紀の国みてある記「取材日記」

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「古の皇子のメッセージ」(海南市)平成20年7月29日(火)放送 リポート:小野忍 リポート:小野忍

海南市に去年作られた劇団「きのくにミュージカル」。和歌山の歴史や民話を多くの人にミュージカルで伝えようとしています。
初公演の舞台で演じるのは和歌山にゆかりのある「有間皇子(ありまのみこ)」の物語。脚本は、熊野・高野の語りべをしている東道(あずま・みち)さん。演出は、20年以上にわたって全国でミュージカルなどの演出を手がけている宇治田敏昭(うじた・としあき)さんです。
さらに舞台音楽を、和歌山のロックバンド「ザ・ビート」が担当しています。ミュージカルを演じるのは公募で集まった和歌山出身の16人。和歌山の人たちで、和歌山の物語を送るミュージカルの魅力をリポートしました。

「きのくにミュージカル」団員
「きのくにミュージカル」の団員は、いろんな夢や目的をもって活動しています。
例えば、舞台俳優や声楽のプロを目指す学生、地域の歴史を伝えたい語りべや、お寺の住職、主婦など。
演技初心者から始めた方ばかりですが、毎週土・日に集まるほか、それぞれが個人練習を重ね、今では演技も本格的です。

演出の宇治田敏昭さん演出の宇治田敏昭さんは、全国でたくさんの役者さんを育ててきただけに、指導にもかなりの厳しさがあります。
撮影のときも、熱い指導が繰り広げられました。
後から聞けば、そのときのしったはいつもと比べてほんの1割程度で、序の口のこと…驚きました!
この厳しさには、役者さんや舞台にかける思いが込められているんです。
皆さんが作り上げる舞台への期待がどんどん膨らんできます。

練習風景初舞台の作品は「有間皇子」。飛鳥時代の人物です。権力者の陰謀で若くして命を奪われた場所が和歌山だったため、和歌山にゆかりの深い皇子として知られています。
舞台では、皇子の純愛や正義感の強さも見どころです。
有間皇子役の山本託巳(やまもと・たくみ)さんは、主人公と同じくらいの年齢で、若さをアピールするため、とんぼ返りをみせるなど迫力あるシーンもあるんですよ。
希望も夢もある有間皇子が無念の死をむかえるまで、どんな生き方をするのか…見てもらいたいと話していました。
音楽担当の「ザ・ビート」またミュージカルといえば、音楽ですよね!
音楽は、県内で活躍しているロックバンド「ザ・ビート」が担当します。今年でバンド結成30年目の3人のメンバーは、ミュージカルでの演奏は初めて。
演奏する側も、セリフを邪魔しないように…演技と合うように…気をつけているそうです。
舞台では、皇子役の山本さんもソロでロックを歌うので、バンドの岡村さんにリズムの取り方やかっこいい歌い方をしっかり教わっていました!ロックスターのようになれるといいですね。

練習風景


みんなが作り上げる舞台は、8月23日(土)、和歌山市民会館大ホールで行われます。
「きのくにミュージカル」初公演、成功するように応援しています。皆さん頑張ってくださいね!ありがとうございました。

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「「みかんの里から トロピカル・フルーツ」(有田市)」 平成20年7月22日(火)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子

みかんの産地として知られる有田市などの県中部では、南国を代表する果物・マンゴー栽培が行われています。
今から21年前、およそ200種類の果実の栽培研究をしている近畿大学附属農場(湯浅町)が、本州でいち早くマンゴーの栽培に注目。
今年春には、14年間開発に取り組んできた新品種「愛紅(あいこう)」が国に正式に登録されました!マンゴー産地として知られる沖縄や宮崎に先んじて国内で新しい品種が開発されたのは、初めてのことです。
放送では、近畿大学附属農場、マンゴーの収穫の最盛期を迎えた農家と地元の高校を訪ね、和歌山の新たな名産としての可能性を秘めたマンゴーの魅力をお伝えしました。

マンゴー農家、生駒善博・泰之さん梅雨が明けて、すっかり夏本番ですね!暑い〜。
所狭しと葉が生い茂っている農園に、ぶら下がるマンゴーたちがいっぱい。私は、マンゴーといえば真夏の太陽の光をたっぷり浴びて育つイメージがあったのですが、農業用ハウスで栽培しています。なぜかというと、水に弱いマンゴーの花粉を雨から守るためだそうです。

実がネットにかかっています。完熟して糖度がのったら、その重みで実が自然に枝から離れて、ネットの中に落ちる仕組みになっているからです。つまり、マンゴーは、一番甘いときをみずから教えてくれるんです。賢い!

色づきにムラが出たマンゴー「それならネットの中に実が落ちるのをただ待っているだけで良し!」、そういうわけにはいきません。マンゴーはとてもナイーブな果物。太陽の光がしっかり当たれば赤く色づきますが、逆に太陽の光が当たらないと・・・赤くならないのです。
例えば、実に葉っぱ一枚でも影がかかっただけで、太陽の光が当たらなかった部分が赤く色づかず、このように色づきにムラができます。(ほら、こんなにくっきり)

ホチキスで葉をとめる そこで!マンゴーの実を赤くするための工夫が、こちら。周りの葉をホチキスで留めていくことで、果実に日光を十分に浴びさせることができて、実を赤く色づかせることができます。
生駒さん親子は「実を全部真っ赤にするのが目標。マンゴーといえば沖縄や宮崎が有名だが、本州でも甘くておいしいマンゴーができることをPRしたい」と話していました。

マンゴーをいただきました





私も収穫したてのマンゴーをいただきました。甘い香りが漂っていて、桃をさらになめらかにしたような・・・甘さとみずみずしさがあり、もうっ、たまりませ〜ん!でした。

有田中央高校のみなさん 一方、地元の有田中央高校もマンゴー栽培に取り組んでいます。
農業を学ぶコースの中で、これまで行っていた「ハウスみかん」を、8年前にマンゴー栽培に変えました。みかん用に使っていた「実に光を当てて糖度を測る機械」をマンゴー用に改良するなど力を入れています。収穫したマンゴーは、箱に詰めて学校で販売しているそうです。

近畿大学附属農場 マンゴーの研究をしている近畿大学附属農場の佐々木勝昭さんは、「ここでしか育たないオンリー・ワンを生み出していきたい」と話していました。
今年国に登録された「愛紅」は、まだ市場には流通していませんが、将来の和歌山を担うマンゴーとして期待されています。


そのうちに和歌山の特産品・みかんに並ぶ果物になるかも・・・。
和歌山育ちのマンゴー、機会があればぜひ皆さんもご賞味ください。

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「おばあちゃんのわら草履(田辺市龍神村)」 平成20年7月15(火)放送 レポート:柳真希 リポート:柳真希
田辺市の龍神村宮代(みやしろ)地区に昔ながらのわら草履を作る女性たちがいます。70歳代の女性7人。「わらぞうり和み(なごみ)の会」のメンバーです。
昔は生活に欠かせない素材だったわら。わらを使う文化をなくしたくないと、2年前に結成しました。わら草履作り体験も行っていて、昔ながらの文化を今に伝える役割を果たしています。さらに若い人にも受け入れやすいようにと昔ながらの草履にアレンジを加えて工夫をしています。
生き生きとしたおばあちゃんたちのわら草履作りをご紹介しました。
わら草履


田辺市龍神村。山、畑、川・・・自然豊かで、時間のゆったり流れる村です。


そんな村におばあちゃんたちの明るい笑い声のする場所がありました。
「わらぞうり和みの会」のみなさん「わらぞうり和みの会」の代表、舟原百合子(ふなはらゆりこ)さんの家の車庫です。
会のメンバーの7人が楽しそうに草履を作っています。

今は地元の伝統の祭り「田辺祭」で使われる草履作りで大忙し。「神事ということで緊張しますけど、心を込めて作ったものが方々に行くのが嬉しい」と笑顔で話してくれました。
わら草履作り昔ながらのわら草履は、よく乾かしたわらを木づちで柔らかくして作ります。
力が必要で大変な作業ですが、草履作りには欠かせない作業です。固いと編みにくいし、チクチクして履き心地が悪くなってしまうそうです。
柔らかくしたわらは6本を3本ずつに分けてねじって短い縄に編みます。これをつなげて2メートルほどの長さにして、輪を作ると草履の枠ができます。
枠の中を埋めるように編み、土踏まずまできたら鼻緒を付けてかかとまで編み進めて完成です。
わら草履作り体験 私も体験させていただきましたが縄に編むだけでもコツをつかむのが大変。
おばあちゃんたちの草履作りを見ていると簡単そうにみえましたが・・・やっぱり小さいころから編んでいたおばあちゃんにはかなわないですよね。
おばあちゃんたちは、地元の若い人や、観光客にも草履作りを教えています。皆さん楽しそうに体験していて、完成した草履を履いた子どもたちは「気持ちいい!」といって嬉しそうに遊んでいました。手作り、天然素材のぬくもりのあるわら草履。ずっと残していきたい文化だと思いました。
カラフルなわら草履


若い人にも草履を受け入れてもらいやすいようにアレンジを利かせた草履も作っています。


わらと一緒に古布を編み込んだ草履で、カラフルでおしゃれですね。
鼻緒にひと工夫 そして、草履そのものにも工夫が光ります。


昔ながらの草履は鼻緒が草履の先端についているので、若い人には履きにくいということで3センチほど鼻緒をかかと側にずらす工夫をしました。すると・・・指が草履にしっかりおさまって歩きやすくなります。
これなら若い人でも違和感なく草履を楽しめますね。
「わらぞうり和みの会」の皆さんと

おばあちゃんたちは、みんなに喜んでもらうために、色んなアイディアを出し合って草履作りに励んでいました。


これからもたくさんの人に親しまれる草履作り、がんばってください!
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「国境を越えた友情」(串本町)平成20年7月8日(火)放送 リポート:小野忍 リポート:小野忍

串本町は「トルコ友好の町」です。明治23年に串本町樫野崎沖で遭難したトルコの軍艦の乗組員を串本の人たちが助けて以来、友好関係を深めてきました。遠いトルコと交流を続けている串本町ですが、町の中でも友好関係がはぐくまれています。
串本町に住むトルコ人のイスメット・シュケリさんは、「自然の豊かさと人の温かさが好き」という理由で、6年前から、町内の樫野地区でトルコのお土産屋を営んでいます。
そして今年6月末には、トルコのことをもっと知ってもらおうと、トルコ料理店をオープンしました。「串本の友人がたくさん出来た」というイスメットさん。地域での取り組みや友人たちとの交流を通して、串本から、日本とトルコの友好が深まっている様子をリポートしました。

串本町は、トルコとの友好関係が100年以上あります。とても長い関係ですね。
明治23年、串本町のこのきれいな海で悲しい事故が起きました。
串本の人がトルコの軍艦「エルトゥールル号」の乗組員を助けたことは、歴史としてトルコでも伝え継がれている有名な話だそうです。

イスメットさん




イスメットさんいわく、「ちょっと前は日本よりも串本町が有名だった・・・」とも。
幼いころからおじいさんに日本のことを聞いていたイスメット・シュケリさんは、「いつか串本に行きたい」と思っていたそうです。

フェーミさん

6年前に串本にトルコのお土産屋を開き、さらに今年6月末にトルコ料理店を町内にオープンしました!トルコのことを串本の人にもっと知ってもらいたいと考えたそうです。
そのために、トルコ料理のシェフ「フェーミ・チナールさん」を遠いトルコから呼び寄せたのですから本格的ですね。
仲良くテーブルを囲む




フェーミさんの作るトルコ料理は、代表料理シシケバブをはじめ50種類以上。味もたいへんおいしく、それを食べにくる地元の漁師さんやお友達もたくさんいます。
トルコ文化に興味津々の小中学生

しかも料理店には、地元の小中学生の姿も。イスメットさんは、学校の地域学習などで訪れる串本の小中学生に、トルコのことを話すことを楽しみにしています。
取材したこの日は中学生4人と小学生1人がやってきて、「トルコのお守りはなぜ青い色をしているの?」「トルコでは日本のことってどんなふうに教えられているの?」などみんなトルコの文化に興味津々です。


イスメットさんは、日本とトルコのこれからの友好関係を、串本からはぐぐんでいければとおっしゃっていました。
フェーミさんも迎え、ますます地元の人との交流も進みそうですね。
これからも皆さんとの友情の輪を広げていってくださいね。

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「取り戻したガラスの輝き(和歌山市)」 平成20年7月1日(火)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子
リサイクルによって材料のほとんどが賄われるガラス。 一度、使ったものを砕いて材料に戻すことを繰り返すことで、半永久的に生まれ変わる素材です。
こうしたガラス製品の再利用を通じて、リサイクルの大切さを広めようと活動している和歌山市の林育男さん(57)。
林さんは、空き瓶を材料にしたガラス作品を製作する工房を構え、身近な場所でリサイクルを実践しています。林さんは酒屋から回収された空き瓶を取り寄せ、それを材料にして作品を作ります。さらにリサイクルへの関心を高めてもらうために、ガラス細工の体験教室も開いています。
リポートでは、林さんの手によって生まれ変わったガラス作品の数々と、リサイクルガラスで作る作品への思いをお伝えしました。

林 育男(はやし・いくお)さんリサイクルの面で、瓶はとても優等生です。新しい瓶として生まれ変わる以外にも、空き瓶を砕いたものを道路舗装や建築材料などの資源として再利用されています。瓶はうまく循環しているんですね。
これからの季節、暑くなるとつい手が出るジュースやビールなどの冷たい飲み物。瓶には大きく分けて2種類あるんですよ。ビール瓶や一升瓶などは、お店に返して、洗ってから繰り返し使われますよね。
こういう瓶は「リターナブルビン」と呼ばれています。それ以外の瓶は「ワンウェイビン」と呼ばれて、そのまま繰り返し使うことはありません。資源ごみとして回収されて、そのほとんどが、溶かされたあとに新しい瓶としてリサイクルされています。

瓶を割る作業林さんは、このワンウェイビンを使って新しいガラス細工をしています。週に一回、酒屋さんから、赤、青、緑そして無色など、さまざまな色の瓶を200本近く手に入れます。
リサイクルガラスは、瓶を回収して、ラベルをはがして、洗って、割ってからようやく形作りができます。
私も一連の流れをみせてもらいまいしたが、思っていた以上に手間がかかることがわかりました。
写真は回収した瓶を溶かしやすい大きさに割っている私です・・。

富美子さん
林さんのお母さんの富美子さんが手伝っているのは、瓶のラベルをはがす作業。 8年間ほぼ毎日行っているそうです。


富美子さんは、瓶洗いをしているときに、空き瓶の中に入っている飲み残しのアルコールのにおいで酔ってしまうことがあるそう。皆さん、空き瓶の中は軽く洗ってから収集所に持って行きましょうね。

作品作りこうしてしっかり下準備をした瓶を、およそ
1300℃ある炉に入れ、短い時間でみごとな形を作っていました。


林さんの話によると、ウイスキーやワインなどの瓶は大量生産で作られているので、早く冷めて、硬くなる特徴があるとのこと。
つまり、林さんの工房ではそうした瓶を中心に使っているため、すばやく形を作る必要があるのです。

作品 出来上がった作品は陶器のような厚さがあります。林さんは、「固まりやすくて冷めやすいという特徴を持っているのであまり薄く加工できないけど、リサイクルガラスのそういうところに温かみを感じるから好きだ」と話していました。
「リサイクルってこういうのができるんだ、リサイクルガラスってここまでできるんだと、わかってもらいたい、リサイクルを見直してもらいたい」。
作品から林さんの気持ちが伝わってきます。
リサイクルならではのオリジナル作品作り、これからもがんばってください。

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