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2019年323日放送 午後900分~NHK-FM

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  • 270

最終回『桜の木になろう』

原案:横山由依、柏木由紀、峯岸みなみ、大家志津香、宮崎美穂

脚本:北阪昌人

★参考:ナス姫、昨日のジョー

出演

横山由依、柏木由紀、峯岸みなみ、大家志津香、宮崎美穂、山寺宏一

あらすじ

AKB学園の体育教師の横山由依は、AKB学園の卒業生で、この学校で過ごした高校生活があまりに素晴らしかったので、ここで教師になる道を選んだ。そして高校生活の大切な思い出は、学校の校庭にある一本の桜の木とともにあった。しかし、その桜の木が校舎増設を機に切り倒されることを校長から聞かされ、横山は必死に止めようとするが…?

人物相関図

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物語が読める ♪


横山:はぁ~あかん、ぜったい、あかん・・・このままでは・・・このままでは、大切な桜の木が、なくなってしまう!

横山:私、横山由依は、AKB学園の体育教師。AKB学園の卒業生。この学校で過ごした高校生活があまりに素晴らしかったので、ここで教師になる道を選んだ。私の大切な思い出は、学校の校庭にある、一本の桜の木とともにあった。でも、

校長:我がAKB学園は、このたび、校庭に校舎を増設します。

横山:ちょっと待ってください。校庭の桜の木は、どうなるんですか?

校長:そんなのは、切るに決まってるでしょ。

横山:そ、そんな! あの木はAKB学園のシンボルで、

校長:桜の木があっても、生徒は増えません。わが校もね、ボランティアでやってるわけじゃあないんでねえ、横山先生、あなたも学年主任になったんですからね、それくらいはわかってもらわないとねえ。生徒数を増やすにはどうしたらいいか? そう、教室や施設を充実させること、それに尽きるんですよ。

横山:でも、あの桜の木は・・・あの、桜の木は・・・。

横山:高校1年生のとき、京都から転校してきた私は、友達もいなくて、ひとりでメソメソ泣いていた。校庭の桜の木の下で・・・。季節は春で、桜は満開だった・・・。

柏木:ちょっと、そこの泣き虫さん。

横山:え?

柏木:そこ、私たちで使うんだけど。

横山:ええ? あ、すみません。

柏木:いいの、いいの、いてくれていいんだけど。

峯岸:そうそう、そこで見ていてもらっても、いいんだけど。

横山:え?

大家:私、大家志津香。

宮崎:私は、宮崎美穂。このひとがリーダーの柏木由紀で、

柏木:どうも。

大家:こっちが、振りつけ担当の峯岸みなみ。

峯岸:オッス。

横山:振りつけ?

横山:私の目の前で、4人は、いきなり踊り始めた。素敵なダンス。カッコよかった。

柏木:よかったら、あなたもやらない?

横山:え?

峯岸:名前は?

横山:え?

峯岸:あなたの名前、

横山:由依です、横山、由依。

峯岸:由依、いい名前ね。

大家:よろしく、由依!

宮崎:一緒にやろうよ、由依!

横山:え、そんなこと、急に言われても・・・

横山:それが、「スーパー5(ファイブ)」の始まりだった・・・。

横山:私、横山由依は、なんとか校庭の桜の木を残したいと思った。でも、どうしたらいいんだろう・・・署名? そうか、桜の木を懐かしいと思う卒業生は、たくさんいるはず。そのひとたちから伐採反対(ばっさいはんたい)の署名を募れば・・・。私は卒業生の名簿を頼りに手紙やメールを送ろうとしたけど・・・。

校長:横山先生、こざかしい真似は、やめてください。個人情報を私用に使ってもらっては、困ります。

横山:仕方なく、自分の知っているひとにSOSの葉書や手紙、メールを送ったけれど・・・。

横山:はぁ~。もともと、私、友達少ないからなあ・・・。

横山:かつて仲良しだった、友紀、みなみ、志津香、美穂の顔が浮かぶ。高校時代、私を含めた五人は、「スーパー5(ファイブ)」という、学園のアイドルだった。卒業してから、5人は、それぞれの道を進んだ。リーダーの柏木由紀は、アイドル歌手としてデビュー!

由紀:みんな~ゆきりんだよぉ! 今日もライブ、楽しんでね!!

横山:由紀は、日本グラミー賞を受賞して、今、最も忙しいアーティストになっていた。峯岸みなみは、

横山:高校を出ると、ニューヨークに渡り修業を積み、いまや、ブロードウェイで大活躍の振付師!

峯岸:OK! one more try! Let´s dance!

横山:大家志津香は、カリスマお天気キャスターから、国際スペシャル宇宙センターに引き抜かれ、今や人工衛星のプロジェクトのリーダー!

大家:人間は、なにより、天気に左右されるの! 天気を知る者は、人生を知る!

横山:宮崎美穂は、女優として、ハリウッドに進出!

横山:太ったりやせたり、体重を自由に変える、女性版ロバート・デニーロと賞賛を浴び、見事、オスカーを受賞!

宮崎:この賞を、私をこれまで応援してくれた全てのひとに贈ります!

横山:みんな、凄すぎて、連絡できひん。かつて、「スーパー5」として、一緒に歌って踊ってた頃が、夢みたいやわ~。

日陰先生:あ、あのぉ、横山先生、

横山:え? あ、どうも。

横山:放課後、屋上から桜の木を眺めながら、ぼんやりしていたら、声をかけられた。この学園の生き字引、白いひげをたくわえた仙人のような日陰先生。

日陰:日陰です。古文の日陰です。古文といっても、親分子分の子分ではなく、古い文と書く、古文の日陰です。

横山:あ、すみません、職員会議の時間ですね。すぐにいきます。

日陰:いえいえ、そういうことではなく、

横山:はい?

日陰:あのぉ、横山先生は、そのぉ、かつて、「なんとかふぁいぶ」、でしたよねえ。

横山:あ、ああ、「スーパー5」ですか? まあ、昔の話です。

日陰:あそこに見える、桜の木の下で、稽古、してましたよね。

横山:え? ご覧になっていたんですか?

日陰:ええ、まあねえ、ちなみに、わたしの推しメンは、なんといっても、スタイルバツグンの、柏木由紀さんでしたがねえ、なんでしょう、あの子は、もう、生まれながらのアイドルなんですねえ、それでいて、家族思いないい子で。鹿児島から東京に上京するときにお父さんが空港まで送ってくれてねえ、雨の中。お父さんも口下手ですからね、口数は少ないんですが、お守りを渡してねえ・・・泣きますよ、ほんとに。

横山:あ、あの・・・。

日陰:あ、ああ、すみません、えっとですねえ、なんですか、桜の木を切るの、反対、なさっているんですってねえ。

横山:ええ。

日陰:校長に逆らうと、この学校でやっていけなくなりますよ。

横山:・・・いいんです。それでも。人間には、一生で、どうしても大切なものがあります。それは、きっと、そんなに多くはなくて、せいぜい、3つくらいじゃないかと、思うんです、私。ここから見えている、あの桜の木は、私の中で、その3つに入るんです。

日陰:そうですか・・・そりゃまた、すこぶる大切なんですねえ。

横山:そりゃそうですよ。だって、あの桜の木が、私の、原点・・・いいえ、あの木がなかったら、私、いま、ここにいません。

横山:そうだった・・・。ほんとうに、そうだった。孤独だった私は、あの桜の木の下で、ほんとうの仲間に出会えた。

柏木:由依、ねえ、一緒にやらない?

横山:え?

柏木:一緒にやろうよ。

横山:無理です。

峯岸:そうだよ、いつも私たちの稽古、見てるだけじゃなくてさあ。

横山:できない。

大家:歌って、踊れば、嫌なことなんか忘れるよ。

宮崎:ねえ、一緒にやろうよ。

横山:無理なんです!

柏木:由依?

横山:私になんか、できっこありません。

柏木:なんでそう、思うの?

横山:運動神経だって、よくないし、歌だってちゃんと習ったことないし、

峯岸:あのね、わたしらも、けっこう、ハズれてんのよ、じっさい。

横山:え?

峯岸:志津香は、ずっと学校に出てこられなかった。

大家:あ、私、桜の木にしか登校してなかった時期、あるから。

峯岸:美穂は、あっちこっちですぐ問題起こして、先生に目をつけられてるし。

宮崎:ありがたいことにね。

峯岸:由紀は・・・まあ、由紀は、優等生で頭もよくて可愛くて、問題ないように見えるけど、

柏木:実は、めっちゃモヤモヤしてて。私、そんなにいい子なんかじゃないって。だから、この桜の木でみんなと会ってなかったら超、グレてる。そして、みなみは・・・

峯岸:私は、まあ、いろいろあって、留年したりして。でもね、後悔はしてない。全部、私の生き方だから。この桜の木の下に集まれる資格はたったひとつ。まわりの目を気にしないで自分を貫き通せるかどうか。運動神経も、歌の実力も、関係ない。

横山:まわりの目を気にしないで、自分を貫き通せるか・・・。

柏木:なんかね、私、勘がいいんだけど。由依は、その資格、持ってると、思う。

横山:あの日、由紀にそう言われて、私はドキッとした。私は・・・ひとの目ばかり気にして生きてきたから・・・。変えたい・・・そんな自分を変えたい。でも、どうやったらいいのか、わからない。

柏木:じゃあさ、由依、今度の駅伝大会、出てみない? 私たちと。

横山:え?

柏木:AKB学園主催の駅伝大会は、5人集まれば誰でも参加できる。私たち参加したいねえって話してたんだけど、4人だし、無理かなあって思ってたんだよね。どう、一緒に出てみる? それで私たちのこともわかるだろうし、5人の相性も見えてくる。

横山:勢いに負けて、私は駅伝に参加することになった。

峯岸:なんて名前にしよっか。

大家:名前?

峯岸:チームの名前。

宮崎:ナットウエンジェルは?

柏木:なんか、ねばっこい感じだね。

峯岸:ちょっと駅伝だと、弱そうな感じしない?

宮崎:じゃあ、ああ、これは、ナットウエンジェルZ! ああ、ナットウエンジェルX! ナットウエンジェル、

峯岸:いやいや、一回、離れようか、ナットウから。

大家:あ、いいの思いついた! 強そうなやつ!

峯岸:なになに?

大家:アリゲーターガー!

峯岸:ええ?

大家:池や沼の水を抜くとね、姿を現すんだよね、外来種。怖いよ~すげえ顔してるし。

峯岸:強そうだけど、却下。なんかやっぱ駅伝っぽくないし。

柏木:由依、なんかない?

横山:え?

柏木:なんか、私たちにぴったりな、名前。

横山:・・・スーパー5、

柏木:え?

横山:スーパー・・・5。

柏木:スーパー5。

横山:ごめん、なんかダサよね、

柏木:いいね! いいよ! スーパー! 極限! 最上級! 別格!! そうだよ、私たちは、そうでなくちゃダメなんだよ。

峯岸:スーパー5、いいね。決まり!

大家:さすがだね、由依。

宮崎:さすが京都出身。

峯岸:京都、関係なくない?

柏木:いや、関係あるよ! 京都ってさあ、なんか別格でしょ! 最上級じゃん、スーパーじゃん! ふふふっ、

4人:あははははっ

横山:ときどき、この4人には、ついていけへんところがあるけど、なんだか、つられて笑っている自分がいた。

横山:はははは、

横山:ひきつりながらでも笑えたのは・・・3年ぶりだった。



横山:AKB学園の体育教師、私、横山由依は、校庭の桜の木を切ってしまうことに、ただひとり反対していた。校長に逆らうのは、恐い。でも・・・。

校長:あんなもんは何の役にも立たないからなねえ、お金を運んでくれるわけでもないし。さっさと切っちゃいましょう。あの木さえなくなれば、更地にしてねえ、校舎を増設して、生徒を増やして、あはははは、ガッポガッポ、あはははっは。

横山:かつての卒業生に署名を募るという方法も考えたけど、私には、友達が少なくて・・・。

日陰:横山先生は、あれですよねえ、確か、スーパー5のひとり、だったんですよねえ、

横山:ある日、屋上で、古文の日陰先生にそう言われて・・・桜の木の下で過ごした、私の高校時代のことが蘇ってきた。

横山:とびきり暑い夏だった。AKB学園の駅伝大会に、柏木由紀、峯岸みなみ、大家志津香、宮崎美穂、そして私、横山由依の5人は、参加することになった。チーム名は、スーパー5。練習は、かなり厳しいものだった。

柏木:あの三つの坂を上り切るよ!

峯岸:ええ? 由紀、無理だよ、見て、もう膝がガクガク、笑ってる、あはははってね、のぼれない、坂なんか無理!

柏木:坂に負けて、悔しくないの?

峯岸:え?

柏木:私は、どんな坂にも、負けない!

峯岸:って、由紀!

横山:柏木さんは、凄かった。気合が、ハンパなかった。

大家:ちょっと、もう、休もうよう、ねえ、疲れた~。もう、志津香、動けないんですけど~。

横山:大家さんは、甘えるのが上手だった。

宮崎:おーい! みんな頂上は景色がいいぞ~!

峯岸:え? 美穂、いつの間に?

宮崎:知り合いにクルマでおくってもらったの~!

横山:宮崎さんは、要領がよかった。

峯岸:ったくもう、なんで駅伝なんかに出るっていっちゃったかなあ。

横山:峯岸さんは、口ではいろいろいうけれど、いちばん面倒見がよくて、細かいところに気がついた。

峯岸:由依、右足、痛むの? さっきから少し、引きずってるから。

横山:柏木さんは・・・。

柏木:てっぺん、とったる! 負けないぞ!

横山:坂に対して負けたくないという心を、持っていた。

横山:駅伝大会当日がきた。私は、なぜかアンカーに任命されていて・・・。

宮崎:ああ、めっちゃ、しんどいんですけど、志津香、頼んだ!

大家:元気があれば、なんでもできる!! イエイ! みなみ、よろしく!

峯岸:よっしゃ! いくよ! ぜったい、負けないよ! 由紀、お願い!

柏木:はい! しっかりタスキ、うけとったよ! 負けるか!! 由依・・・ベストを尽くして!

横山:タスキをもらった私は・・・頑張った! 途中まで、すごく、ええ調子! いける、これは、いける! そう思ったとき、

横山:痛っ!

4人:由依!!

横山:右足を、ひねってしまった。嫌な音がした。走れないどころか・・・痛くて、歩けない。棄権しようと思ったら、

4人:由依!!

横山:柏木さん、峯岸さん、大家さん、宮崎さん、沿道に、4人の顔が見えた。

柏木:もういいよ、由依、もう十分頑張ったよ。

横山:そんなふうに、柏木さんは言ってくれたけど・・・。

横山:違うよね、由紀! 私、どこかで自分を越えないと、ダメだよね。

峯岸:ああ、あああ、由依が、立った!

大家:もう、クララみたいに言うなって、ええ? ほんとだ!

宮崎:由依が、生まれたての小鹿みたいに、歩き始めた。

横山:そう、私は、いま、ここで生まれたんだ。弱い自分は、もう嫌だ。

横山:あたりはどんどん暗くなる。それでも私はゴールを目指した。先生がやめろと言っても、

柏木:続けさせてあげてください!

峯岸・大家・宮崎:お願いします!!

柏木:由依は、タスキをつないでくれてるんです。私たちの、タスキを。

横山:最後の最後まで、あのひとたちは、私を見捨てなかった。ダメな私を、不器用な私を。

柏木:由依、よくがんばったね。

峯岸:すごいよ、由依、

横山:由紀とみなみが、テープを張ってくれた。真っ暗な中、ゴールした。

4人:(拍手)

横山:泣いた。5人で肩を寄せ合って、泣いた。なんだったんだろう、あの涙は・・・。ゴールした瞬間も、あの、桜の木は見ていた・・・。

日陰:署名を募るんだったら、AKB学園伝説のアイドル「スーパー5」を集めたら、どうですかねえ。

横山:体育の教師の私は、その日も、AKB学園の屋上いた。桜の木問題で、途方にくれて、校庭を見下ろしていると、古文の日陰先生が、話しかけてきた。

日陰:あ、古文といっても、横山先生の子分ってことじゃなく、古い文、の古文です。あのですねえ、横山先生も、かつて、「スーパー5」の一員だったわけですから、仲間を呼べば、あっという間に、桜の木の伐採反対の署名、集まるんじゃないですか?

横山:そんなに簡単に、いかないんですよ。

日陰:そうですか。

横山:みんな、忙しいですから。

日陰:そうですか、でもねえ、

横山:でも、なんですか?

日陰:あなたたちは、なにか、とっても強いものでつながってる気がしましたよ。同じ時代を生きた、同じ苦難を乗り越えた、同志として・・・。

横山:同志・・・?

日陰:連絡してみたら、いかがですか?

横山:卒業して、連絡先もわからないし。

日陰:SNSで発信、してみればいいんじゃないですか? わたしは、その、すっかり年寄りですからね、そのへんのことは、わからないんですが・・・。

横山:確かに・・・ダメもとでも、声に出してみないと、先には進めない。私は、自分のツイッターに、書いてみた。「緊急招集! AKB学園の桜の木がピンチです。スーパー5、集合!」

横山:連絡が来るわけない・・・。もし、メッセージを見つけたとしても、みんな、忙しいから・・・。幾日かが過ぎた、ある日・・・。

校長:あはははは、ああ、校長としては、横山先生の頑張りには、むしろ感心を通り越して、感動、していたのですが、タイムリミットは、来たようですねえ。明日、切っちゃうことにします。桜の木。

横山:ええ? そ、そんな・・・。

校長:見納めですねえ、あの桜も、あははははっは。

横山:その日の夕暮れどき・・・私はひとり、桜の木の下にいた。

横山:ああ、やっぱり守れなかった。桜の木、ごめんね。

柏木:あやまるのは、まだ早いよ。

横山:え?

峯岸:最後の最後まで、諦めない。

横山:ええ?

大家:人生、何が起こるか、わからない。

横山:まさか!

宮崎:だから、面白い! 人生は!

横山:夕陽に、4人のシルエットが浮かび上がった。

4人:お待たせ、由依。

横山:由紀、ありがとう。

柏木:久しぶり、由依。

横山:志津香、忙しいのに、

大家:また会えたね。

横山:美穂、痩せた?

宮崎:まあね、由依、泣いてた?

横山:みなみ・・・髪、伸びたね。

峯岸:いつの話じゃあ!

横山:懐かしい顔が、そこにあった。

柏木:さあ、復活ライブ、やるよ。「桜の木をゼッタイ切っちゃダメライブ」

峯岸:署名集めて、校長に叩きつける!

横山:みんな、ありがとう・・・。

大家:違うんだよ、

横山:え?

宮崎:いま、うちら4人が頑張れてるのは、あの駅伝で最後まで諦めなかった由依の姿を覚えてるから。

横山:ええ?

柏木:みんな、支えあって生きてるってこと。

峯岸:さあ、時間がないよ。いますぐ、ライブの準備! 忙しくなるよ!!

日陰:ああ、どうも、古文の日陰です。その夜、桜の木の下で行われた「スーパー5」のライブには、とんでもない数のひとが押し寄せて、署名の数も、とんでもないことになって。その様子はネットで中継されて・・・。まあ、すごいことが、起きたわけです・・・長生きは、するもんですなあ・・・あはははは。

校長:まあねえ、仕方ないよねえ、桜の木は、残しましょう。っていうか、宣伝効果があるからねえ、むしろ、切りたくない! あはははは。

横山:たった一夜かぎりのライブは終わり・・・。私たちは、5人で、桜の木の下に、座った。

柏木:また、それぞれの場所で、花を咲かそう。

峯岸:だね。

大家:そしてまた、

宮崎:いつか、会おうね。

横山:忘れない。この夜のことは、一生、忘れない。

横山:桜の木が「ありがとう」と言ってるように、華を、散らした・・・。

収録後のワンショット

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