葵わかな、完走する。クランクアップセレモニー(2月27日)。

  • 『わろてんか』本編最後の撮影は、てんがまだ戦地から帰って来ない隼也に思いを馳せながら、隼也、つばき、藤一郎が一緒に写った家族写真を手にとって見つめるというシーンでした。
    本番終了後、葵さんは青空寄席の舞台に移動し、撮影したシーンのモニターチェック・・・のはずがモニターに映し出されたのは、これまでの撮影の思い出を振り返る『わろてんか』のダイジェストでした。
    それを葵さんは、懐かしそうに、あるシーンでは思い出し笑いしながら見ていました。映像が終了すると、紙吹雪が舞い、スタッフの大声がスタジオに響きます。

    「以上をもちまして、我らがヒロイン北村てん役、
    葵わかなさん、撮り切りです!
    そして『わろてんか』クランクアップです!」

  • 青空寄席の舞台の上で、クランクアップを迎えた葵さんのもとへ、脚本家の吉田智子さん、風太役の濱田岳さん、トキ役の徳永えりさん、亀井役の内場勝則さんをはじめキャスト陣が花束を持って次々に登場し、クランクアップした葵さんを祝福。思わず感きわまる葵さんの姿にスタジオが大きな感動に包まれました。

    恒例のくす玉割りでは、色とりどりの紙吹雪に混じって、美術スタッフが一枚一枚切り抜いた紙の鳥たちがスタジオを舞い、「お疲れさま!」の声とともにキャスト、スタッフ、関係者たちの拍手が響き渡りました。

  • 照明ライトには「てんちゃん」「わろてんか」「おつかれさまでした」の言葉が。
    これは10か月間、ヒロインを照らし続けてきた照明スタッフから、葵わかなさんへの最後のメッセージ。
    舞台に立つ葵さんにしか見えない、照明スタッフだからこそ出来た粋な計らいです。

  • 最後に、葵さんのあいさつです。

    本当に長いようで、短いようで、長い10ヶ月でした。同時に楽しいようで、苦しいようで、楽しい10か月でした。そして今は、うれしさ半分、さびしさ半分です。
    ここ3日間はキャストのみなさんが次々にクランクアップされました。それを見送るのが本当にさみしくて、この10か月のなかで一番つらい3日間でした。

  • 『わろてんか』という作品はたくさんの人たちと一緒に作ってきました。人がたくさんいるとうまくいかないことも、ぶつかることもあります。それぞれの考え方やそれぞれの表現のしかたがあるので、それは当然のことだと思います。その中で自分の考えを貫くというのは、ときには難しいことですが、そういうものをみんなが持っていたからこそ分かり合えることがたくさんあって、本当に中身の濃い10か月だったと思います。
    私のクランクアップは、最初から私と一緒に走り続けてくださったスタッフのみなさんのクランクアップでもあります。最後に言わせてください。本当にお疲れさまでした。この10か月間、楽しいときも苦しいときも、いつも私を支えてくださって、ありがとうございました!