかもしれないです。

記者)
終盤戦、センターフォワードの選手のケガが続き、なかなか本職で無い采配をするような、ちょっと難しい時間があったと思うが。
渡邉監督)
やるしかないんです。まずは選手が怪我なく全員がピッチでいられることが1番です。で、もちろん選手も怪我したくてしている選手はいない。怪我で外れてる選手は、本人が1番悔しいんですよね。だから、そこはしっかりと、トレーナーたちも毎日本当に尽力してくれてますし、彼らの力を借りながら、1日でも早く戻ってきてほしいと思い、声をかけたりしている。
ケガでピッチに立てない選手のことを嘆いていても、次に進めないので、元気な選手たちと、次にピッチに立てるような選手でなんとかしなければいけないいうところは、長いシーズンであれば必ずどっかのタイミングで訪れる。僕も今まで色々たくさん経験をさせてもらったのですが、意外と、「うわ、まずいな」と思ったことはほとんどない。 
逆に、楽しみっていったら語弊があるが、じゃあ次、どんな選手が出てくるんだろうとか、じゃあこの選手のもしかしたら違う可能性引き出せちゃうんじゃないの。とか、いい意味でのワクワク感を僕は常に持てるので、選手の中には違うポジションを経験して、苦労した選手もいたと思いますが、それをきっかけに、その後また自分のポジションに戻って、その経験をいかした選手もいたと思いますので、相乗効果として個人の成長に繋がればよかったと思います。
また、そういう状況をみんなで乗り切った力というものもすごく大事だったと思うし、私自身の感覚としていえば、そうした状況に「まずい」と思ったことは正直あまりなかった。

記者)
終盤戦では非常に勝負強いという言葉が合う戦いぶりだったと思うが。
渡邉監督)
5連勝が3回ありましたよね。連勝をもっともっと続けられればよかったですし、連勝と連勝の間も勝数だったり、引き分けでポイント稼いだりっていうものができていたらよかったと思います。
あえて3回あった5連勝っていうものがどういうものだったのかなって考えると、
最初の5連勝
本当に「勢い」というか。勝ち切ったっていうゲームが多かったと思います。
例えば、大分戦では平日の昼間にやったゲームでたくさんの子どもたちが来てくれて、まさに勢い我々に与えてくれた。本当にサポーターの力も借りながら一気に駆け抜けた「勝ち」だったのが1番最初だったと思う。
2度目の5連勝
私が監督に就任してから、とにかく粘り強さを取り戻さなきゃいけないっていうのは、念頭にありましたので、ようやくこうピッチ上で現れて、結果に結びついたのが2度目の5連勝のところだったと思います。ゲームの内容を見ればものすごく苦しいし難しいし、よくこれで勝ったなって思うようなゲームもあったんですけども、1人1人の粘り強さというか、ゴール際での執念とか、
そういうものをしっかりと表現した先に、結果がついてきた。
3度目の5連勝
そういったものが全て合わさった、最終版というところでの5連勝で、これは自力がついての5連勝だったと思う。我々はもう勝ち続けなければいけない状況。僕の言葉で言うと、「勝てば掴めるんだよ、俺たちの目標」っていうことで選手には投げかけたので、プレッシャーを感じさせないようにしていたんだけども、皆さんの言葉を借りれば、「勝たなければいけないですよね」っていうところをしっかり勝ち切ったっていうのは、これは自力だと思います。選手たちにも浸透して、それでしっかりと成果を出せた、最後の最終盤だったと思います。1年間の流れというか成長というかそういうものを見て取れた時間だったのかなと感じています。

記者)
ことしの総括と来年に向けて。
渡邉監督)
最後に悔しい引き分けで終わりました。シーズン当初に掲げた「J2優勝J1昇格」という目標には、届かなかったので、「いいシーズンだったね」とは、とても口が裂けてもいえないような、1年間だったと思います。ただ、敗戦や悔しさから、たくさん学んで、ここまではい上がってきた選手たちは本当に素晴らしいですし、たくましくなりました。誇りに思います。
これがベースになって、来年をしっかりと迎えられれば、我々はもっともっと積み上げていけると思いますし、逆を言えば、「今シーズンの最後にあれぐらいのゲームもできてたから大丈夫でしょ」っていうような人間が1人でもいたらだめです。
来年は、「J2優勝をまた目指します」でも、そこの本気度が問われると思うので、私自身もコーチの時も含めて、「お前本気でJ2優勝目指してたか」って、今、自分自答しています。それが弱ければ、こういうような結果になったんだろうなっていえるだろうし、そういうような反省があるんだったら、来年は、頭から僕が現場のトップとして生きることになるので、もう強烈にその本気度っていうものは、まじ僕自身が、選手1人1人に、あるいはスタッフ1人1人に、あるいは皆さんに、山形県民を本気にさせないとJ2優勝というものは達成できないと思います。
そういったものが問われるシーズンだと思っています。
そういった本気を持ち合わせた選手たちが残ってそこがベースになって、再スタートを切ることができるのであれば、我々には可能性があると思いますし、ぜひ期待していただきたいなというふうにおもいます。
 

記者)
重なりますが、1年振り返ってどう感じるか。
渡邉監督)
先ほど申し上げたようにクラブとして、「J2優勝、J1昇格」を目標に掲げたシーズンだったにも関わらず、その目標を達成できなかったというところに関して言えば、不満があるシーズンだったと言わざるを得ないと思います。そこに我々は間違いなくコーチングスタッフの1人として活動をしていましたから、少なからず責任はあるし、責任を感じなければいけないし、非常に残念で悔しい1年になったという風に思います。
ただ、途中から監督就任というような要請を受けてそれを引き受ける覚悟を持った時に、
じゃあ、あのシチュエーションからどうでしたかっていうものを考えると選手たちはとてもたくましくなった。間違いなく成長した。それもまた今シーズンの1つの成果だと思いますので、それすらも否定をしてしまうと、我々は次に進めない。
そういったところもしっかりとくんであげて、成長したものはしっかりと成長したものとして捉えて、次のシーズンを迎えていけば、先ほど申し上げたように、我々には大いなる可能性があると思っています。この1年の「失敗」、「悔しさ」、そういうものを無駄にすることなく、なんなら、最後のプレーの引き分けでさえ、しっかりと教訓にして、我々が次に進む覚悟を持てば、大いなる希望というものを抱きながら次のシーズンを迎えたい。

記者)
失敗も教訓にということだが、プレーオフの2回進出を果たしたが、J1昇格とはならなかった。
監督ならではの身内だからいえる厳しい視点で振り返るとどうか。
渡邉監督)
プレーオフを引き分けで敗退したのが2年連続。そこはフォーカスされると思うんですけど年間で言えば、去年は6位で、今年5位なんですよね。「プレーオフに行ける権利はあったけど、じゃあ昇格するにふさわしいチームでしたか?」っていうとこだと思う。 そういうチームじゃなかったから、昇格できなかっただけであって、最後の悔しい引き分けだけフォーカスして、プレーオフでダメでしたねっていうのは、僕の中での振り返りとしては全く違う。「年間でちゃんと勝ち点稼ぎましょうよと。j2優勝目指してたんでしょ、それができなかったんでしょ」っていうところに、ちゃんと本気になって振り返って向き合ってやっていかないと、来年もまた同じ目にあう。プレーオフうんぬんっていうところの議論をまずなくせるようにしていかなければいけない。
まず1つとしては意識だと思うんですよね。だから、本気になって、本気でしたかと。
私は今、自問自答してます。「じゃあ、選手の皆さん今年本気でしたかと。クラブの皆さん本気でしたかと。 県民の皆さん、サポーターの皆さん、本気でしたかと。」
みんな本気でしたということであれば、もしかしたら違う結果が得られたかもしれないし、だから来年はそうしたい。厳しい視点なのかわからないけど、ポイントなのかなという風に思います。

記者)
来シーズンに向けてキャンプもあるが、どのようなチーム作りをしていきたいか。
渡邉監督)
オンザピッチのところでいうと、やっぱりことし失点が多かったので、そこはしっかりと修正をしていかなければいけない。僕も長いこと経験してきてるので、分かるんですけれどもそこに今度注力しすぎると我々の良さというものも失ってしまいますので、ちゃんとバランスを取りながら、守備の再構築という、失点を減らす作業というものはやっていかなければいけないっていうふうに思っています。
今このシーズンのリーグ戦における全失点というものをしっかりと振り返っています。
我々、1年僕だったり例えばコーチ陣だったり要はモンテのスタッフが同じ目で振り返っても、新しい視点は出てこないような気がしているので、外部の人にお願いをしています。なぜモンテって失点したの。原因で何が多かったの。我々の視点じゃないところからあぶり出してくれれば、我々がよかれと思ってやってたことが、もしかしたらNGかもしれない。それぐらい何か抜本的に見直さなきゃいけないものがあるのかもしれない。ちょっとした隙が多かったかもしれないし、そういったところも含めて今検証してもらっている。そのデータをしっかりと見直してキャンプではやっていきたい。

記者)
直近のチームのスローガンを見ると、「山形一丸」「ブッチギレ」とあるが、
来シーズン、監督が掲げるスローガンは?
渡邉監督)
今は全く、1ミリも思い当たらないです。
オフシーズンで色々また僕も刺激を受けに色々飛び回るつもりなのでそこで得た何か刺激を元に考えられればいいかと思いますし。
でも何かキーワードというならば、やっぱり「本気度」じゃないですかね。
そこはすごく重要になってくるかなというふうに思います。

記者)
サポーターへのコメントをお願いします。
渡邉監督)
モンテのサポーターをどちらかというと対戦相手として見てる時間がものすごく長くて、山口の監督時代に久しぶりにNDスタジアムに来た時に、ものすごいアウェイ感を感じたのをよく覚えています。 
それぐらいスタジアムの雰囲気だったりサポーターが作り出す雰囲気というものが素晴らしくて、
ここのスタジアムで戦いづらいなって思ったのをすごく思い出します。
それが味方になったら、こんなに心強いんだっていうものを改めて感じさせてくれました。
最後の甲府戦のバス待ちのところでの彼らの行動、言動だったりは、本当に人の心を掴むのがうまいなって思います。それは、ものすごく僕らには大きくて、直球で届く。
だからこそ、彼らのために戦いたいと思うし、彼らと一緒に喜び合いたいと思うしそういうものを心の奥底から思わせてくれるような最高の仲間です。
また来年、彼らが我々の背中についていってくれて強烈な後押しをしてくれると思うと、本当にこんなに心強いことはないですし、また一緒にいて彼らと戦って、勝利のダンスを、ま、僕はもう踊らないですけど、ちゃんと後ろから眺めていたいと思いますし、それを積み重ねることで、もっともっと大きな喜びというものを。サポーターと一緒に喜びやりたいなと思います。

 

記者)
就任後、守備や攻撃など、どういった部分に価値をおいて指揮を執ったか。
渡邉監督)
前監督の時とプレイモデルというものは大きく変わってないです。そこをいじったつもりはないです。今まさに今の時期、チームの編成というところから始まって、そこの編成でものすごく重要なのが、プレーモデルというところ。 我々はこういうようなフットボールを展開していきたいから、こういうような選手を獲得していきたいと。それに合致した選手が集まることでこのプレーモデルを表現しやすくなるんですよね。
このコンペっていうものは前監督もそうですけどその前の石丸さんの頃から攻撃的っていうところにシフトしていて、そういうものがより明確になったり、洗練されてきたっていうような印象は受けていました。そこを全く変えるつもりもなかったので、そもそも我々のストロングとしてスタートをしていたので、そこをいじったらおかしくなると思っていましたし、
僕自身このフットボールのスタイルに魅力を感じてコーチとして参加をさせてもらっていた。
それでもやっぱりあれだけ負け続けたことには原因があったので、もちろん守備の部分での整理というか、戦術的なところもそうですが、意識も含めてやらなければいけないことはたくさんあった。
それを少しずつ、克服しながらシーズンを乗り越えていったっていうものは1つ事実としてあります。 
こういう部分で言うと、そのプレーモデルが明確であるからこそ、相手ももしかしたら防ぎやすかったかもしれない。本当に現代サッカーっていいか悪いかわかんないんですけど、対策の仕様がないというかそのゲームゲームで表情が変わりやすくなってきてるようなものを繰り返してる日々だと思うんですよね。
それでも真っ向勝負をしてやれる力があれば相手を擁護していけるとは思うんですけれども、あの頃の我々は選手が勝利から離れてることで、自信を失っているということもありましたし
どうしても、我々のストロング(強み)というものを発揮しにくいような状況が続いていた。
であれば、そこを発揮するためにこういう手もあるよねとかこういう方法もあるよねとか、そういうものをいくつか提唱してきたのは、前監督の頃と比べて、間違いなく違ったことだと思います。
私は意図的にやりました。
それをまたやりすぎると、選手は今度それに囚われすぎてしまって、自分たちの武器というものを失ってしまうので、そのさじ加減もものすごく1年間色々学ばせてもらいました。
こんな引き出しもあるよっていうものをたくさん提示して、やってきたというものは間違いなくそれまでとは違ったものだと思います。
最後の5連勝、自力で勝てたよねっていうところは、選手がその引き出しを局面局面でこう出そうというような判断力が身についた。それを共有する力が身についた。それは本当に我々の成長の1番の大きな部分だと思っています。そこは誇れる部分なのかなと感じています。

記者)
これまでスポットライトを浴びてこなかった選手を多く起用したと思うが、何を意識したか。
渡邉監督)
まずは、選手をよく見ることです。
選手を基本的にはピッチのところで、限られた時間ではあるんですけれど、そこでしっかりと選手をどれぐらい見ていられるか。ここでよくミーティングするんですけれどもそのミーティングの時も、1人1人ハイタッチで出迎えてから選手を中に入れる。じゃあ、そのハイタッチする時に、「あれ、きょうこいつ目合わないな」とか、「なんかきょういつもとリズムが違う感じで階段上がってくるな」とか、そういうものにはものすごくアンテナはってるつもりではあります。
だから僕は今、「何の世界一ですか?」って言われたら、
「モンテディオ山形の選手を1番見てる選手権だったら世界一とります」って、それぐらい、選手のことをしっかりと見ている自信はある。もちろん、ピッチの中でもそうです。でも僕だけでは、行き届かないものもあるので、そういう部分に関して言えば、コーチングスタッフにも色々聞いたりもして、「こんなこと言ってたよ」とか、「こんな表情してたよ」とか、そういうものも1滴も漏らすことなくキャッチしていきたいなと考えています。
それができれば、選手の好不調というものも自然と分かってきますし、「こいつ今乗ってるから今出さなきゃ、逆に言うとチャンス逃しちゃうなって」そのチャンスっていうのは、僕からすると選手を使ってあげられるチャンス。やっぱり旬を逃しちゃうと魚と一緒で美味しくないんで、できるだけ自分が、選手の旬というものを見極めて起用してあげられるようにしたいなと思っています。
それでも起用できなかった選手たくさんいるのでそういった選手に対しては、もう本当に申し訳なく思ってます。でもそれは僕が心を鬼にして決断しないと、12人先発出したらね、怒られちゃうので(笑)。なので、そこはもう心を鬼にして僕は決断をしなきゃいけない。選手たちが自分自身にちゃんと矢印を向けて今度は俺が出てやる、というような表情でトレーニングをしていただくことがまた全てだと思います。僕がそうさせていたのかどうかわからないですけど、基本的に真面目で真摯にトレーニングに向き合う選手たちが多いですから、そういうような空気感はもしかしたら素晴らしい歴史の1つなのかなという風にも感じています。 僕自身は選手をどれぐらいしっかりと見ていられるかが全てだと思っています。

記者)
10年前、仙台の監督に就任したときと同じようなシチュエーションでの監督就任となったが、そのころと心境の変化はあった?
渡邉監督)
仙台で監督就任した時は、僕も初心者マークつけてたので、監督の仕事ってこういうものを全く自分自身はやったことがないような状況でのスタートでした。もちろん誰しも監督の1年生の時期があって、それをみんな経験したのちに、10年、20年後でも、監督でいられるのか、そうではなくなってしまうのか。だれしも最初の1個があるんでそこはもう、別にどうこう言うつもりはないですけど、タイミングとしては、間違いなく、僕にとっての1年生でしたから、いまとは明確に違いますよね。今回、監督就任するにあたって、多くの経験を積ませていただいていたので、明らかに違うことの1つではありました。仙台の時は、その前の年まで、監督をやられた方がいて僕が監督就任する時に、その直前に、監督をやられていた方がいてどういうような方向性を持ってこの先、チームを進めていいけばいいかっていうところが、割と明確だった。うまくいってなかったから、その前の状況に戻せばよかったっていうような感覚でした。でも、今回に関して言うと、先ほども申し上げたように、明確なプレーモデルがあって、こんなに素晴らしいフットボールを志している。もしかしたら、たまたま、あの時、結果が出ていなかったっていうことで、私に監督の要請が来たっていうところを考えると、僕の中ではものすごく悩みましたよ。 ドラスティックに何か変えればもしかしたら、瞬間的には多分勝てたかもしれないです。8連敗せずにですんだかもしれないです。でも、そういうことをするつもりは僕はなかったですし、クラブもそれを望んでいなかったので、微調整、微調整で進めていくしかないと。 
僕の中では、おかげさまで経験を積んできたものありましたから、そういうものを、こうやり続けていく中でチームがいつかまた勝利するものを掴んで軌道に乗っていくのを信じてやり続けるしかないというところ。これら2つは、前回(仙台で)、途中から就任したのと大きく違う点かなという感じです。

 

編集後記
1時間20分の会見の字おこしにはものすごい労力を使いました(笑)
長すぎるので、前後編にしたいと思います。
渡邉監督の、思わずついて行きたくなることばは、皆さんに届きましたでしょうか。
ここまで読み切ったあなたは、きっすいのモンテサポーターですね!!

  • 永田哲子

    NHK山形放送局記者

    永田哲子

    令和2年入局
    警察担当や米沢支局勤務を経て、令和5年8月から行政担当
    自然、文化、歴史など置賜の魅力を深く知って山形をもっと好きになりました。
    おしょうしな~!

  • 石塚綾乃

    NHK山形キャスター

    石塚綾乃

    モンテディオ山形やアランマーレなど、県内のスポーツを幅広く取材中!

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