【記者特集】水害に備えて~「マイ・タイムライン」作ってみました~

 

皆さん、「マイ・タイムライン」を知っていますか?

大雨や台風などに備え、準備するものや避難のタイミングなどを時系列に沿ってあらかじめ定めておく個別の避難計画で、国土交通省などが作成を呼びかけています。

 

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ことしも全国で記録的な大雨を観測し、水害が相次いでいます。

県内では去年、最上川の氾濫などで住宅770棟あまりが浸水する被害が出た「令和2年7月豪雨」が記憶に新しいですが、私たちは、水害にどう備えたらいいのでしょうか。

対策を練るため、私がこの「マイ・タイムライン」を実際に作ってみました。

(山形局・堀征巳記者)

 

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私は5人家族で、妻と小学5年生、3年生、幼稚園の年長の3人の子どもがいます。今月(7月)家族と話し合って作成しました。

シートに書き込んだのは、子どもたちです。こちらがわが家の「マイ・タイムライン」です。

 

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私も子どもたちも初めての経験でしたが、このシートには、災害への備えの具体例なども書いてありますので、それを参考にして、状況を想像しながら作ることができました。

 

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「マイ・タイムライン」の作成にあたって、必要になるのが写真のチェックシートです。

 

▼浸水深は0メートル

▼浸水継続時間は0時間

▼家屋の倒壊や流失をもたらすような水の激しい流れが発生するおそれがある、堤防沿いの地域にあたる「家屋倒壊等氾濫想定区域」には入っていません。

 

私の自宅は、避難しなくても問題なさそうですが、それでも「マイ・タイムライン」は必要なのか、専門家に聞いてみました。

 

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避難対策に詳しい、危機管理アドバイザーの国崎信江さんは、
「マイ・タイムラインはハザードマップ上、避難が必要ない場所に住んでいる人でも作る必要がある」
としています。

その上で、「マイ・タイムライン」を作る意義について、
「余裕を持って避難するための準備計画を立てるだけでなく、家族の行動を把握する上でも重要だ。

水害の際、家族が必ず同じ場所にいるとは限らないので、作っておく必要がある」
と話していました。

 

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では、今回作成したタイムラインを具体的に見ていきます。まずは5日から1日前の行動からです。ここではテレビやラジオなどで情報を集め、食料の買い出しをするとなっています。

 

これについて国崎さんは、

「情報を集めることはとても大事だ」とした上で、
「氾濫が起きるまでまだ日数がある時点でのポイントは、時間のかかることを済ませておくことだ」と指摘。

 

国崎さんの家では▼雨どいやベランダの排水口にゴミが詰まっていないかチェックして詰まっていた場合は掃除▼屋外に飛ばされそうなものがないかを確認し、物置や室内にしまうか、縛りつけておくということです。

 

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食料の買い出しについては「大切だ」とした上で、

 

▼まだ日常の生活ができているうちに、食料だけでなく、日用品、カセットボンベなどの買い出しをしておく。

そうすることで買い占めなどによって店の商品が品薄になることもない。

 

▼同時に防災グッズも確認し

▼家族の予定を確認しておく。美容室や歯医者の予約などが入っていれば変更する

▼学校や会社に台風や豪雨時の対応を聞いておく

ことも重要だとしています。

 

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それでは、氾濫する可能性のある半日前。かなり差し迫った状況での計画を見ていきます。

ここでは、

 

▼避難所で必要なものを準備する

▼インターネットで川の水位を調べる

▼動きやすい服に着替える

 

となっています。

 

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これについて国崎さんは、

「避難に備え情報を入手し、いつでも行動できる態勢を整えておくのはよいことだ」

としています。

 

そのうえで、

 

▼断水や停電に備えて、お風呂や食事を済ませ、おにぎりを作っておくことも有効

▼この時点では、雨風も強くなっていると思うので、シャッターや雨戸をしていても窓には近づかないようにするということです。また、

▼川の情報をインターネットで調べるときは、国や県など、信頼できるソースを事前に調べておくことや

▼服装についても具体的に決めておくと、いざ避難するときに迷わず着替えられる

 

ということです。

 

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そして、氾濫が発生する5時間前に避難する計画になっています。

 

ここで大切なのは、どこにどうやって避難するか、事前に家族で話し合っておくことです。もしも、自宅のある地域で避難指示が出ていなければ、友人や知人、親せきなどが住んでいる地域に避難指示が出ていないか確認して、避難を促してあげることも大切です。

 

この「マイ・タイムライン」。水害に備えるために、皆さんもぜひ作ってみてください。

 



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山形局記者 | 投稿時間:16:19