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2016年826日放送 午後1000分~NHK-FM

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『夏の終わりの海の家』

原案:太田夢莉、沖田彩華、須藤凜々花、吉田朱里

脚本:北阪昌人

★参考:ルリ子、アイランド

出演

太田夢莉、沖田彩華、須藤凜々花、吉田朱里、山寺宏一

あらすじ

海水浴客でにぎわうとある海岸に、ひときわ人気の海の家があった。その名は『海の家・なんば』。たこ焼き、お好み焼き、串かつなど、大阪名物の美味しいものが食べられるだけではなく、この海の家で働く女の子たちが評判となっていた。
キレのあるダンスで、お客さんを魅了する沖田彩華。宿題を手伝い、子どもたちに大人気の須藤凜々花。料理が得意な太田夢莉。明るくみんなに勇気を与える吉田朱里。だが、彼女たちはそれぞれが悩みを抱えていた…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、海水浴客でにぎわう、とある海岸。いくつもある海の家で、ひときわ人気なのが『海の家・なんば』。たこ焼き、お好み焼き、串かつなど、大阪名物の美味しいものが食べられます。でも、人気の秘密は、それだけではありません。この海の家で働く女の子が、みんな、可愛い!


沖田:はい、いらっしゃい、みなさん、起きてますか?

一同:おきた~!

沖田:あーぽんこと、沖田彩華です!


ナレーション:沖田彩華は、キレのあるダンスで、お客さんを魅了します!


須藤:はい、ビーチパラソルは、無料で貸し出しますよ! エンジェルアイドルりりかのエンジェルエイドボムビームも無料で差し上げます!

一同:わああ、助かっちゃう!


ナレーション:須藤凜々花は、優れた頭脳の持ち主。子供たちの夏休みの宿題を手伝ってあげることで、大人気!


太田:このお店は、他のどんなお店より、ゆーり! だって、わたし、太田夢莉が、素敵な料理をつくってあげるから。

一同:へえ~ほんとに?


ナレーション:太田夢莉は、料理が得意。彼女のつくる奈良風焼きそばには、奈良公園の緑のように、青のりがビッシリ!


吉田:はあい!まいど!おおきに! あかりをつけましょみんなのハートに!

一同:イエイイエイ!!


ナレーション:吉田朱里は、きっすいの難波(なにわ)っ子。持ち前のポジティブシンキングで、みんなに勇気を与えます。


一同:『海の家なんばに、ようこそ!』


ナレーション:しかし、この四人。それぞれが悩みを抱えていました。


太田・吉田:はあ~夏が終わってしまう・・・。

沖田・須藤:このままじゃ、終われないんですけど~。


ナレーション:そうなんです。四人それぞれが、この夏、まだやり残したことがあったのです!


一同:夏よ、終わらないで!


ナレーション:ここは、『海の家・なんば』。8月も後半になり、客足は徐々に減っていきました。そんな中、この海の家で働く四人の女子たちは、それぞれが、この夏にやりたかったけど、やれなかったことを考えているのでした。


沖田:私、沖田彩華は、この夏、どうしてもしたいことがあった。それは、それは、焼きたかった・・・。肌を?ううん、違う。広島のお好み焼きをっ! 大阪は大好き! 大阪のお好み焼きも大好き! でも・・・でも、みんなに知ってほしかった。この世に、広島風お好み焼きなんてない。広島のお好み焼きがあるだけ。風(ふう)って、なに?意味わかんない。一回でいい、この海の家で、焼いてみたかった。広島のぶちうまい、お好み焼きをっ!! キャベツがぶち入ったお好み焼きをっ!

須藤:私、須藤凜々花は、思っていた。この夏、やってみたかった!百人一首大会!海の家って、せっかく畳があるんだから、やれんじゃない?百人一首! 夏の海風に吹かれながらの、百人一首大会! もちろん、私は一位になってみせる! 小さいときから、やってきた。「白露に 風のふきしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける」 はい!

太田:私、太田夢莉は、後悔していた。同じクラスの寺山君に、私の得意料理、奈良風焼きそばを食べて欲しかった。そして、二人で、海に入り・・・。



(妄想)
寺山:ははははは、やったな、それ!

太田:つめた~い! もう、ゆるさない! えい!

寺山:冷たいなあ、それ、

太田:それ!

寺山:はははっははは、

太田:はははっはははは、



太田:水の掛け合いっこ、したかったな。寺山くんと・・・。

吉田:私、吉田朱里は、ついに克服できないでいた。私が苦手なもの、それは・・・おばけ。お化け屋敷に行けない。夜、ひとりでトイレにいくのも怖い。そんな自分を変えたくて、この海の家の近くの墓地を、夜、ひとりで歩いてみようと思ったけど・・・。ああ、できない。やっぱり・・・怖い。


ナレーション:四人は、お客さんのいない海の家で、どんより、水平線を眺めていました。今日が海の家、最終日。陽が暮れていきます。とそこに、海の家のオーナー、デューク波頭(なみがしら)がやってきました。彼は、伝説のサーファーとしてこの浜辺の神様と言われたひとです。


デューク:ヘイ、ユーたち、お仕事、おつかれサマー。

一同:(テンションめっちゃ低く)おつかれさまです。

デューク:ヘイ、ユーたち、どうしたの?テンション、低っ!

一同:なんでもありません。

デューク:オーノー! 青春に、そんな暗い顔、似合いません。2016年の夏は、たった一回きりダヨ。ボクのダディがねえ、いつもボクに言ってたこと、アリマス。『今やるべきことは、今やりなさい』。ユーたち、まだ、終わってないよ、SUMMER! 今のれる波に、のりなさい!


ナレーション:デューク波頭が去ったあと、四人の心に、さざ波が立ちました。


沖田:ねえ、みんな、私、今からお好み焼き、作りたいんだけど、食べてくれる? 広島のお好み焼き!

須藤:私は・・・みんなで百人一首したい! ね?やろう?この畳で!

太田:私は・・・今から寺山君を・・・呼んでみる。もし来てくれなくてもかまわない。でも、私、思い切って誘ってみる!

吉田:あんな、今日、海の家が終わったあと、私、ひとりで肝試ししてみるわ。みんな待っててくれる?

一同:いいね! みんなでやってみよう! まだ、夏は終わってないから!

沖田:はい!できたよ! 三人前! 広島のぶちうまい、お好み焼き!

一同:うわあ、美味しい!

須藤:じゃあ、いくよ、「会いみての、のちの心にくらぶれば・・・」

一同:はい!(札を取ろうとしている感じで)

太田:寺山くん・・・。

寺山:急にメールくっから、まじ、ビビったけど、

太田:ねえ、海に行かない?

寺山:いいぜ!

寺山:はははっははは、

太田:はははっはははは、


ナレーション:夜を迎え、墓地に向かおうとする吉田朱里の姿がありました。


吉田:じゃ、じゃあ、行ってくるで。

一同:がんばって! ここで待ってるから。

吉田:ああ、ありがとう。

沖田:あかりん、怖がってもいいんだと思う。

吉田:え?

沖田:怖がることは恥ずかしいことじゃない。

吉田:そう?

須藤:耐えられなかったら、大きな声を出して、すぐに迎えにいくから。

吉田:ありがとう。

太田:もし幽霊が出たら、その幽霊にも、勇気を与えてあげて。

吉田:幽霊に?

太田:あかりんなら、できるよ。

吉田:わかった。


ナレーション:吉田朱里は、自分に勝ちたいと思いました。この夏、2016年の夏、どうしてもやってみたかったことを、やりとげたいと、思いました。


吉田:みんな・・・ただいま・・・。なんとか、回ってきたよ。

一同:お帰り~。

吉田:お化けなんか、いいへんかったよ。

沖田:え?えええ?

吉田:どうしたの?あーぽん、

沖田:あかりんの、う、う、後ろに・・・。

須藤・太田:っていうか、なに?その後ろに引き連れているのはっ!

吉田:え?

一同:きゃあああああああ!

収録後のワンショット

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