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2016年114日放送 午後1000分~NHK-FM

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番外編『サヨナラ地球のみなさん!』

原案:秋元真夏、樋口日奈、伊藤純奈

脚本:北阪昌人

★参考:ヒミコ、スナイパー

出演

秋元真夏、樋口日奈、伊藤純奈、山寺宏一

あらすじ

東京・乃木坂にある、乃木坂女子学園。3年A組の教室では、秋元真夏、樋口日奈、伊藤純奈の仲良し三人組がいつものようにおしゃべりをしていた。しかし、秋元だけは表情がどこか暗い。それを見て、心配する樋口と伊藤。意を決した秋元は、今まで隠し通してきた自らのヒミツを二人に打ち明けるため、放課後に体育館の裏に来るように頼み…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、東京・乃木坂にある、乃木坂女子学園。3年A組の教室では、仲良し三人組、秋元真夏、樋口日奈、伊藤純奈が話しています。


樋口:今日さ、学校終わったら、行きたいお店あるんだけど、

伊藤:どこどこ?

樋口:新しくできた和菓子屋さん。本店は京都なんだって。

伊藤:あ、知ってる! 有名な店だよね、行こう行こう! 真夏も行くよね?

秋元:ん? あ、ああ、そうだね。

樋口:テンション低っ! どうかした?

秋元:ん? あ、いや、別に。

伊藤:別にって、なんか冷たいじゃん。ウチら親友でしょ? なんでも話してよ。

秋元:そうだね・・・。

樋口:そうだよ、大学も、一緒のところに行こうって決めてるんだし。

秋元:私、秋元真夏は思った。そうだよね・・・いつまでも隠しておけるわけないよね。いつかは言わなくちゃいけない・・・サヨナラを。

秋元:あ、あのさ、

樋口・伊藤:なに?

秋元:放課後、体育館の裏に来てくれない?

樋口:ええ? なに?

伊藤:なんか怖いんですけど。

秋元:ちょっと話したいことがあるんだ。

秋元:そう、いよいよ告白のときが来た。言わなきゃいけない、日奈と純奈には、私が、宇宙人だということを。


ナレーション:さて、ここは夕暮れ時の乃木坂女子学園。体育館の裏で、秋元真夏は、ひとり、告白の練習をしています。


秋元:いきなり宇宙人ですって言われてもなあ、引くよなあ、ぜったい、ドンビキだよなあ・・・。あのね日奈、純奈、実は私・・・宇宙人なの。暗いなあ、もっと明るく言うか、私、宇宙人だぴょん! ダメだぁ、嘘っぽい。なんか、ふざけてる。いっそ、ワ・タ・シ・ハ、宇宙人ダ! ダメダメ、宇宙人に見えない・・・。


ナレーション:そこへ、樋口日奈と伊藤純奈がやってきました。


樋口:お待たせ、真夏、

伊藤:なに? 話って。

秋元:うん、実はね、

樋口:何よ、なんか変だよ、真夏、

伊藤:あ、わかった。あんがい、あれじゃない? 「ねえみんな聞いて、私、ホントは、宇宙人なの」

秋元:ええ?

樋口:ははははは、ウケる。

伊藤:でも真夏が宇宙人なわけないよね、

樋口:握力7キロ、ボール投げ3メートル、50メートル走13秒6。

伊藤:うん、宇宙人じゃない。

秋元:実はね、実は、その宇宙人なの、私。

樋口・伊藤:はははっはは、

樋口:でも今のなんか迫真の演技って感じだった。

伊藤:うん、ホントっぽかった。

秋元:ホントなの。わざと運動神経が悪いように見せてたの。

樋口:もういいって真夏、で? 話ってなに?

秋元:ちょっと反復横飛びやってみせるから、見てて。


ナレーション:そういうと、秋元真夏は、反復横飛びを始めました。


秋元:いくわよ! これが宇宙人の、反復、横飛びだぁ! そりゃあああ!

樋口:は、速い!

伊藤:っていうか、見えない!

秋元:ふ~。どう?

樋口:うわ、今まで見たことのないドヤ顔なんですけどぉ~!

秋元:って驚くとこ、そこじゃないでしょ。

伊藤:確かに・・・すごいけど。

秋元:まだ信じていないようだね、じゃあ、これでどう? いくわよ、宇宙人ジャーーーーーーンプ!


ナレーション:秋元は、宙高く舞いました。


樋口・伊藤:すごーーい!

秋元:ふ~。どう?

伊藤:またドヤ顔!

秋元:どう、信じてくれた? 実はね、私は真夏星という星からやってきた宇宙人なの。今まで黙っていてごめん。おバカなふりしてごめん。運動神経悪そうなふりしてごめん。
私の任務は地球の女子高生のデータを集めること。だいたいデータもそろったので、私はそろそろ真夏星に帰らなきゃいけないの、そう、サヨナラの時期がやってきたの。ありがとう! 日奈、純奈、あなたたちのことは忘れない。離れるのはさみしいけど、でも、あれだよね、私達、サヨナラに強くなろう!


秋元:う~~~~、はぁ!


ナレーション:秋元はそこまで一気にしゃべると、急にぶるぶると震えだし、あっという間に・・・一個の夏ミカンに変身しました。


秋元:驚いたでしょ、これが私のほんとの姿。

樋口:なんだ、そんなこと。

秋元:そんなこと?

伊藤:実はね、私たちも話があって、

秋元:え?

樋口・伊藤:私たちも、実は宇宙人なの。

秋元:え? またまた冗談やめてよ。

樋口:冗談じゃないよ、私はね、饅頭星からやってきた、宇宙人。


ナレーション:そういうと、樋口の体はプルプルと震えだし、白い饅頭のような和菓子に変身しました。


秋元:ひぇ~! 日奈が、和菓子になった!

伊藤:私はね、こんぺいとう星からやってきた、宇宙人。


ナレーション:伊藤の体もブルンブルンと震えだし、こんぺいとうに変身しました。


秋元:ひぇ~! 純奈がこんぺいとうに化けた!

伊藤:ごめんね、驚かせて。

秋元:そ、そんな・・・そんなことって・・・。

樋口:っていうか、真夏、驚くのはまだ早いよ、

伊藤:ウチの学校には46人いるんだよ、宇宙人。

秋元:え?

伊藤:あ、そうそう、っていうか、担任の山ちゃんも宇宙人。

(イメージ)
担任:どうも、みんな、担任の山ちゃんだぜぇ! 今日も元気に青春しようぜ!! みんなオレにぶつかってこいよぉ! いいなあ青春って、涙は心の汗だ、いっぱい流そうぜ!


秋元:どことなく昔の熱血先生な感じしたけど、

樋口:インプットしたデータが古かったんだねえ。

伊藤:ときどき、いるでしょ。なんか古いって感じのひと、ギャグとか、言葉が、あれね、ぜーーんぶ、宇宙人だよ。

樋口:データが古いのよ。アップデートしてないの。

秋元:そんな・・・。

樋口:まあ、正体をばらしてしまった以上、サヨナラはサヨナラだね。

伊藤:なんかさびしいね。

秋元:そっか・・・みんな宇宙人だったんだ。

樋口:でもさ、真夏、

秋元:なに?

樋口:何億光年離れていても、私たちは友達であることに変わりはないから。

秋元:まんじゅう、いや、日奈。

伊藤:そうそう、またどこかの星で会えるかもね。

秋元:こんぺいとう、いや、純奈。

伊藤:サヨナラに強くなろうって言葉、じーんと来たよ。


ナレーション:そうして三個、いや、三人は、空高く舞い上がり、やがて・・・。


秋元:日奈、純奈、バイバイ!

樋口・伊藤:バイバイ!!

三人:サヨナラに強くなれ! また会おうね!! どこかの星で!!

収録後のワンショット

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