野球の「甲子園」ではなく、「科学の甲子園」という大会をご存じでしょうか?
都道府県の代表高校が科学の知識を筆記や実技で競う全国大会です。
ことしは3月に開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。
その代わり、作品のアイデアなどを競って優秀な高校を選ぶ審査が行われ、山形県代表の県立米沢興譲館高校が全国で2校しかない
「優秀校」に選ばれたのです。
新型ウイルスの影響が続く中、高校生たちはどのように栄冠をつかんだのか。
挑戦を取材しました。
試行錯誤を繰り返してたどり着いた「2段構え」の台車のアイデアや、提出した書類のわかりやすさなどが高い評価につながりました。
ただ、新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされた高校は少なくなく、各県の代表校に選ばれたにもかかわらず審査への参加を見送った高校は全体の半数近くに上りました。
参加への判断が分かれた中、集まれなくても”リモート”でやろうと決め自分たちの力で結果を出した8人。
そこには、「科学的な思考力」だけではなく、新型ウイルスの影響で活動そのものが大きく制約されるという状況にひるまず、打ち込むマインドがあったのだと思います。
この貴重な経験を今後のさまざまな場面に役立てて、さらに活躍してほしいと願っています。
山形局記者 | 投稿時間:17:00