【記者特集】"井戸を掘る" 米沢への思い

 

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東日本大震災と東京電力・福島第一原発の事故からことし、令和3年3月11日で10年となりました。

 

私がふだん過ごしている米沢市は

福島県から距離が近いこともあり、最も多いときで3895人

(平成23年11月時点)が避難していました。

令和3年3月時点では344人が避難していますが、県内で2番目に多くなっています。

その米沢市に、福島市から避難して、“井戸掘り”に打ち込んでいる男性がいます。

 

なぜ、井戸なのか?

その思いを取材しました。

 

 

取材した住宅に後日伺ったところ、掘った直後とは違って、ちゃんと透明な水が出るようになっていました。

 

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西田さんは震災直後、福島市でも水が出なかったという状況を目の当たりにした経験があり、こうした取り組みを思いついたということです。

 

ただ、実際に掘ってみないと、水が出るかどうかわからないため、

1つの場所で6か所掘ってようやく水が出たこともあったということでした。

 

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「米沢へ恩返しがしたい」という思いを強く持ち、井戸掘りに打ち込む西田さん。

そのエネルギッシュさに私のほうが取材をしていて元気をもらうくらいでした。

しかし、そんな西田さんも避難生活にかかる費用のため、福島市の自宅を手放すなどつらい思いをされたこともありました。

前を向こうとする人、今もふるさとに戻れない不安を抱える人、家族を失った悲しみと向かい続ける人。状況はさまざまです。

山形県内に避難している人は、令和3年3月時点で1552人います。

 

震災と原発事故を風化させることがないよう、避難されている人たちの思いをこれからも伝え続けていきたいと思います。

 



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山形局記者 | 投稿時間:17:41