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2017年630日放送 午後1000分~NHK-FM

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『私の願い事~七夕物語』

原案:田名部生来、竹内美宥、山邊歩夢、西川怜

脚本:北阪昌人

★参考:ジョニー・デブ、冷やし中華

出演

西川怜、田名部生来、竹内美宥、山邊歩夢、山寺宏一

あらすじ

「今年こそ、彦星さまに会えますように」。願い事がかなうことで有名なAKB神社で、そう祈るのは西川怜。またの名を織姫。ここ数年、7月7日は天気に恵まれず、彦星に会えずにいた…。そして、七夕当日。学校が終わり、いつものように友人の山邊と帰り道を歩いていると、突然、彦星と名乗る2人のイケメン男子が現れる。二人とも、待ちきれずに自分の方から川を泳いできたと言うが、果たして、西川怜こと織姫が待ち望んだ彦星はどちらなのか…!?

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、願い事がかなうことで有名なAKB神社。長い石段を登っているのは、西川怜です。


西川:ふ~。この階段、きついなあ。願い事は、簡単にかなわないってことかなあ。

西川:どうか、今年こそ、彦星さまに会えますように。


ナレーション:この神社の神様は、モノマネが大好き。願い事のあとにモノマネをすると、御利益があるらしいと言われています。


西川:う~ん。モノマネか・・・。


ナレーション:西川怜というのは、この世の仮の名前。実は彼女、織姫だったのです。しかし、ここ数年、7月7日は、なかなか晴れてくれません。天の川の向こう岸にいる彦星に、会いたいのですが、最近では、顔も忘れそうになっています・・・。果たして今年は、彦星に会えるのでしょうか?


西川:彦星さま、あなたは今、どこで、何をしていますか?


ナレーション:ここは、西川怜が通っているAKB学園。担任の先生が、笹を用意して、生徒に願い事を書かせています。


担任:はい、いいですかぁ、今日7月7日は、七夕です。で、七夕には願い事! こういうの、先生、好きです。まぁ、私のことを、センチメンタリストとか、ロマンティストだとか言うひとがいますが、私はちっとも気にしません。七夕に、笹を飾り、願いを書いた短冊をつるす、いいじゃないですか、素敵じゃないですか。一年に一回くらい、願い事、書きましょうよ、ねえ、いいじゃないですか、いくつになっても、ねえ。はい、じゃあ配った短冊に書いてください、願い事。

山邊:ねえねえれいちゃん、短冊になんて書いたの?

西川:え? あゆちゃんは?

山邊:私?私はねえ、雑誌のモデルになれますようにって、

西川:そっか、なれるよ、あゆちゃんなら。

山邊:そっかな、で、れいちゃんは?ちょっと見せてよ、

西川:いいって、私はたいしたこと書いてないから、

山邊:いいじゃない、私は素直に言ったんだから、ね?

西川:いいって、あ、ちょっと、待って、

山邊:なになに、『彦星様に会えますように』って、やだ、可愛い! 小学生みたい!

担任:はい、そこ、山邊に西川、なに騒いでるんだ?

山邊:いえ、西川さんの願い事がすごい可愛かったので。

担任:ん? どれどれ、『彦星様に会えますように』、か。いい、いいなあ、西川、おまえって、いいやつだなあ。そっか、織姫の気持ちになって、そっか、自分のことはさておき、織姫のためになあ・・・どうか、どうかそのまま、心根の優しい女性に成長してください、先生は、なんか、感動した。

西川:織姫の気持ちになってって、言われたけど、実は私、織姫なんです。


ナレーション:学校が終わり、西川と山邊が校門を出て並木道を歩いています。


山邊:ねえねえ、今日、どうする? ドーナツでも食べていく?

西川:いや、今日はちょっと、

山邊:え? なんかあるの? 七夕の夜に。

西川:ん? ま、まあね。

山邊:うわ、見て、前からすごいイケメンの男子が歩いてくる。え? こっちに来るよ、どうしよう、あれかな、私かな?

竹内:キミ、ちょっといいかな。

山邊:はい。

竹内:あ、キミじゃなく、そっちのキミ。

山邊:え?

西川:え? 私?

竹内:そう、キミ、ボクに見覚えないかい?

西川:え? えっと・・・。

竹内:まぁ、無理もないか、もう何年も会ってなかったからね。

西川:え?

竹内:ボクだよ、彦星だよ。竹内彦星。

山邊・西川:彦星?

竹内:今年は、待ちきれなくてさ、自分の方から川を泳いで来ちゃったよ。おかげで、ほら、びしょぬれだ。あはははは。

山邊:あれ? もうひとり、すっごいイケメンが来た!

田名部:よう、久しぶり。

山邊:って私?

田名部:いや、おまえじゃなく、そっちの、

西川:私?

田名部:嫌だなあ、忘れちゃったのかよ。オレだよ、オレ、彦星。田名部彦星。

山邊・西川:彦星??

田名部:今年も曇りになりそうだったから、オレのほうから、来ちゃったぜ。川を泳ぐのなんて、おまえに会えることを思えば、なんてことなかったぜ、あははははは。

山邊:どういうこと? なんで彦星がれいちゃんの前に?

西川:あゆちゃん、黙っててごめんなさい。私、実は・・・織姫なんだ。

山邊:そっか、なるほどねえって、えええ? ほんと?

西川:ほんと。

山邊:でもさ、それはそれとして、なんで二人もいるの? 彦星。

竹内:おい、キミ、偽物はすっこんでろ!

田名部:てめえこそ、彦星を名乗ってんじゃねえぞ、このやろ!

竹内:喧嘩などしたくはないが。

田名部:カッコつけてんじゃねえぞ、やんのか、こら。

山邊:って、すごいもめてるよ。止めたほうがよくない?

西川:だね。えっと、あの、二人とも、喧嘩はやめてください!

竹内:織姫がそういうんだったら、

田名部:織姫が止めてっていうんだったら、

竹内・田名部:喧嘩はしないよ。

山邊:意外に素直。

西川:ねえねえ、あゆちゃん、どうしよう、私。

山邊:どうしようって、れいちゃんが織姫なら、自分で選ばないと。

西川:だよね。でもね、ぶっちゃけ、顔、忘れちゃったんだよね。

山邊:ええ?

西川:もう何年も会ってないし、会ってもほんの一瞬だし。

山邊:もうこの際、自分の好みのほうにしたら?

西川:好み?

山邊:竹内ってほうはさ、なんかメガネかけちゃって、頭良さそうじゃない? 優しそうだし。素敵。で、田名部ってほうは、なんか悪ぶってるけど、あんがい、純情で真っすぐなタイプかな、可愛いよね、ああ、あゆ、迷っちゃう!

西川:ってあゆちゃんが迷ってどうすんのよ。

山邊:ああ、そうだった、どっちがタイプなの?

西川:どっちって・・・。

田名部:なんかごちゃごちゃ言ってないでさあ、オレと一緒に、行こうぜ、天の川。

竹内:いや、織姫をエスコートするのは、ボクのほうだ。

山邊:あの、私、今夜、空いてますけど。

田名部:子どもは夜、出歩いちゃダメだぞ、な?

山邊:はぁ?!! 子ども? 失礼!! ねえ、れいちゃん、なんかないの? 彦星の特徴で覚えているものは?

西川:そうね、なんだったかな、なんかあったんだけど、

山邊:あれ? ねえ、向こうから、地味な服の男子が来るけど、しかも、牛連れてる。

西川:牛だ!

山邊:ええ?

西川:牛を連れているひとが、彦星様よ!

彦星:あ、どうも、織姫さん、お久しぶりです。覚えてますか? 彦星です。待ちきれなくて、牛のモー太郎と一緒に、来ちゃいました。

西川:彦星様! 会いたかったわ!

山邊:なんじゃこりゃ。っていうことはあなたたちは?

竹内:ふふふ、ばれちゃあしょうがないなあ。ボクは、ただの星さ。織姫にあこがれている。

田名部:オレも、ただの名もなき、星だ。織姫に惚れている。

竹内・田名部:今夜、夜空で会おう、あばよ!

山邊:ああ、消えちゃった。まったくもう、人騒がせな!! って、あれ? れいちゃんと彦星さんは、


ナレーション:二人は仲良く牛を引き、歩いていきました。その仲睦まじい後ろ姿を、山邊歩夢は、ただ見守るのでした。


山邊願いがかなって、よかったね、れいちゃん。

スカウト:あの、すみません、そこのあなた。

山邊:はい、私、ですか?

スカウト:モデルになりませんか? 雑誌の。

山邊:え?ええええ~~~~~!!!

収録後のワンショット

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