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2016年1021日放送 午後1000分~NHK-FM

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番外編『負けるもんか!スイーツ対決!』

原案:守屋茜、織田奈那、鈴本美愉

脚本:北阪昌人

★参考:みちこ、ニワトリ

出演

守屋茜、織田奈那、鈴本美愉、山寺宏一

あらすじ

東京・欅坂近くにある、パティシエ専門学校『ル・パティシエ・ケヤキザカ』。この学校では、一年生のときからパリへ留学するチャンスが与えられ、その最終候補には、愛知県出身の鈴本美愉、宮城県出身の守屋茜、そして、静岡県出身の織田奈那の3名が選ばれていた。パリへの留学のチャンスをつかめるのは、スイーツ対決の勝者! 果たして、勝負の行方は!?

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、東京・欅坂近くにある、パティシエ専門学校、『ル・パティシエ・ケヤキザカ』。ある三人の生徒が、校長のボンジョルノ寺山に呼ばれていました。


ボンジョルノ:お入りなさい。

三人:失礼します。

鈴本:パティシエール科一年、鈴本美愉です。

織田:パティシエール科一年、織田奈那です。

守屋:パティシエール科一年、守屋茜です。

ボンジョルノ:あーたたちを呼んだのは、他でもないのよ。ウチの学校は、一年生のときから、チャンスがあるの知ってるでしょ? パリに留学するチャンス。

三人:はい!

ボンジョルノ:あたしも、パリーで修業したからわかるんだけど、一度はいかなあかん、パリーー。

三人:はい!

ボンジョルノ:でも、行けるのはたったひとり! 一年生の中ではあーたたち三人が最有力候補って、わ・け。来週、三人で競い合ってもらうわよ、イチバン自信あるスイーツ、あたしに食べさせてちょうだい! いいわね!

三人:はい!!

鈴本:私、愛知県出身の鈴本美愉は、思っていた。来た! ついにチャンスが! 私は栗が好き、大好き! だから、勝負はもちろん、栗よ!

守屋:私、宮城県出身の守屋茜は、思っていた。私は赤い色で勝負する、いちご、さくらんぼ、そう、茜色に染めるんだ! ああ、パリ、あこがれのパリ、スイーツの本場、ところで、パリって、どこにあるの?

織田:私、静岡県出身の織田奈那は、思っていた。無理だろうなあ、鈴本さんも、守屋さんも、めっちゃ気合いはいってる。それに比べて、私はなんかダメ。もともと性格はおおざっぱ。スイーツづくりには向いてないんだよね、きっと。

ボンジョルノ:来週のスイーツ対決、楽しみにしてるわよ、おほほほほ。セーヌ川があーたたちを待ってるわよ~。♪あ~あ~、川の流れのように♪


ナレーション:果たして、パリ行くの切符を手にするのは、三人のうち、誰、でしょうか?


ナレーション:ここ、欅坂近くのカフェでは、パリ行きを競う三人が、オープンテラスで話しています。


守屋:やっぱりさあ、パリに行くのは、あれだよね、鈴本さんだよね、ね? 織田さん、

織田:そう、だね、そう思う、鈴本さんは小さい頃からお菓子作りをしてきたし・・・。

鈴本:そんなことない、守屋さんのセンス、すごいと思う。

守屋:鈴本が勝つ? とんでもない、勝つのはこの私、守屋茜に決まってるっしょ!

鈴本:守屋のセンスがすごい?? ふん! 私、鈴本美愉のほうが百倍上に決まってるっしょ!

織田:こ、こわい・・・二人の目が怖い、顔が笑ってるのに、目が笑ってない・・・。

守屋:はははは、鈴本さんよ、はははは、

鈴本:はははは、やだ、守屋さんだって、はははは、

織田:っていうか、私は、最初からはずされてるかんじ? ま、そうだよね、私、織田奈那は、なんとなくパティシエ目指してるだけだから。


ナレーション:さて、カフェを出て家路につく三人のもとに、奇妙ないでたちのおばあさんが現れました。まず、欅坂を歩く鈴本美愉に近づき、


老婆:ちょっと、あんた、そこの、あんた、

鈴本:はい? 私、ですか?

老婆:いいことをひとつ、教えてやろう。

鈴本:え?

老婆:スイーツ対決じゃが、栗を使うのはやめなさい。

鈴本:ええ?

老婆:スイーツに栗、そんなのはもう時代遅れじゃあ、世間は飽きとる。別なもので勝負しなさい。じゃあなあ。

鈴本:え? ちょ、ちょっと待って、おばあさん!!


ナレーション:駅で電車を待っていた守屋茜の前にも・・・


老婆:そこの、あんた、

守屋:はい?

老婆:スイーツ対決、いちごやさくらんぼは、もう古い、別なもんにしなさい。

守屋:ええ? なんでそんなことを言うんですか? っていうか、おばあさんは一体なにもの?

老婆:いいねえ、いちごもさくらんぼも、やめなさい、みんな言ってるよ、守屋は赤い色のフルーツばかりで勝負するってねえ、へへへ、

守屋:ちょっと、おばあさん!


ナレーション:最後に、バスに乗る織田奈那の隣に座り・・・


老婆:あんた、スイーツ対決に出るのは、おやめなさい。

織田:ええ?

老婆:他の二人に失礼じゃあ、本気でないものは、舞台から降りねばならない、これは世のしきたりじゃあ、

織田:あなた、いったい、誰? どうしてそんなことを知ってるの?

老婆:へへへへ、いいねえ、辞退しなさい、降りなさい、あ、次のバス停で、降りま~す。へへっへ・・・。


ナレーション:そうして、いよいよスイーツ対決当日がやってきました。『ル・パティシエ・ケヤキザカ』のキッチンスタジオには、鈴本美愉、守屋茜の姿がありました。


ボンジョルノ:おやおや、二人だけかしら? まあ、いいわ、じゃあ、始めてもらおうじゃない。鈴本さん、あなたの、テーマは?

鈴本:はい! ズバリ、

ボンジョルノ:ズバリ?

鈴本:栗で勝負します!

ボンジョルノ:なるほど。

鈴本:おばあさんに言われて、心が乱れたけど、やっぱり私は栗が好き。好きなことで勝負したい、そう、思った。

ボンジョルノ:守屋さん、あーたは?

守屋:はい、私は・・・いちごとさくらんぼで、茜色でいきます!

ボンジョルノ:なるほど・・・。

守屋:おばあさんに言われて、心が揺れた。そっか、いちごやさくらんぼじゃないのかなって思った。でも、私は、私らしくいればいい、それでダメだったら諦めもつく、そう考えた。


ナレーション:とそのとき、ドアが開き、


織田:すみません、遅くなりました。

鈴本・守屋:織田さん!

鈴本:来ないのかと思った。

織田:はい、最初は、私なんか、ここに立つのはふさわしくないのかなって思いましたが、でも、いろいろ考えてみて、思ったんです。私は、世界一のパティシエールになりたい! 歴史に名前を刻めるようになりたい!って。

ボンジョルノ:ブラボーブラボーブラボー!

三人:え?

ボンジョルノ:三人とも、立派よ。

三人:ええ?


ナレーション:ボンジョルノ寺山校長は、いきなり、大きなバッグから変装道具を取り出して・・・。


老婆:ひひひひひひ。

三人:ああ、あの変なおばあさん!

老婆:そう、あたしが変装したのよ、あーたたちを試したの。いい? この世界は甘くない。この世界は誰も守ってくれない。じゃあ何が大切か、そう、それはぶれないこと。自分が何を大事にしているか、その大事にしているものを決して手放さないこと。まわりのひとは、いろんなことを言うわ。サイレントマジョリティーも無視できない。でもね、たった一回の人生! 好きなように思い切り、生きるの!

三人:はい!!


ナレーション:三人は、必死にスイーツをつくりました。


鈴本:自分だけの人生、誰にも邪魔させない!

守屋:私は私らしく生きる!この夢、誰にも渡さない!

織田:自信は、誰も与えてくれない。自分でつかむから自信なんだ。私は、やっと自分でドアを開けた!

ボンジョルノ:味、見た目、あーたたちは、まだまだね。でも、素晴らしいわ、今、あなたたちにしか作れない作品になった。合格よ、三人とも、ごーーーかく! 行ってらっしゃい!パリーーーーに!

三人:やった!! パリだ、あこがれのパリにいけるんだ!!

守屋:あのお、その、パリって、どこにあるんですか?

収録後のワンショット

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