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2016年715日放送 午後1000分~NHK-FM

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『この夏の挑戦~卓球編』

原案:高橋朱里、西野未姫、込山榛香、川本紗矢

脚本:北阪昌人

★参考:カツヒコ、ウォーター

出演

高橋朱里、西野未姫、込山榛香、川本紗矢、山寺宏一

あらすじ

全国大会へ向けて練習に励むAKB女子学園・卓球部。ある日、監督から夏の全国大会の選抜メンバー4人が発表される。選ばれたのは、キャプテンの高橋朱里、西野未姫、込山榛香、そして、3か月前に北海道から転校してきた川本紗矢。自分よりもうまいメンバーがいるのにも関わらず、突然抜擢されて戸惑う川本。プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、川本は練習にくらいつき…。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:ここは、秋葉原にあるAKB女子学園の体育館。卓球部の部員たちが汗を流して、白い球と格闘していました。


監督:はい、みんな練習やめ~! ええ、これより、夏の全国大会の選抜メンバー4人を発表する。今年のチーム4のメンバーは、キャプテン、高橋朱里!

高橋:はい!

監督:西野未姫!

西野:はい!

監督:込山榛香

込山:はい!

監督:あとひとりだが・・・川本、

川本:え?

監督:あとひとりは、川本紗矢だ!

川本:・・・は、はい。

高橋:監督!

監督:どうした?高橋。

高橋:川本さんは、その、北海道から転校してきたばかりで、その、

監督:チーム4にふさわしくないと?

高橋:いえ、そういうことでは、ただ、

監督:選抜メンバーを決めるのは、監督である私の仕事だ。いいな?

高橋:はい! 失礼しました!


川本:私、川本紗矢は、ドキドキしていた。え?私がレギュラー?そういうこと? 私よりうまい子、いっぱいいるのに、どうして? 心にさっと、冷たい風が吹いた。


ナレーション:ここは、秋葉原にあるAKB女子学園卓球部の部室。


川本:私、川本紗矢は、わからなかった。なんで私が選ばれるの?伝統あるAKB女子学園の選抜メンバー、チーム4に。


高橋:川本さん、

川本:はい、高橋キャプテン。

高橋:選ばれた以上は、頑張ってもらうわよ。

川本:はい!

西野:北海道から転校してきて、まだ三か月だっけ?

川本:はい、そうです、西野さん。

西野:正直、キャプテンだけじゃなく、私もわからない。なんで川本さんが選ばれたのか。

川本:はい、私もわかりません、正直、困るっていうか、

込山:でもさ、選ばれたってことはさ、自信もっていいんじゃない? 私は、実力のことはよくわかんないけどぉ。ははは。

川本:はあ、込山さん・・・。


川本:うわあ・・・先輩たちの目が怖いんですけど・・・。無理もないよね、転校したばっかりで、試合にもちゃんと出たことないのに・・・なんで私なんだろう。


高橋:さあ、自主練やるよ。

一同:はい!

高橋:チーム4の練習は、ちょっとキツイけど、ついてきてね。

川本:はい。


ナレーション:卓球部チーム4の四人は、秋葉原から坂を上り御茶ノ水へ、そして坂を下り神保町を経由して、また秋葉原に帰るコースを延々と走り続けました。


川本:卓球部の基本は走ることにある。これはかつて北海道のときの監督の言葉だ。私は、日本最大の砂の半島、野付半島を、とにかく走った!


高橋:川本さん、体力はあるみたいね。

川本:はい!

西野:いい走り、してるじゃん。

川本:ありがとうございます!

込山:まあ、気合いいれすぎないでね。先、長いから。

川本:はい!


川本:打ち合いは、激しかった。走ることでいい気になっていた私の自信は、あっという間に崩れ去った。容赦なく、スマッシュが飛んできて!


込山:おりゃああああ!

川本:ああああ!


川本:特に込山さんのジャンピングスマッシュは、すごかった!


監督:ほら、川本、あきらめるな! 逃げるな! 拾うんだ!

川本:はい!


川本:こてんぱんにやられる日が続いた。体中、あざだらけだった。


高橋:そりゃああああ!

西野:どりゃああああ!

込山:おりゃああああ!


川本:無理だ・・・もう限界だ・・・私ちっともうまくない。


監督:入っていいぞ。

川本:失礼します。

監督:川本か、どうした?

川本:監督、無理です。

監督:無理?

川本:私には、レギュラーの資格、ありません。

監督:どうしてそう思う?

川本:下手だから。

監督:下手だから、もういいのか?

川本:え?

監督:下手だから、すぐやめていいのか?

川本:それは・・・。

監督:とことん卓球に向き合ってみて、そう判断するなら仕方ない。いいか、川本、下手かどうかは、とことんやらなきゃわからないんだ。おまえにはおまえにしかできない卓球があるはずだ。それを探せ! 以上だ。

川本:私にしかできない・・・卓球。


川本:壁を相手に打ってみる・・・。私にしかできない卓球。


監督:ようし! チーム4のメンバー、集合!

一同:はい!

監督:今から、川本と他の三人、それぞれで対戦してもらう。

川本:ええ?

監督:真剣勝負だ。いいな?

一同:はい!


川本:最初は、込山さんが相手だった。彼女の武器は、高く飛んで打つスマッシュ。


込山:ジャンピング!スマーーーーシュ!! おりゃああああ!

川本:ああっ!


川本:手も足も出ない。強い、なんなの、この実力の差。


監督:次は、西野!

西野:はい!


川本:西野さんの持ち味は、繊細さ。まるでピアノを奏でるように、正確なショットが決まる。


西野:それ!

川本:ああああ、


川本:勝てない・・・どうしても崩せなかった。


監督:ラストは、キャプテン高橋だ。

高橋:はい!

川本:高橋さんの目がキラッと光った。どうしよう・・・。ああ、また負ける・・・。なにやってるんだろう、私。やる前から逃げてる。そのとき、監督の言葉を思い出した。



(回想)
監督:おまえにはおまえにしかできない卓球があるはずだ。それを探せ!



川本:私にしかできない卓球・・・。私は、思い浮かべた。ふるさとの、海、風、草花や鳥たち・・・。私は私にしかできないサーブをやってみることにした。名付けて、「別海サーブ」!


川本:別海サーーーーーーーブっ!

高橋:な、なに? 野付半島のように曲がるこのサーブは?? 取れない、これは、取れない!

川本:や、やった・・・。


川本:結局、打ち合いの末、キャプテンにも負けた。ただ、あのサーブが打てたこと、それが私を大きく変えた。


高橋:見事なサーブだったわ。

川本:ありがとうございます!

高橋:川本さん、

川本:はい。

高橋:忘れないでほしいんだけど。私たちは、ライバルだけど、敵じゃないの。チーム4を盛り上げるために、共に戦う同志なの。だから、なんでも相談して。一緒に戦いましょう!

川本:はい! ありがとうございます!

監督:川本、おまえは、立派なチーム4のメンバーだ!


川本:私はやる! やってみせる! この夏の全国大会で必ず優勝してみせる!


川本:私は、わたしにしかできない卓球をきわめてみせる!!


川本:おりゃああああ!

収録後のワンショット

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