東京オリンピック 聖火リレー 『コーチ人生を胸に臨む』

 

東京オリンピックの聖火リレーが山形県で

6月6、7日の2日間行われました。

 

県内では合わせて187人のランナーが聖火をつなぎました。

そのうち、鶴岡市ではアーチェリーの中村美樹選手を、

コーチとして日本代表内定に導いた野崎剛さん(57)も

聖火をつなぎました。

 

現役の高校教師でもある野崎さんが

教え子たちに伝えたい思いを取材しました。

 

 

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聖火リレー当日、午後5時。

 

バスに乗って到着したのは、

鶴岡市の最終ランナー・高校教師の野崎剛さん(57)です。

 

野崎さんは鶴岡市で高校生にアーチェリーの指導をしています。

指導を続けてことしで35年目になります。

 

「的に対してまっすぐ立てな」と

野崎さんは気になることは生徒にことばですぐに伝えます。

 

若手教師時代の失敗や教訓を胸に

長い指導者人生を歩んできた野崎さん。

 

生徒に『一段高い目標』を持ってもらうことを

今まで最も大切に指導してきました。

 

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そのため、部活中、

生徒1人1人に高い意識を持ってもらえるよう

野崎さんは真剣なまなざしで指導に熱を込めています。

 

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部活後のミーティングで、

野崎さんは、部活中に感じたことを生徒たちに毎回伝えています。

 

取材した日、野崎さんは

「きょうの練習、いい練習できたかな。できた人は? 

きのうよりきょうよりあした、少しずつでもいいから

進歩ができるように練習してください。あしたも頑張れ」

と生徒に声をかけていました。

 

ことし3月、野崎さんの指導者人生で最高の瞬間がありました。

 

野崎さんの高校時代からの教え子で今も指導している

鶴岡工業高校出身の中村美樹選手が

アーチェリー女子の東京オリンピック日本代表の座を勝ち取ったのです。

 

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1本の動画が聖火リレーの前に届きました。

日本代表として韓国で試合に出ている中村選手からエールでした。

 

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《中村美樹選手からの応援メッセージ》

『(聖火リレーを)見に行けなくて残念ですけど、

私のメダルかかっていると思って

全力で楽しんできてください、がんばれ~』

 

野崎さんが聖火リレーで走るのは

鶴岡市の中心部にある鶴岡公園です。

 

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高校のアーチェリー部の教え子たちが

野崎さんの晴れ姿を見ようと待ち構えていました。

 

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前のランナーから聖火を受け取ると、

野崎さんはアーチェリーの弓を引くポーズをしてから、

走りはじめました。

 

『日頃の小さな積み重ねがいかに大切か』

 

野崎さんは、

高校生の教え子たちに伝えたい思いを一歩一歩に込めて、

すがすがしい笑顔で走っていました。

 

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野崎さんは

「まだまだ私も未熟な指導者だけど、少しずつ努力することで

こんな大舞台のチャンスが巡ってきました。

生徒たちにも、いろんな形で夢をかなえることや社会貢献など、

そういう目標を持って歩んでほしい」

と指導者人生を振り返りながら話していました。

 

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野崎さんの教え子たちも聖火を持って走る恩師の姿から、

オリンピックへの憧れを抱いていました。

 

「先生かっこよかったです」

「あの場に立ってみたいっていう風に思いました。

(聖火リレーを)走る側でもオリンピックに出場する側でも、きらめいて見えました」

 

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聖火リレー直後の野崎さん話を聞くと、

「特別なことをしたつもりはない

 小さな努力を惜しまないこと、それを感じてくれたら。

(生徒たちには)1日1日を大切に生きてほしい、

 それが私の1番の願いかもしれません」と

教え子たちへの熱いメッセージを教えてくれました。

 

野崎剛さんはあと3年ほどで、

高校教師を定年退職ですが、退職後もアーチェリー部の

指導にできるかぎり関わっていきたいと話しています。

 



やままる  

山形局映像グループ | 投稿時間:17:33