【記者特集】コロナ時代を生き抜く サクランボの販路拡大を

 

ピンチのサクランボ狩り

 

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全国有数のサクランボの産地、寒河江市では、例年ですと全国からおよそ18万人がサクランボ狩りに訪れます。

しかしことしは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの観光果樹園が、サクランボ狩りの営業を自粛しました。

 

このピンチを乗り越えようと、関係者は新しい時代をにらんだ取り組みをはじめました。

 

 

 

冷凍サクランボの可能性は

 

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冷凍のサクランボ、私も試食させていただきました。

解凍して30分程度は色づきもよく、味も生で食べるものと遜色ありません。

 

しかし、30分を過ぎると少しずつ変色し始め、食感も柔らかくなりすぎてしまうため、食べるまでの時間を計算して解凍する必要があると感じました。

まだまだ改良の余地があると思います。

 

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冷凍サクランボを使ったデザートは、寒河江市内の観光施設で販売が決まり、今月1日から発売されました。

 

これから真夏を迎えますので、ひんやりとした味わいの冷凍サクランボに人気が集まることを、寒河江市でも期待しています。

今後、市では、大手コンビニエンスストアや通販会社などにも、冷凍サクランボを売り込んでいくことにしています。

 

 

生産現場の現状は

 

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ことしは、サクランボ狩りの営業自粛で、大量のサクランボが行き場を失う恐れもありました。

全国から観光果樹園を訪れる人たちがサクランボを収穫し、たくさん味わってくれる。

サクランボ狩りは、旬が短いサクランボ消費の大きな柱だからです。

 

全国で緊急事態宣言が出されたことを受けて、営業の自粛を決断した果樹園は少なくありませんが、その後、緊急事態宣言が解除されたことや、都道府県をまたぐ移動の自粛も全国で緩和されたことを受けて、徐々に売り上げは回復しています。

 

地元の農協などによりますと、今では、むしろ「品不足」になっています。

 

 

品不足で高値に

 

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背景には、サクランボの生育の遅れがあります。

ことしは暖冬による雪不足と、春先の小雨の影響で例年と比べると、色づきや玉の大きさは不十分です。

 

このため市場への出荷量は例年よりも1、2割ほど少なく、品不足が続いていて、「出荷できれば売れる」という状況に変わってきています。

逆に価格は、品不足によって上昇しているということで、東京などでのサクランボの売上高は、今ではほぼ例年並みに回復しているということです。

 

 

新時代を見据えて

 

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サクランボの現状について、寒河江市の担当者は「新型コロナへの対応で当初は戸惑いもあったが、のちのち振り返ったときに、新しいものを生み出すきっかけにもなり、悪いことばかりではなかったと思えるようがんばりたい」と話していました。

 

新型コロナの危機を乗り越えた先には、生産量日本一の山形のサクランボに新たなチャンスが広がっています。

関係者が力をあわせ、

「コロナ新時代」に立ち向かって欲しいと思います。 



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山形局記者 | 投稿時間:17:50