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2017年47日放送 午後1000分~NHK-FM

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番外編『JKお嬢様・友香の冒険!友情編』

原案:菅井友香、守屋茜、渡辺梨加

脚本:北阪昌人

★参考:おぼろ、カテキン

出演

菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、山寺宏一

あらすじ

「フツウであるとは何か」を学ぶため、ごくごく普通の学校である欅坂学園へ進学したJKお嬢様・友香。早速、友達が二人できたと父に話した友香は、大事なジンベイザメのぬいぐるみをどこかに忘れてしまったと悲しむ渡辺のために、ジンベイザメをプレゼントする。しかし、友香が用意したのはぬいぐるみではなく、本物のジンベイザメ。驚いた渡辺はすぐに守屋に電話をし…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、JKお嬢様・友香の軽井沢の別荘。ガウンを着て、パイプをくゆらし、口ひげをはやした友香の父が、友香に聞きました。


父:友香、どうだい? 学校は? 友達、できたかな?

菅井:はい、お父様、お蔭さまで、二人、できました。守屋さんと渡辺さん。

父:ほう、二人もか、あははははは、けっこうけっこう。

菅井:あ、それでお願いがあるんですが、

父:なんだい? なんでも言ってごらん。

菅井:渡辺さんって、よく忘れ物をするらしいんです。この間も、大事なジンベイザメを忘れてしまった、とか。

父:ほう、ジンベイザメを。

菅井:代わりのサメ、御手配いただいてもよろしいかしら?

父:あははははは、今まで、友香のお願いをきかなかったことが、あったかな?

菅井:ありませんことよ、お父様。

父:あはははははっは。とんだ親ばかだ、私は、あはははははは。

渡辺:あ、茜さん、今、ちょっといいっすか?

守屋:どした? 渡辺。

渡辺:いや、今、ウチの前に、でっかい水槽が届いて。

守屋:水槽?

渡辺:中に、泳いでるんすよ。

守屋:え?

渡辺:ジンベイザメ。

守屋:えええ?

渡辺:あたし、この前、菅井さんに、沖縄で買ったジンベイザメのぬいぐるみの、アオコ、宝物なのにどっかに忘れてきた!って言ったんだけど・・・。でも・・・。

渡辺:ほんもの、来ちゃいました。

菅井:えええ? 本物じゃないの? な~んだ。

守屋:な~んだじゃねえよ、アホか、おまえ。

渡辺:っていうか、あんな水槽、ウチには入んないし。

菅井:ごめんなさ~い。

守屋:こいつ・・・菅井友香、ふざけてんのか、なんなのか、締めてやろうと思うけど、いつも調子が狂う。

菅井:で、見つかりましたの? アオコさん。

渡辺:いや、まだっすけど。

菅井:宝物、なんですよね、渡辺さんの。それはさぞかし、お心を傷めてらっしゃるでしょう。

渡辺:まあねえ、自分がわるいんだけど、すぐ忘れちゃうっていうか。飲みかけのパックのココア、バッグに入れたこと忘れて、そのまま家に帰ったら、バッグの中、ココアまみれってこと、あった。

菅井:わかる~。わたくしもね、宝石店でね、試着でつけたダイヤモンドのネックレス、つけたまま家に帰っちゃって、おほほ、あとから父に請求書が届くってこと、何度もありました。

守屋:何度も?


ナレーション:さて、事件は、ある月曜日の午後、起きました。1年A組の教室から、お金が消えたのです。ある女子が持っていた、十万円。塾に入るために親からもらっているお金でした。


菅井:ねえ、渡辺さん、

渡辺:なに?

菅井:今、なんですか、守屋さんが、職員室に呼ばれたようですが。

渡辺:ああ、それは、あれっすよ。10万の、その、

菅井:まさか容疑者?

渡辺:まあねえ、しょうがないっすよ、茜さん、目、つけられてますから。

菅井:証拠はあるのかしら?

渡辺:さあ? ってどこへ?

菅井:ちょっと。


ナレーション:そのころ、職員室では・・・


担任:いやあ、何もねえ、先生は、あーたを疑ってるわけじゃありましぇん。ただねえ、放課後の教室に、ひとり残ってるあーたを見たひとがいるんですねえ。

守屋:やってねよ。とってねえし。

担任:まあねえ、私だって同じクラスの中に犯人がいるとは、思ってませんけどねえ、

守屋:じゃあなんであたしをここに呼んでんだよ!

菅井:ちょっとよろしくって? 先生。

担任:菅井、おまえどっから入ってきた?

菅井:この学校、買っちゃったんで、いろいろ秘密の抜け道作りました。今は、ほら、天井の換気口。

守屋:おまえ、何しに来てんだよ。

菅井:話は全部、うかがわせていただきました。なぜ、守屋さんを疑われるのですか?

担任:いや、それは、

守屋:前にやってるからだよ。

菅井:え?

担任:まあ、以前なあ、中学んときに、守屋はその、

菅井:その件に関しましても、わたくし、日本でいちばん優秀な探偵を十人ほど雇って調べていただいたんですが、守屋さん、何もしてない、みたいですよ。お友達をかばって。

守屋:うっせんだよ! グダグダ変なことぬかすと、ただじゃおかねえぞ!

菅井:守屋さん、どうして、言い訳しないんですか?

守屋:ワルってレッテル貼られたら、ずっと、ワルなんだよ。どうしようもない。

菅井:わたくし、父にいつも言われていました。

(イメージ)
父:いいか、友香、この世で、いちばん大事なのはなあ、公平でいるってことなんだ。ひとを色眼鏡でみたり、先入観や偏見で判断したりすると、大切なものを見失う。わたしたちは、お金に恵まれている分、それだけは、守っていこうなあ。正義は、金にあるんじゃない、心にあるんだ。

守屋:金持ちのざれごとだ!

菅井:そうかもしれません。でも、わたくしは、先生に断固抗議します! わたくしが知っている守屋茜さんは、素晴らしい人格者です。ひとさまのものに手をかけるような、さもしい真似をなさる方ではありません。

守屋:おい、菅井、おまえ、アホか? あたしはさ、おまえをシメようと、いじめようと、した人間なのに。

菅井:いいえ、守屋さんは、そんなことができる人じゃあ、ありませんことよ。

渡辺:あたしも、そう思います。茜さんは、そりゃ、口も悪いし、きっついけど、いいひとです。いじめられっ子のあたしを、いつもかばって、助けてくれたんです。

守屋:おまえら、なんだよ、おかしいだろ。あたしは・・・あたしは。

菅井:だって、友達ですから。

渡辺:そう、友達、だから。

守屋:おまえら・・・。

探偵:あ、突然、すみません、お嬢さま。

菅井:ああ、探偵の山ちゃん。

探偵:なくなった十万円の行方、わかりました。どうやら、校内のトイレに忘れたらしく。先ほど、見つかりました。

菅井:ありがとう。さがっていいわよ。

探偵:はい!

菅井:これで・・・疑い、晴れましたね。

担任:いやあ、私はその、疑ったわけでないというか、人という字は・・・。

守屋:ありがとうね。

菅井:いいえ、こちらこそ。わたくしみたいな変な女とお友達になっていただき、

守屋:変っていう自覚はあるんだな。

菅井:今度、ウチに遊びにいらしてくださいね。

渡辺:行きます!

菅井:ウチの正門から玄関まで専用モノレールで30分かかりますけど。

守屋・渡辺:どんだけ~!

(イメージ)
父:友香、友達こそが一生の宝物だ。大切になあ。

収録後のワンショット

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