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2016年1021日放送 午後1000分~NHK-FM

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番外編『負けるもんか!ヒロイン対決!』

原案:守屋茜、織田奈那、鈴本美愉

脚本:北阪昌人

★参考:コウジ、ワクワク

出演

守屋茜、織田奈那、鈴本美愉、山寺宏一

あらすじ

子どもたちに大人気の戦隊シリーズ。新たに始まる『地球戦隊・欅坂レンジャー』のヒロイン・最終オーディションが東京・欅坂近くにある、スタジオで行われようとしていた。最終オーディションに残ったのは、織田奈那、守屋茜、鈴本美愉の3名。チャンスをつかみ取ろうと懸命にアピールする3人だが、プロデューサーの軽井ノリオが課したとんでもないお題に悲鳴をあげ…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、東京・欅坂近くにある、スタジオ。今、ここで、ある最終オーディションが行われようとしていました。それは・・・。


プロデューサー:ええ、どうもプロデューサーの軽井ノリオでぇーす、うっすうっす。ええ、今回のオーディション、子どもに人気の戦隊もの、あ、戦隊っていっても、船の体じゃあないですからね、うっすうっす。え? おまえは変態?ってうっせーわ、うっすうっす。『地球戦隊・欅坂レンジャー』という新しいシリーズが始まるんですが、そのヒロインの最終オーディション、ええ、三人が最終に残ったわけです、うっすうっす。ヒロインのピンクレンジャー、さて、誰に、なるのかな、と、

守屋:エントリーナンバー12番、守屋茜です。宮城県からやってきました。

プロデューサー:スポーツは、何やってたの?

守屋:はい、ソフトテニスを、

プロデューサー:ちょっと素振りやってみて、

守屋:はい、えい!

プロデューサー:うわ、なんか風がきた、うん、風がきた、うっすうっす。はい、次!

織田:エントリーナンバー64番、織田奈那です。静岡県からやってきました。

プロデューサー:はい、織田さん、あの、特技は?

織田:前屈です。

プロデューサー:やってみて。

織田:はい。ええええい、

プロデューサー:うわあああああ、曲がるねえ、曲がるねえ。はい、うっすうっす。はい、次、

鈴本:エントリーナンバー125番、鈴本美愉です。愛知県からやってきました。

プロデューサー:今までいちばん恥ずかしったことはなんすか?

鈴本:小学生のとき、リレーの第一走者だったんですが、スタートダッシュでこけたことです。

プロデューサー:あはははっはあ、けっこうウケる、いいね、いいね、とってもいいっす。うっすうっす。さて、この3人の中から、ピンクレンジャーを選ぶんですが、最終オーディションは、何をするかというと・・・。マラソン。

三人:ええ?

プロデューサー:ここから100キロ先のゴールまで、歩いてもいいかな、とにかくいちばん先にたどり着いたひとが、ヒロインです!

三人:ええええええええ???


ナレーション:都内の坂道を必死に走っている三人の少女の姿があります。鈴本美愉、守屋茜、織田奈那。三人は、『地球戦隊・欅坂レンジャー』のピンクレンジャー最終オーディションを受けているのです。


鈴本:はぁはぁはぁ、キツイ、坂道が、キツイ。でも、私・鈴本は、ころばない、つまづかないのが、特技。とにかく前へ前へ進む。

守屋:はぁはぁはぁ、私・守屋は運動が得意。中学三年間がんばったソフトテニス、そうだ、あのときの練習に比べれば、これくらい、はぁはぁはぁ。

織田:はーはーはー、ああ、もうダメだ、私・織田は、運動が苦手だぁ、はーはー、やめたい、帰りたい、もういやだ。

鈴本:ぜったい、負けないからね。

守屋:私だって、

織田:私も、負けたく、ない。

守屋:私はね、小さい時から、戦隊ものが好きだった。ずっとピンクレンジャーになりたかった。

鈴本:私だって、ヒロインにあこがれてた。子どもたちに愛されるヒロインになりたい。

織田:私は・・・小さい頃、私を守ってくれた近所のお兄ちゃんにあこがれていた。誰かを守るのって、すばらしいって思った。

鈴本:負けない!

守屋:私は勝つ!

織田:イチバンになりたい!!


ナレーション:終始トップは、守屋茜。ソフトテニス部で鍛えた脚力が光っていました。そのあとを追いかけるのが、鈴本茜。愛犬バムとの散歩で培った体力が役立っていました。そして織田奈那には・・・根性がありました。


鈴本:あと残り、ちょっと、ここでスパートをかけて、守屋を追いぬく! そりゃああああああ!


ナレーション:鈴本が加速しました。ぐんぐん差を縮め、守屋に並びます。


守屋:簡単に抜かれてたまるか!

鈴本:えええい!

守屋:ダメ、ぜったい、一位は渡さない!


ナレーション:鈴本が、守屋を抜いた瞬間でした。


鈴本:痛っ!


ナレーション:鈴本が足を傷め、転びました。


鈴本:あああああ、

織田:鈴本さん!

守屋:鈴本!


ナレーション:声はかけたものの、守屋も織田も・・・先へ・・・。


鈴本:そう、勝負は非情なもの、私の勝ち目はもう、ない。足が・・・痛い・・・。

織田:鈴本さん、足、痛そうだったね。

守屋:そうだね、

織田:どうする?

守屋:どうするって?

織田:あのまま、あそこに倒れていたら・・・

守屋:ひとりで帰れるでしょ、

織田:そうかな、

守屋:大丈夫だよ、あの子、根性あるから。

織田:だね。


ナレーション:鈴本は、しばらく、アスファルトの上に倒れていましたが、やがてゆっくり起き上がりました。太陽はすっかり傾き、夕陽が世界をオレンジ色に変えていきます。


鈴本:ん?


ナレーション:ふと、坂の上から人影が二つ、近づいてきます。


鈴本:ま、まさか・・・。

織田:鈴本さ~ん!

守屋:鈴本ぉ! 生きてるか?


ナレーション:守屋、織田の二人が引き返してきたのです。


鈴本:あななたち、何やってるの? これは勝負なんだから、イチバンになったひとが、オーディションを

守屋:ここまで一緒に走ってきたんだからさ、

織田:最後まで一緒に行こうよ。

鈴本:え?

守屋:そんな甘っちょろいことじゃ、ダメなんだろうけど。

織田:でもね、世界には愛しかないでしょ。

守屋:そう、置いていけないよ。

鈴本:ありがとう・・・ほんとにありがとう。うれしい、なんだかすごく、うれしい。


ナレーション:こうして、守屋と織田は、鈴本を両脇から支え、ゆっくりゆっくり、ゴールを目指しました。


守屋:もうすぐだよ、

鈴本:ありがとう、

織田:やだ、なんか泣けてきた。

守屋:よくがんばったね。

鈴本:二人のおかげだよ。

三人:せーの、ゴーーール!!

プロデューサー:おかえりちゃん、うっすうっす。


ナレーション:三人を出迎えたプロデューサーは、こう言いました。


プロデューサー:三人とも、合格!!

三人:ええ?

プロデューサー:三人が走る姿を見て、感動しちゃって。今回はねえ、三人の戦隊にしようってことに決めちゃいました、あは。うっすうっす。決めちゃいました!!

鈴本:私たち、

織田:全員が、

守屋:ヒロイン。

プロデューサー:でね、悪者を退治したときの決めゼリフは、これで、いきます。「世界には愛しかない」

鈴本:世界には、

織田:愛しか、

守屋:ない。

三人:世界には愛しかない!!

収録後のワンショット

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