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2017年714日放送 午後1000分~NHK-FM

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『マンゴー仮面、あらわる!』

原案:大場美奈、古畑奈和、後藤楽々

脚本:北阪昌人

★参考:ヤマト、日南のキッコ

出演

大場美奈、古畑奈和、後藤楽々、山寺宏一

あらすじ

大場美奈は、マンゴー仮面である。マンゴーマスクをかぶると、とてつもないパワーが出るのだが、正体を知られると、関わった全てのひとの記憶は失われ、本当のマンゴーになってしまう…。ある日、大場はクラスメイトと遊園地へ。片思いの相手であるララ彦と観覧車に乗ることになった大場だが、そこで、ララ彦が、大場の友人である古畑奈和のことを好きだということを知ってしまう。そのとき、突然の暴風雨が観覧車を襲う!大場は、バッグから仮面を取り出し…。

人物相関図

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物語が読める ♪


大場:ええ、突然ですが、私、大場美奈は、実は、マンゴー仮面です。十五歳になったとき、いきなりお父さんに言われました。

父:美奈、私たち家族はみんな、地球を救う、ヒーローなんだ。私は、キウイ仮面、そして、

母:お母さんは、パパイヤ仮面なのよ、美奈。

父:そして、おまえは、今日から、マンゴー仮面だ。

大場:マンゴー仮面?

父:このマンゴーマスクをかぶると、とてつもないパワーが出る。そのパワーを良いことに使うんだ。ただし、正体を知られてはいけない。

大場:もし、知られたら?

父:そのときは・・・おまえに関わった全てのひとの記憶は失われ、おまえは、ほんとうのマンゴーになってしまう。

大場:私、大場美奈は、ふだんは、ごくごくフツウの女子高生。それは、一学期の終業式の日に、起きた。

古畑:きゃあああ! 大変! ララ彦君が、窓から落ちちゃう!

大場:同じクラスの後藤ララ彦君が、窓を掃除していてバランスを崩し、体ごと、投げ出されてしまった。かろうじて、右手だけ窓枠につかまっている。この教室は、四階にある。落ちたら、大惨事だ・・・。

ララ彦:うううう、手が、ああ、握力がなくなる、もうダメだ。

大場:私は、人目を避け、マンゴーの仮面をつけた。

大場:マンゴー仮面、参上!

古畑:ああ! マンゴー仮面! お願い! ララ彦君を助けて!!

大場:まかせて! さあ、ララ彦君、今いくぞ!

ララ彦:ああ、だ、ダメだ、手がしびれて、もう、

大場:もう少し、がんばるんだ!!

ララ彦:もうだめだ。あ、ああああ!

大場:彼の手が離れた瞬間、私は、ララ彦君の手をとった。

ララ彦:マンゴー仮面!!!

大場:さあ、引き上げるわよ。よいっしょ!

ララ彦:ああああ!

古畑:あああ、よかった! ララ彦君が、助かった!

大場:ふ~。

ララ彦:ありがとう、マンゴー仮面。ん? なんだか、君に、どこかで会ったような気がする。

大場:気のせいですよ。それではまた! ごきげんよう! それ!

大場:実は、私、ララ彦君のことが、大好きだった。彼とつないだ右手、今日は洗うの、やめよう。


ナレーション:さて、マンゴー仮面の恋の行方は?


古畑:ねえねえ、みなるん、

大場:なに? なおちゃん、

古畑:どこに行ってたのよ、せっかく出たのに!

大場:出たって?

古畑:マンゴー仮面!

大場:マンゴー仮面?

古畑:カッコよかったなあ、ララ彦君をひょいって引き上げて。

大場:ほんとにいるんだね、マンゴー仮面。

古畑:いるよぉ。出るときにかぎって、みなるん、どっかに行っていないんだから。

大場:そっか。

ララ彦:おっす、お二人さん。

古畑:ああ、ララ彦くん、ねえねえ、みなるんったらね、今まで一度も会ったことがないんだって、マンゴー仮面に。

ララ彦:そっか。いや、昨日の掃除のときは、マジ、ビビった。でもさ、助けてくれたんだよな、マンゴー仮面。意外だったのはさ、マンゴー仮面って、女子なんだぜ。

古畑:えええ? マジ?

ララ彦:マジ。

古畑:それであんなすっごい力が出るの? すごいね。

ララ彦:あんがい、仮面とると、男みたいにすっげえごつい顔かもしんないな。

古畑:ありえるぅ~。

大場:いや、意外に、背もちっちゃくて、か弱い、乙女、かも。顔も、すっごく可愛くて・・・。

古畑:ないない。

ララ彦:いや、それがさ、意外に、小さくてか弱い手、だったんだ、実際。

古畑:ほんと?

ララ彦:ああ、柔らかくて、ああ、あれは女子の手だなあって思った。

古畑:そっか・・・。

大場:ララ彦君の横顔を見て、うっとりしている自分がいる。彼はSKE学園ゴルフ部のキャプテンだ。日に焼けた顔が、りりしい。

ララ彦:オレ、どっかで会った気がするんだよな。マンゴー仮面に。

大場:夏休みに入って、クラスみんなで遊園地に行った。男女でペアを組んで、観覧車に乗ることになったんだけど、私の相手は・・・。

ララ彦:よう、オレで悪かったな。

大場:ララ彦君・・・。

大場:あこがれのララ彦君と二人きり・・・。夢のようだった。名古屋の景色が、どんどん小さくなっていく。

ララ彦:大場はさ、好きな男子、いないのかよ。

大場:え? 私は・・・。

ララ彦:オレはさ、

大場:え?

ララ彦:誰にも言うなよな、おまえは友達だから、正直に言うけど、オレ、古畑奈和が、好きなんだ。今日、遊園地の帰りに、コクろうって思ってる。

大場:そ、そうなんだね・・・。

ララ彦:どうかな、うまくいくかな?

大場:さあ、

ララ彦:古畑、可愛いから、ライバル、多いんだよな。

大場:だね・・・。

大場:そのときだった。

大場:突然、観覧車が止まった。しかも、ものすごい風と雨が、いきなりやってきた。

ララ彦:うわ! マジ、ビビった。

大場:あまりの強風に、観覧車のゴンドラは、激しく揺れる。

ララ彦:おいおい、マジかよ、これヤバクね?

ララ彦:おい! 冗談キツイぜ、ボルトがはずれた!!

大場:まずい・・・このままでは、ゴンドラは、落ちてしまう。

ララ彦:ああ、ああああ、まだ死にたくねえよ!

大場:迷っている時間はない。私は、バッグの中から、マンゴーの仮面を取り出した。

ララ彦:おい、大場、なんだよそれ。

大場:ララ彦君、あなたに会えて、楽しかった。ゴルフ、頑張って! それから・・・奈和も、あなたのこと、好きだよ、きっと。

大場:私は、ゆっくり仮面をつけた。

大場:さよなら、ララ彦君、私の・・・好きなひと。

ララ彦:大場、おまえが、マンゴー仮面だったのか?

ララ彦:うわあああ!

大場:安心して、私につかまって。いくわよ! それ!

大場:私は、飛んだ。ララ彦君を抱きかかえたまま。

ララ彦:うわあああああああああ!

大場:ララ彦君・・・。

古畑:ああ、ララ彦君!! よかった無事で!

ララ彦:ああ、なんか、気づいたら、オレ、地上にいて・・・。

古畑:ララ彦君がひとりで乗ったゴンドラのネジがゆるんで、危なかったんだよ。

ララ彦:ひとりで、乗った?

古畑:よかった。

ララ彦:ひとり・・・オレ、ひとりだったんだ・・・。

古畑:そうだよ。

ララ彦:あれ? オレ、なんでマンゴー、持ってるのかな・・・。

古畑:ほんとだ。

ララ彦:なんか、甘酸っぱい、いい香りがする。

古畑:お守りだったのかもね、マンゴー。

ララ彦:ああ、そうだな。

古畑:行こうか。

ララ彦:あ、古畑、

古畑:なに?

ララ彦:ちょっと、おまえに話、あんだけど。

古畑:なになに?

大場:ララ彦君、さようなら。ありがとう!

収録後のワンショット

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