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2017年811日放送 午後1000分~NHK-FM

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『SKE版・雪女!』

原案:松井珠理奈、須田亜香里、惣田紗莉渚

脚本:北阪昌人

★参考:ソウマル、ジルー

出演

松井珠理奈、須田亜香里、惣田紗莉渚、山寺宏一

あらすじ

アイドルになるために、ひとり雪山にこもり、修行をしていたあかりん。しかし、吹雪により動けなくなってしまう。そんなあかりんの前に現れたのは、雪女だった。会ったことを誰にも言わない約束をし、あかりんは助けてもらう。それから時が経ち…、SKEプロが満を辞して送り出す三人組アイドルユニット「テーブルクロス」の顔合わせの日。メンバーは、あかりん、さりな、そして、じゅりな。しかし、遅れてやってきたじゅりなの顔を見たあかりんは驚く。なぜならば…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、名古屋の栄にある、芸能プロダクション、SKEプロ。新しいアイドルユニット誕生の瞬間が迫っていました。


社長:ええ、我が、SKEプロが、満を持して送り出す、三人組のアイドルユニット、『テーブルクロス』のメンバーだが、まずは、須田亜香里、あかりんだ。

あかりん:よろしくお願いします!

社長:そして、惣田紗莉渚、さりな。

さりな:さりなです、よろしくお願いします!

社長:三人目は・・・おや、まだ来ていないようだな、

じゅりな:すみません、遅くなりました。

社長:おお、来たか、松井珠理奈、じゅりなだ。

じゅりな:あかりん、さりな、よろしくね!


ナレーション:じゅりなの顔を見たあかりんは、驚きました。


あかりん:えええ? ま、まさか・・・。


ナレーション:なぜ、そんなにも驚いたのか・・・。それは・・・。あかりんが、アイドルになりたいがゆえに、ある冬、雪山にこもって、修行していたときのこと・・・。


あかりん:ああ、寒い、辛い、吹雪がすごい! でも、私は負けない、どんなことがあっても、くじけない! アイドルになるために私は、ひとり、雪山にこもった。アイドルになるためには、まずは精神力だ! ああ、でも・・・ダメだ、道に迷ってしまったみたい・・・。雪で、前が見えない、足が、動かない。もう限界かな・・・。


ナレーション:寒さに倒れ、動けなくなったそのとき、


雪女:どうした? 目を覚ましなさい。


ナレーション:真っ白な着物を着た、髪の長い女性が立っていました。


雪女:さあ、目を覚ましなさい。

あかりん:ダメです。眠くて眠くて・・・。

雪女:眠っては、いけません。

あかりん:あなたは?

雪女:わたしは・・・雪女。

あかりん:ゆきおんな?

雪女:本来ならば、おまえを凍らせてしまってもいいんだけど、なんだか、おまえには、見上げた根性がある。私はねえ、根性のある人間が、大好きなんだ。だからおまえの命は、助けてやろう。

あかりん:なんだか、よく、わかりませんが、ありがとうございます。

雪女:ただし・・・私に会ったことを他の誰かにしゃべったら、そのときは、おまえを、あの世におくる、いいね?

あかりん:はい、言いません、誰にも、言いません。

雪女:よし、おまえを信じよう。


ナレーション:雪女がさっと手をあげると、吹雪はやみ、まばゆい光が、帰るべき道を指し示しました。


あかりん:まさか、あのときの、雪女が・・・。


ナレーション:果たして、じゅりなは、本当に雪女、なんでしょうか?


ナレーション:ここは、三人組のアイドルユニット『テーブルクロス』の楽屋。じゅりなは、席をはずしていて、そこには、あかりんとさりながいました。


あかりん:さりな、

さりな:なに? あかりん、

あかりん:いや、あのさ、じゅりな、のことなんだけど、

さりな:じゅりなが、どうかした? そういえばさ、あの子、いい子だよね。あのね、私、マンゴージュース買ってたんだけど、飲むの忘れてて、ぬるーく、なってたんだよね。そしたらね、じゅりなが、

じゅりな:私に貸してみて!

さりな:って言って、両手でさって包んだら、なんとなんと! キンキンに冷えた状態になったの! ね? すごくない? なんでそんな魔法使えるの? って聞いたら、

あかりん:雪女だから・・・。

さりな:え?

あかりん:いやなんでもない。

じゅりな:私ね、なんか体温低いんだよね。

さりな:って、ウケるよねえ。おいおいいくら何でも体温低すぎだろって。ねえ、いい子でしょ。ね?

あかりん:ま、まあ、そうだね。

さりな:で?

あかりん:え?

さりな:じゅりなが、なんだって?

あかりん:あ、ああ、ええっとね、その、私、アイドルになるために、雪山で修業したこと、あるんだけど、

さりな:雪山? ウケる! なんで、なんで雪山?

あかりん:あるとき、遭難して・・・。

じゅりな:おはようございます!

さりな:ああ、じゅりな、おはよう! ねえねえ、今ね、あかりんが雪山で遭難したときの話、始まったよ、ね、じゅりなも一緒に聴こうよ。

じゅりな:なんだか面白そうね、ぜひ、聴きたいな。

あかりん:い、いや、その、そんな面白い話じゃなくて、あ、ああ、いっけない、あれだ、私、その、のどが渇いてたんだった。なんか買ってこよう!

さりな:って、あかりん! ここにジュース、あるけど! あれ、行っちゃったよ、変な子。ね?

じゅりな:そうね、ちょっと変わってるかもね。

さりな:で、じゅりなは、今、どこに行ってたの?

じゅりな:え? 冷凍庫。

さりな:れ、冷凍庫?

じゅりな:あんまり暑かったんで・・・。

さりな:冷凍庫・・・。あ、それよりさ、私らのMC、あるじゃん。

じゅりな:うん、

さりな:じゅりなの、MCのオヤジギャグがね、ブリザード級に寒いって、話があって、

じゅりな:なんか、照れるな。

さりな:いやいや、照れないで、ほめてないから。

じゅりな:だって、ブリザード級って、サイコー! ってことでしょ?

さりな:いや、そうじゃないと思うよ。この間の、なんだっけ、ありがとうがらし、とか、椅子に座って、いいっす、とかは、まだいいとして、

じゅりな:メガネに目がねえ、ドジョウに同情する、屋根は、や~ね、

さりな:うううう、寒い。

じゅりな:そんな、褒めないで。

さりな:だから褒めてないし。


ナレーション:SKEプロの屋上で、あかりんは、意を決して、じゅりなが雪女であることをさりなに伝えました。


さりな:ま、まじ?

あかりん:まじ。ね、さりなも、思ってたでしょ? じゅりな、ちょっと変だなあって。

さりな:まあねえ、そうえいば、じゅりなの家にいったら、冷蔵庫がないのよ。で、アイスとかどうするの? って聞いたら、

じゅりな:はははは、そんなの息をふきかけたら、一発よ。

さりな:ははははって私も一緒に笑ったけど、今思うと、あれ、変だよね。

あかりん:これ、ぜったい、秘密だよ。

さりな:ああ、わかったわかった。あれ? なんか、天気がおかしくなってきたよ、寒い、しかも、すごい黒い雲が・・・。

あかりん:えええ? ゆ、雪?

じゅりな:あれほど、ほかのひとには言ってはならぬと、言ったのに。

あかりん:こ、この声は! じゅりな!

じゅりな:あかりん、私は残念でございます。ふああああああ!

さりな:うわ、じゅりなの口から、白い雪が!!

あかりん:うわあああああ!

じゅりな:さりな、知ってしまった以上、おまえも、雪女に変えてやる! ふあああああああ!

さりな:うああああああ!


ナレーション:じゅりなの吐く雪に巻き込まれ、あかりんもさりなも、真っ白になり、やがて、凍ってしまいました。


じゅりな:あーあ、私は残念でございます!


ナレーション:それから数日がたったある日、芸能プロダクション、SKEプロの社長室をノックするのは、


社長:ああ、入りたまえ。

じゅりな・あかりん・さりな:失礼します!

社長:さぁ、『スノーガールズ』。今日も、ステージから、いっぱい、白い雪を降らしてくれたまえ!はははははは、

じゅりな:私たちに、

あかりん:おまかせ、

さりな:ください!


ナレーション:なんと、雪女になったあかりんとさりなは、じゅりなと共に、暑いステージを冷やす超低温アイドルユニット『スノーガールズ』として、デビューし、大旋風を巻き起こしたのです!!


じゅりな:あかりんにさりな、よろしくね!

あかりん・さりな:じゅりな、がんばろうね!

三人:ふわあああああ!

収録後のワンショット

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