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2016年422日放送 午後1000分~NHK-FM

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『忠犬タマ公はそこにいる!』

原案:山田野絵、佐藤杏樹、水澤彩佳、宮島亜弥

脚本:北阪昌人

★参考:まさ、ひろき

出演

山田野絵、佐藤杏樹、水澤彩佳、宮島亜弥、山寺宏一

あらすじ

みなさんは、知っているだろうか? 新潟に伝わる心あたたまるお話を。昭和のはじめ、東京渋谷のハチ公にまさるともおとらない忠犬が、この新潟にいたのだ。その名も、忠犬タマ公! このタマが、なんと現代によみがえったという噂がかけめぐった、果たしてその真相は・・・。

人物相関図

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物語が読める ♪


ナレーション:みなさんは、知っていますか? 新潟に伝わる心あたたまるお話。
東京渋谷の忠犬ハチ公は、有名ですが、それにまさるともおとらない、忠犬が、新潟にいたのです。
その名も、忠犬タマ公。


宮島:それは、昭和のはじめ、山で猟をしているおじさんの家に、柴犬が生まれました。
名前はタマ。

佐藤:タマは、かしこくて、優しい犬でした。
おじさんは、いつもタマを山に連れていき、タマは、立派な猟犬に育ちました。

水澤:ある日、雪におおわれた山で、猟をしていると、突然、雪崩がっ!

おじさん:うわあああああ、雪崩じゃあああ、

水澤:おじさんは、雪に埋まってしまいました。

山田:ワンワンワンワン!!
タマは、必死でおじさんを探します。
あ、おじさんがいたワン! 掘るワン!!

宮島:タマは、必死で掘りました。

水澤:手から、血が流れても、

佐藤:掘るのをやめません。

山田:ワンワン! ワンワン!
おじさん、しっかりワン!

おじさん:あ、ああああ、助かった。タマや、ありがとう!

佐藤:タマがおじさんを助けたのは、一回だけではありませんでした。
また数年たったある冬の日、

おじさん:うわああああ、雪崩じゃああああ・・・。

宮島:またしても雪に埋まったおじさん。

水澤:タマは、今度も必死でおじさんを探しました。

山田:おじさんワンワン! どこいったワンワン!!

おじさん:ああ、タマ・・・タマやぁ・・・。

佐藤:タマはおじさんのか細い声を、聞きのがしませんでした。

山田:ワンワン! 聴こえたワン! 掘るワン! ここ掘るワン!

おじさん:タマ!! おおおおお、タマよう!!
ありがとうなあ、ありがとうなあ。

宮島:こうして、おじさんは、二度もタマに助けられ、このことがひろく知られ、

水澤:タマは、こう呼ばれました。

四人:忠犬タマ公。

山田:タマの銅像は、新潟駅の中にも、あるワン!


ナレーション:このタマが、現代によみがえったという噂がかけめぐったのですが・・・。
果たして真相は?


ナレーション:さて、ここは、新潟駅の階段、よっちらよっちらのぼっている着物姿のおばあさんがいました。


おばあさん:はあ、はあ、歳をとると、階段が、きつくてねえ、
はあ、腰が、痛いなあ・・・。あ、ああああ、


ナレーション:¥おばあさんが、足をふみはずした、このままでは、階段をころがってしまう!と思ったそのとき、


おばあさん:あれ~落ちる~!

タマ:ワンワン!ワンワン!


ナレーション:一匹の柴犬が、さっと、おばあさんにかけより、倒れそうなおばあさんのそでを噛んでひっぱりあげました!


タマ:ううううううう~ワンワン!

おばあさん:あれ~助かったぁ。

女子高生:すごい! めっちゃすごい! あの犬、いったいなに?


ナレーション:その一部始終を見ていた学校帰りの女子高生は驚きました。


女子高生:すごい、ハンパない。


ナレーション:今度は、商店街を走る自転車、子供をよけようとした主婦が、


おばさん:ああああ、ああああ、あぶない!


ナレーション:このままでは、果物屋さんにつっこむ?と思ったそのとき、


タマ:ワンワン!


タマ:うううううううう~ワンワン!

おばさん:あれ、自転車がとまった。


ナレーション:柴犬が自転車の前に回って、両手で自転車を停めました!


おばさん:た、助かった。

女子高生:すごい、めっちゃ、すごい、あの犬、ハンパない。


ナレーション:またしても、その一部始終を女子高生が目撃していました。


おばあさん:あれは、もしかして、タマ公。忠犬タマ公。

おばさん:そうね、あれは、伝説の忠犬タマ公だわ。

女子高生:忠犬タマ公?

おばあさん:あんたは若いから知らないのかねえ、いたんだよ、そういう頭のいい柴犬が。

おばさん:わたしも、聴いたことがあるよ。

おばあさん:そうだね、あれは、タマに違いない。

おばさん:タマ? おい、タマかい?

タマ:うう、ワンワン!

女子高生:あ、返事した!

おばあさん:ありがとうねえ、助けてくれて。

タマ:ワンワン!

おばさん:わたしも、ありがとうねえ。

タマ:ワンワン!

女子高生:すごい! しかも、可愛い。よしよし、

タマ:く~ワンワン。ヤ~!! うおおお!!!

女子高生:うわ、一瞬、エガちゃんになった。

タマ:ワンワン。

女子高生:戻った。

おばあさん:助けてくれたお礼に、なんかあげたいねえ、

おばさん:そうですねえ、

女子高生:何がほしいの? タマ。

おばあさん:ないがいいかねえ、鯖の缶詰?

おばさん:骨かね?

タマ:そうですね、ぶっちゃけ、ボクはアイスとか、フルーツが好きです。

女子高生:え?えええ? 今、なんかめっちゃしゃべった。
ね? いま、しゃべりましたよね?

おばあさん:まさか、

おばさん:そんなわけないでしょ。

女子高生:いやいや、めっちゃはっきりと、

おばあさん:なんかしてほしいことあるかね?

おばさん:散歩、する?

タマ:そうですね、ぶっちゃけ、ちょっと筋肉痛なんで、温泉でも入って、のんびりしたいっすね。はい。

女子高生:温泉? うわ、しゃべりましたよね?

おばあさん:大丈夫かい?

おばさん:犬がしゃべるわけないでしょ。

タマ:キミにしか、聴こえないよ、ボクの声。

女子高生:え?

タマ:実はね、キミに会いにきたんだ。

女子高生:えええ?

タマ:今日さ、テストの点が悪かったから、落ち込んでたろ?

女子高生:なんで知ってるの?

タマ:犬は、鼻が利くのさ。
あのさ、あんまり落ち込むなよ。
落ち込む前に、悔しがって。

女子高生:悔しがる?

タマ:テストが悪かったのは、誰のせいでもない、自分の努力が足りなかったんだ、違うかい?

女子高生:まあ、そうだけど。

タマ:だったら、次、後悔しないために、今日から勉強すればいい。
次は悔しがらなくてすむようにさ。

女子高生:・・・そうだね。

タマ:頑張って頑張って、それでもダメなら仕方ない。
ボクが見つけ出して、励ましてあげるよ。

女子高生:タマ・・・。

タマ:ボクはいつだって頑張るひとのそばにいるんだ。
そのこと、わすれないで。

女子高生:うん、わかった。ありがとう!

おばあさん:何を話しているんだい?

おばさん:タマは、ワンワンしか言ってなかったみたいだけど。

女子高生:私、がんばります!!

おばあさん:おお、おお、そうかいそうかい、きっとあれだねえ、
タマは、助けたんだね、あんたを。

女子高生:はい!

タマ:ワンワン!ワンワン!

山田:あなたも、新潟に来たら、

宮島:タマの銅像を探してみてください。

佐藤:きっと、会える、

水澤:あなたのタマに、きっと会える!

収録後のワンショット

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