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2017年811日放送 午後1000分~NHK-FM

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『深夜の学校・肝試し』

原案:松井珠理奈、須田亜香里、惣田紗莉渚

脚本:北阪昌人

★参考:ロミオ、ヒサシ

出演

松井珠理奈、須田亜香里、惣田紗莉渚、山寺宏一

あらすじ

SKE学院の音楽室では深夜にピアノの音が聴こえるという噂がある。
そこで同じクラスの、じゅりな、あかりん、さりなの3人は、夏休みに肝試しで音楽室へ忍び込む計画を立てる。そして、当日。深夜に集まった3人は、秘密の入り口から校舎内に忍びこむ。不気味な人体模型や見覚えのない鏡に驚きながらも、たどり着いた音楽室の前からはピアノの音が…。深夜の肝試し、何かが起きる…!?

人物相関図

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ナレーション:それは、夏休みに入る前のこと。ここ、名古屋の栄にある、SKE学院では同じクラスの、じゅりな、あかりん、さりなが、話しています。


じゅりな:怖くないよ、

あかりん:ほんと?

さりな:あんがい、じゅりながイチバンのビビリかもね。

じゅりな:そんなことないって。私、こう見えて、お化け屋敷とか、絶叫マシンとか、ぜっんぜん、平気!

あかりん:ほんとかな?

さりな:じゃあさ、夏休みに入ったら、肝試しやってみない?

あかりん:肝試し?

さりな:ウチの学校の音楽室ってさ、深夜にピアノの音が聴こえるって話、あるじゃない?

あかりん:聞いたことある! あれ、じゅりな、ふるえてない?

じゅりな:え? べ、別に・・・ふるえてないけど。

さりな:じゃあさ、忍び込もうよ、夏休みに。深夜の音楽室。

あかりん:いいね!

じゅりな:い、いいね、

さりな:よし! じゃあ決まり!


ナレーション:そして、夏休みに入り・・・いよいよ、肝試しの日が、やってきたのです。学校の正門前に、懐中電灯を持った、あかりんと、さりながいます。


さりな:なに、その懐中電灯、デカっ!

あかりん:だってあたしの名前は、あかりんだよ、勇気凛々、あかりんりん、みんなも一緒に!

さりな:あかりんりん、

あかりん:ってもっとちゃんと言ってよ。

さりな:やーだね

あかりん:もー

さりな:ねぇ、っていうか、じゅりな、遅いね。

あかりん:ほんとだね。

さりな:やっぱ、ビビったんじゃね?

あかりん:いや、じゅりなって子はね、どんなことがあっても、約束は守る子、なんだよ。

さりな:あれ? ね、校庭に、

あかりん:あれ?ねぇ、校庭に!

さりな:灯りが見える、

あかりん:もしかして、じゅりな? じゅりな!! あ、あかりが、こたえた!

さりな:なんだ、先に入ってたんだ。

あかりん:じゃあ、行こっか。

さりな:そうだね。

じゅりな:ごめんね、遅くなって。

あかりん:先に門の中に入ってたんだね。

じゅりな:雰囲気に慣れておこうと思ってね。

さりな:やっぱ、ビビってんじゃね?

じゅりな:そんなこと、ないよ。


ナレーション:さて、深夜の肝試し・・・何も出なければ・・・いいんですが・・・。


ナレーション:さて、ここは、深夜の学校。校舎内に入れる秘密の入口があることを、三人は、知っていました。


あかりん:確か、この理科室の窓は、鍵が壊れていて、

さりな:開いたね。

じゅりな:見つかったら、怒られないかな?

さりな:大丈夫、大丈夫、

あかりん:ちょっと、さりな、懐中電灯で私の顔照らさないでよ、まぶしい。

さりな:ねえねえ、ほら、こうやって下からライトを当てると、怖くない? うわああああ、

じゅりな:全然、怖くない。

さりな:そっか、つまんないの。

あかりん:さあ、入るよ、よいっしょっと、


ナレーション:三人は、理科室の窓から、校舎内に入りました。標本の人体模型が、まるで生きているかのように、三人を迎えました。


さりな:不気味だね、これ。

あかりん:血管、浮き出てるし。

じゅりな:さあ、先、急ぎましょう。

さりな:じゅりな、あんがい、強いね。

じゅりな:だから言ったでしょ、ぜんぜん、怖くないんだって。


ナレーション:三人は、廊下に出ました。赤い非常灯が、ぼんやりかすんで見えます。


あかりん:なんか、それなりに、雰囲気、あるね。

さりな:こういうのはさ、気持ちの問題なんだよね、怖いと思ったら、怖い、なんでもないと思えば、なんでもない。

じゅりな:でもね、ときどき、思うんだ、この世には、人間が知らない世界もあるのかなって。

あかりん:じゅりな、そんな怖い言い方やめてくれる。

さりな:うわああああ!

あかりん・じゅりな:なに!!??

さりな:ああ、ごめん、階段の前の、鏡だった。一瞬、誰かが写ったから・・・。

あかりん:ふふ、あんがい、さりながイチバンのビビリかもね。

さりな:そんなことないって。

じゅりな:ねえ、あかりんに、さりな、

あかりん:だから、じゅりな、そんな言い方、やめてって。

じゅりな:あんなところに、鏡なんて、あったかな?

さりな:え?

あかりん:そ、そういえば・・・。

さりな:あ、あああ、あれだって、この夏休みに、設置したんだって。心配ない、大丈夫、大丈夫。


ナレーション:三人は、音楽室の前にやってきました。


さりな:やっぱさ、聴こえないじゃん。ピアノの音なんか。

あかりん:だね。

あかりん:聴こえるね・・・。

さりな:そ、そらみみじゃないかな。

あかりん:っていうか、じゅりなは?

じゅりな:ね、びっくりした? ベートーヴェン、かけてみたの。

さりな:っていうか、驚かせようと思ったのかもしれないけど、全く、ビビリませんでした。

あかりん:そうだよ、っていうか、じゅりな、よくわかったね、CDかける場所。

じゅりな:あ、ベートーヴェンが!


ナレーション:じゅりなが、音楽室に飾られた肖像画の、ベートーヴェンを、指さしました。


ベートーヴェン:やあ、みんな、グーテンアーベント! ベートーヴェンだよ。今夜は、ボクのピアノコンチェルトを心ゆくまで、聴いてくれたまえ! あははははは!

あかりん:ちょっと、じゅりな、何をしこんだの?

さりな:ったくもう、私たちを驚かせようとして、小細工したんだね。

じゅりな:あははは、バレた?

さりな:全然、怖くないんですけど。

あかりん:じゃあ、戻ろうか。

さりな:だね。


ナレーション:そうして三人は、来た道を、急いで、戻りました。言葉とはうらはらに、どこか、怖がっているようです。


あかりん:なんか、やっぱ、怖かったね。

さりな:そう? そんなことないけど、

あかりん:あれ? じゅりなは?

さりな:はぐれちゃったのかな?


ナレーション:そのとき、あかりんの携帯が鳴りました。


あかりん:あ、じゅりなから、

さりな:あ~、よかった

あかりん:ちょっとじゅりな、今、どこ?

じゅりな:(電話の向こう)ごめんね、今夜、行けなくて・・・。

あかりん:え?

じゅりな:急に熱出ちゃってさあ、お父さんがゼッタイ外出しちゃダメだって、なかなか電話できなくて、ごめん、で、どうした? 肝試し、行ったの? それとも、これから?

さりな:あかりん・・・どした?

あかりん:ん? い、いや・・・その、じゅりなが、

さりな:あ、なんか足音が近づいてくる、じゅりなだね。じゅりな! こっちこっち!!

あかりん:いや・・・それ、じゅりなじゃ・・・ない。

じゅりな:あかりんに、さりな、お・ま・た・せ。

収録後のワンショット

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