紀の国みてある記「取材日記」

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「日本一の美容バサミを目指して(和歌山市)」 平成20年9月30日(火)放送 レポート:高柳 リポート:柳真希

美容師の必需品ハサミを取り上げました。
和歌山市手平には、丈夫で使いやすい美容バサミを目指してハンドメイドで作っている職人さんがいます。
林伸昭(はやし・のぶあき)さんです。
林さんが作っている美容バサミのほとんどは、硬度が高い金属を使用しているため、常温では加工できません。1本つくるのに2〜3日。摩擦熱を利用した地道な加工でハサミをつくります。
ハンドメイドのハサミにこだわる林さんの思いに迫りました。

ハサミのオーダーメイド
ハサミ職人になって28年の林伸昭さん(48)。
林さんのハサミ作りの源は、美容師さんの声を聞くことです。


美容師さんとの会話の中から手になじむ、疲れないハサミをオーダーメイドで作っています。

ハイス鋼(高速度鋼)「毎日使うハサミの歯の寿命は長くても半年。気に入ったハサミを研ぎに出すことなく長く使えたら・・・」美容師さんの願いです。
この要望に応えようと林さんは丈夫なハサミ作りに取り組みました。


注目したのはハサミの硬さ。
現在美容バサミに使われている金属の中でも硬い「ハイス鋼(高速度鋼)」を最も硬い状態にして加工します。

研磨機でハサミの加工しかし、硬い素材はしなりがないため、金づちでたたけば割れてしまい、常温での加工は不可能。林さんどうやって加工するのでしょう。
ハサミの調子を整えるために直径50センチほどの円盤を回転させることにより柔らかな摩擦熱を与えて、手の感覚でゆっくりとハサミをしならせていくのです。次に鋭く研いで歯を付けます。さまざまな研ぎ石、研磨機を使い分けながら磨きあがっていきます。

出来上がったハサミ
1本のはさみを作るのにかかる時間は2〜3日。ほんとうに手間のかかる作業です。
林さんがここまでハサミ作りに熱を持つのには理由があります。
事故にあい、生死をさまよった林さんは、足にハンデを負いました。
手作業でできるハサミ職人を目指して10年間修行に励み、独立し、今に至っています。

ハサミ職人の林さんと
「私にはこれしかないんです。環境が自分の職人魂に火をつけてくれました」
林さんは出来上がったハサミに対して
「自分の心を込めて作ったはさみを長く使ってもらえたら、作り手としてこんなに幸せなことはないです」
と話してくれました。
林さん、これからもがんばってください!

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「秋の夜長に響く 炭琴の調べ(田辺市)」平成20年9月24日(水)放送 リポート:小野忍 リポート:小野忍

皆さん、「炭琴(たんきん)」という楽器をご存じですか?
はじめて聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
炭琴とは、和歌山の特産品「紀州備長炭」を使ったユニークな楽器です。
楽器のふるさとは、備長炭発祥の地と同じ、田辺市秋津川(あきづがわ)です。
「秋津川炭琴サークル」では、14年間、地元のお母さんたちが、
炭琴を手作りしながら、音色を広げようと演奏活動をつづけています。
「炭琴」を手作りする思いとその音色の魅力についてリポートしました。

炭琴



これが「炭」の「琴」と書いて『炭琴(たんきん)』です。
木琴、鉄琴と同じように、音階の鍵盤を並べた打楽器ですが、音色はまったく違いますよ。

炭琴を演奏






木琴のやわらかさ、鉄琴の金属音とは違った、高く澄んだ音色♪
外国からの観光客は「クリスタルな音色!」とおっしゃったそうですよ。

燃焼する備長炭


備長炭は、火力が強く長い時間燃焼することから、高級な燃料として知られています。
とても硬く、窯出しのときに炭同士がぶつかってキーンと澄んだ音がすることから、楽器にしたらどうか・・・と思いついたのが「炭琴」のはじまりだそうです。

備長炭




その中でも、形がまっすぐで響きのいいものが炭琴になりますが、原木のウバメガシを6トン焼いても、炭琴に適した炭は1本も出ないときがあるそうです。

備長炭をカット

備長炭を炭琴にするには、まず長さをカットします。その道具は「なた」。
のこぎりでも刃が立たない硬さのため、なたを使って力でたたき割ります。
なたを使い慣れてなかったメンバーの皆さんは、この作業のおかげで・・・腕の筋肉がついたと笑っていらっしゃいました。

炭琴の調律


炭琴は自然の炭だけで奏でる楽器ですから、音程を合わせるのも一苦労。
備長炭をちょっと削っただけで、音ががらりと変わってしまいます。
木琴の音や、自分たちの音感をたよりに調律しますが、1本の炭に1時間はかかるそうです。結構たいへんなんです。

炭は吸湿性がある
しかし、一生懸命に音を合わせたのに、その音は奏でたそのときだけのもの。
炭は吸湿性があり、湿気を吸って音の響きがどんどん変わっていくからだそうで、演奏する前は、音があっているか確認して、調律をしなおすそうです。
そのたびに違う音色を奏でるのも、味わいがありますよね。

炭琴の組み立て

炭琴をできるだけ湿気を含ませないようにと、保管も大切にされています。


演奏や練習のときにだけ取り出し、組み立てます。

秋津川炭琴サークル 「秋津川炭琴サークル」。
地元のお母さんたち12人が所属する、炭琴のサークル活動です。
いままで県内外のさまざまなイベントで演奏しています。
昨年は炭琴の誕生20周年を記念して、演奏曲のCDを出し、ますます活躍の場を広げている皆さんです。

代表の北川さんはじめ、秋津川炭琴サークルの皆さん、
炭焼き職人の笠松さん、取材へのご協力ありがとうございました。
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「お城の動物園にようこそ!(和歌山市)」 平成20年9月16日(火)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子

天守閣再建50年を記念した「城フェスタ」が行われている和歌山城。
和歌山城の中には、大正4年に開園し、およそ100年に渡って親しまれてきた動物園があります。入園が無料で、30分もあれば園内を一周できるという手軽さから、お城に来たついでに訪れる観光客や、近所から散歩に訪れる人もいます。
小さな動物園をさらに盛り上げようと、ことし4月から、わかやまNPOセンターが市民参加型のプロジェクトを立ち上げました。
その一環として、この夏、動物園の動物を案内する「市民ガイドの養成講座」が行なわれてきました。デビューを前にした講座最終日を訪ね、市民ガイドさんの姿と動物園の魅力をお伝えしました。

和歌山公園動物園


和歌山城の動物園。


地元では「お城の動物園」と呼ばれています。

ベニー 和歌山市内で育った方は、小さいころに遠足などで訪れるおなじみの場だそうで、飼育員さんは「久しぶりに帰郷した子から「懐かしいな、変わってないな、でも動物園てこんなに小さかったっけ」と言われたこともあるそうです。みんなの心の中に動物園が残っているんですね。取材に行った日は、残暑にもかかわらずたくさんのお客さんが!土曜日だったため、家族連れが多く、「ベニーちゃーん!」と叫ぶ子も。

オススメ動物ベスト3

ベニー以外にも、園内には35種類143匹の動物がいます。
ここで私のオススメの動物ベスト3を発表します!


1 エリマキキツネザル。
(笑い声のような迫力ある鳴き方にあぜん・・・。)


2 タイハクオウム。
(サイドステップが得意。リズム感がよろしい。)


3 インコ。
(「おはよう」、「バイバイ」、「おーい!」など
ボキャブラリー豊富。
私にも「誰だよ」と聞いてきました・・門脇です。)




無料で、こんなにかわいい動物たちに会えるなんてお得な気分になれますが、管理維持費、施設の老朽化から、一時は廃園も検討されたそうです。
しかし飼育員さんは、みんなに親しまれている動物園を盛り上げようと、手作りのカードを配ったり、手作りの看板を掲げたりと、工夫しています。

城クマのお弁当 そんな、みんなの動物園を守っていこうと、市民の皆さんがことし4月に立ち上がりました。
その名も「お城の動物園応援隊」。
NPOが中心となって活動をしています。 毎月、動物園をボランティアで清掃したり、動物園で人気のツキノワグマのベニーをイメージキャラクターにして、「城クマのお弁当」を開発したり。

そしてこの夏、新たに企画したのが、「動物の市民ガイド養成講座」です。
NPOの呼びかけに応じて、会社員や親子連れなど13人の方が集まりました。ガイドでは、1人1種類の動物を担当します。市民ガイドの皆さんは、それぞれガイドの方法に努力していて、ワシミミズクの特徴の「首が270度も回転する」という特徴を分かってもらおうと、水筒のふたをワシミミズクの首にみたてて説明したり。

手作りのしっぽ


また、この動物園で飼われているリスザルは、オスのしっぽが短く、メスのしっぽが長いので、毛糸で編んだ手作りのしっぽをつけてガイドに臨んだり。

市民ガイドさん

市民ガイドの皆さんを教えている元多摩動物園解説員の松本さんも、市民ガイドの活動に対して、「お客さんの目線での工夫、思いが盛り込まれているので、より親しみを持って動物について理解をはかれるのではないか」と期待しているそうです。




そして今月20日、21日。
お城の動物園では、「市民ZOOフェスティバル」というイベントが行なわれ、市民ガイドさんたちがデビューしました。




市民の皆さんが、自分たちで作り上げるお城の動物園が今、動き始めています。


ガイドの皆さん、これからも親しみやすい動物園のために頑張ってくださいね。

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「繊細な果実 イチジクの魅力(紀の川市)」平成20年9月9日(火)放送 リポート:小野忍 リポート:小野忍

和歌山の果物は、みかんや柿だけではありません!9月から旬をむかえるフルーツ、イチジクも全国有数の収穫量を誇ります。
産地の紀の川市では、300軒ほどの農家でイチジクを育てています。谷口久雄(たにぐち・ひさお)さんのお宅では、80本以上の木になるイチジクが大きく実り、取材に伺ったときは出荷の真っ最中でした!
産地の皆さんは、ていねいに作られた和歌山のイチジクを食べてもらいたいとがんばっていらっしゃいました!

谷口久雄さん




ぷっくりとした赤いイチジク。


やわらかくて、おいしいですよね。

イチジクの名前の由来
皆さん、イチジクの名前の由来は知っていますか?
枝の下のほうの実から赤くなる習性があり、1日に1個ずつ熟すため、「一熟(いち・じゅく)」から「イチジク」と名がついたとも言われているそうです。
枝の下のほうには大きくて真っ赤な実が!見ているだけでおいしそうですね。

イチジク とても傷みやすくデリケートな果物なので、その新鮮さを守るために努力を惜しみません。
収穫する時間も、イチジクに合わせるんですよ。暑さが苦手なイチジクのために、収穫は気温が低い早朝。
谷口さんは、夜明け前の午前4時半から、懐中電灯で手もとを照らしながら取り始めるそうです。
イチジクは「箱入り娘」収穫したあとも、イチジクが好む環境作りをしています。
エアコンに扇風機が回る涼しい場所での選別作業。これはイチジクの温度を上げない工夫です。
しかも同時に、手をふれずに朝露を乾かすという利点もあります。

イチジクは、まさに「箱入り娘」。大切に扱われているのがよく分かりますね。

イチジクの出荷作業選ぶイチジクは、消費地の東京や大阪などに着いたときに、新鮮さとおいしさが1番のものが届くようにと、食べごろ1歩手前のものを出荷しているそうです。
紀の川市のある出荷場では、1日に何万というイチジクが運ばれてきます。
生産者がしっかりと選別しているとはいえ、検査員の厳しいチェックを受けて、全国に出荷されていきます。

イチジク料理作り




イチジク作りをするのは、女性も多いんです。

皆さんは、イチジクが大好き!

イチジク料理いろいろ


ヨーグルトあえやサンドイッチの具材など、いろんなレシピで食べているそうです。


そんなイチジク農家の女性たちの目標は、「イチジクのおいしさをたくさんの人に知ってもらうこと!」。

ドライイチジク
食べ方の研究をしているグループがあり、「ドライイチジク」を作ろうといま試作中です。
ソフトな食感とワインで煮込んだ甘みが特徴です。

来年くらいまでには、皆さんにお届けし、ますます和歌山のイチジクをもり立てていきたい、とがんばっていらっしゃいます!

イチジク農家の谷口さん、加工に取り組む女性の皆さん、出荷でお忙しい中、取材へのご協力ありがとうございました。
開発中の「ドライイチジク」の完成を楽しみにしています!

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