紀の国みてある記「取材日記」

紀の国みてある記「取材日記」 紀の国みてある記「取材日記」

 

キャスター紹介

柳真希 柳 真希
(たかやなぎ まき)
和歌山の元気をお届けします!
小野忍 小野 忍
(おの しのぶ)
全国に誇れる和歌山の情報をお届けします!
門脇瑛子 門脇 瑛子
(かどわき えいこ)
「笑う門脇には福来る」 をモットーに県内各地を飛び回ります!


 
   
 

平成20年度バックナンバー

平成21年 3月

平成21年 2月

平成21年 1月

平成20年12月

平成20年11月

平成20年10月

平成20年 9月

平成20年 8月

平成20年 7月

平成20年 6月

平成20年 5月

平成20年 4月

  平成22年度へ
  平成21年度へ
 

平成19年度へ

   
   
 

わかやまNEWSウェーブ

ぐるっと関西おひるまえ



















Copyright NHK(Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved. 許可無く転載することを禁じます。
「黒豆でマメな地域おこし(紀の川市)」 平成20年6月24日(火)放送 レポート:柳真希 リポート:柳真希
紀の川市鞆渕(ともぶち)地区は標高が高く昼と夜の温度差が大きいことから、きゅうりやえんどう豆、黒豆など良質な高原野菜がとれます。
地域でとれるおいしい作物を知ってもらいたい。地域の活性化と知名度アップをはかろうと、ことし3月に生産者・農協・役場が一致団結してプロジェクトを立ち上げました。
その中心になる食材が「黒豆」。鞆渕の農地を1年間、一般の人に貸し出し、黒豆の苗植えから収穫までを体験してもらうことで、鞆渕地区と黒豆をPRします。
6月14日に行われた黒豆の苗植え体験の様子を通して「黒豆の里・鞆渕」に向けて踏み出した産地の様子を紹介しました。
黒豆 鞆渕は山に囲まれた自然豊かな地域で、古くからおいしい高原野菜の栽培が盛んです。 しかし、小さな地域だけに収穫量も少なく知名度が低いため、そのおいしさを知る人が少ないのが現状です。
そこで、鞆渕では地域の活性化に取り組むことにしました。 その柱に選ばれたのが30年前から地域で栽培が始まった「黒豆」です。地域おこしは、その名も「黒豆の里村おこしプロジェクト」!
ともぶち地域活性化実行委員会


栽培歴は浅いものの、昼と夜の温度差が大きい鞆渕の気候が黒豆栽培に適しているらしく、甘みが強く、色つやのいい豆は、有名な丹波の豆に負けないと鞆渕の農家は胸を張ります。
黒豆の苗6月14日、黒豆の苗植え体験が行われ、県内だけでなく大阪からも人が集まりました。その数およそ200人。説明を聞いた後、参加者の皆さんは早速苗植えを体験しました。お子さんもたくさんいて、鞆渕の農家の方の指導を受けながら楽しそうに植えていました。
畑の周りにいるカエルやヘビなどの生き物にも興味津々! 「こんなに自然豊かなところで体験ができて、子供たちにもいい経験をさせることができた」や「いい空気を吸った豆はきっとおいしいはず。収穫が楽しみ」など参加者の皆さんからも好評でした。
苗植え体験夜にはホタル鑑賞。鞆渕の作物がきれいな水で栽培されていることを知ってもらいたいという思いが込められています。
鞆渕は近畿圏内でも有数のホタル鑑賞の名所だそうです。20時を過ぎると川に沿ってホタルがきれいに飛び始めます。ゲンジボタルの幻想的な光がのどかな鞆渕の風景にマッチして、心がやすらぎました。
乱舞するホタルを見て観光客からの歓声は上がりっぱなしでした。
黒豆あんぱん 地域おこし事業の第一回、地域のためにも失敗はできないと緊張していたプロジェクトメンバーも沢山の人に鞆渕の魅力を知ってもらえてよかったと安心した表情で話してくれました。
プロジェクトでは地元の菓子メーカーなどと提携して黒豆の加工品作りにも力をいれています。親しみやすい形で全国に黒豆をPRしたいという狙いです。
黒豆ようかん今、開発が進められているのが「黒豆ようかん」。鞆渕の黒豆を全面に出したようかんで豆の良さを知ってほしいという思いで和菓子メーカーに依頼したそうです。材料を見せてもらうと、ようかんの量の3倍近い黒豆が入っていました。ほとんど煮豆状態・・・「ようかんよりも黒豆。食感も色も、甘さも全部黒豆が引き立つように研究しました」と職人さんは話してくれました。


おいしい鞆渕の黒豆。皆さんもぜひ食べてみてください。 これからも鞆渕の黒豆の魅力がどんどん全国に広がっていきますように。
ページの上へ

 

「ぬいぐるみオンリーワン(橋本市)」 平成20年6月17(火)放送 レポート:小野忍 リポート:小野忍
6月といえばジューンブライド。ブライダルシーズンですね。
橋本市から、結婚式を盛り上げるアイテムにもなる「ぬいぐるみ」の話題をお伝えしました。
橋本市では、昭和30年代から、ぬいぐるみを生産しています。4〜6月にかけては、特にウェディング用のぬいぐるみ作りに大忙しのぬいぐるみ工場を訪れ、ぬいぐるみが出来るまでと、ぬいぐるみに込められた思いをリポートしました。

資料館

なぜ橋本市で「ぬいぐるみ」が作られるようになったのでしょう?


この地域は、もともとパイル織物という布生地の産地です。 そうした材料の豊富さと、ぬいぐるみ人気が重なって、 昭和40年頃、地域でぬいぐるみ産業が発展していったそうです。

ぬいぐるみ作りの工程かつて30軒ほどあったぬいぐるみ工場も、海外製品に押されて、現在は数軒になってしまったそうですが、今も国産の素材と技術力で、ぬいぐるみの生産が元気に続けられています。


職人さんは、ほとんど女性。ぬいぐるみを作る皆さんのまなざしは真剣!そして、優しい手で大切にぬいぐるみを扱うのが印象的でした。
ぬいぐるみの綿入れ皆さん、ぬいぐるみって手作りしたことありますか?最近は、手作りする人が増えているそうですよ。その分、愛着が沸くのでしょうね。私も職人の池田栄子さんに教わりながら、ぬいぐるみの綿入れにチャレンジ!まず綿の量にびっくり。ぬいぐるみには、思った以上に綿が入っているものですね〜。 「入るのかな…」と半ばあきらめて作業する私に、「ぼ〜っと綿を入れているだけじゃダメよ!」と池田さん。
ぬいぐるみの表情奥から少しずつ順に詰めていく…それが形のしっかりとした、かわいいぬいぐるみを作るコツだそうです。
おもしろさも発見しました!顔の表情が違うでしょ。目の位置が違うだけで、こんなに表情が変わるんですね。
ちなみに、作る人の顔に似たぬいぐるみが出来ることもあるそうです。
皆さんも手作りしたときには試してくださいね。
ブライダルシーズンに人気こちらは、ブライダルシーズンの時期に人気のぬいぐるみ。赤ちゃんの時の体重と同じ重さをつけたものです。新郎新婦が結婚式で両親にプレゼントするぬいぐるみとして使われます。産地では、1人1人の注文に応じて、いろんな種類のぬいぐるみを作ることが出来るそうですよ。なんと私も作ってもらいました!
ぬいぐるみ工場の寺本さんをはじめ、職人の皆さん、ありがとうございました。
これからも世界に1つのぬいぐるみ作り、頑張ってくださいね。
ページの上へ


「おけが伝える歴史のぬくもり(田辺市)」 平成20年6月10日(火)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子
世界遺産・熊野古道のある田辺市中辺路町は、9割以上が森林で、中でも杉は、その3分の1を占めています。
この町で生まれた松本濱次(まつもと・はまじ)さん(74)は「すしおけ」や「ひつ」など、50年に渡って地元の杉を使ったおけを作り続けてきました。松本さんには3人のお弟子さんがいます。そのうちの一人がことし独立し、松本さんの技法を継承しようとしています。
松本さんの先人の知恵を活かしたおけの技法、その思いをお伝えしました。

松本濱次(まつもと・はまじ)さん




松本さんの工房は世界遺産・熊野古道の近くで、軒先にはおけがたくさん並んでいます。


お店の前には、大きなおけのオブジェにもインパクトがあり、観光客や地域の人が頻繁に訪れます。

おけ作り
おけは、水をくんだり、食べ物を保管したりしますよね。だからわずかな透き間も許されません。

そのため特に、底板を入れる作業を慎重に行っているそうです。おけの下の方に溝を作って底板をはめることによって、底板が溝にひっかかって抜けなくなります。接着剤は使いません。

おけ

ち密な計算、長年培った技術と勘で出来上がったおけは、すべての材料がむだなくぴったりと合わさっていて、職人の技術のみごとさを感じることができました。


さらに、松本さんのおけには、昔の人の知恵もいっぱい詰まっています。木目に注目してください。

すしおけ


例えば、すしおけですが、木目が縦に入っています。


木目と木目の間から水分が通るので、ご飯の余分な水分を取って、べたつきをなくす役割を果たしています。

たる 一方、しょうゆやみそを入れるたるは、木目が横に入っています。
しょうゆやみそは水分が大事なので、木目の固い部分で水分をできるだけ逃がさないようになっているのです。


おけの「たが」も、さびることがないように竹で作っています。 先人の知恵ってすごいですね。日本の文化を誇りに思います。

辻本清さん と 松本さんこうした松本さんの技法と思いを受け継ごうとしている弟子の一人、辻本清さん。
5年前、工房の前をたまたま通りかかった時に松本さんのおけに魅力を感じ、弟子入りしました。

そんな辻本さんは、ことし、大阪で新しい工房を立ち上げました。松本さんは、辻本さんにおけの魅力を後世に残してほしいと思いを託し、また、みずからも元気である限り作り続けていきたいと話しています。

松本さんを囲んで


撮影には、地域の方も集まり、おけ作りをする松本さんを囲んでの楽しい時間となりました。


この土地に長い間おけが根づいてきたのは、松本さんのあったかいお人柄もあるんだろうなと思います。松本さん、これからもお元気でがんばってください。

ページの上へ




「大迫力!いかだ師の技を学ぶ(北山村)」 平成20年6月3(火)放送 レポート:柳真希 リポート:柳真希
今年で30周年を迎える、北山村の名物「観光いかだ下り」をご紹介しました。
美しい自然を流れる北山川の急流を、水しぶきを浴びながら、いかだで下っていくスリルが人気を呼び、これまでに訪れた観光客はおよそ15万人。村の名物をより多くの観光客に楽しんでもらおうと、村では若手の養成に力をいれ始めています。
リポートでは、大人気の川下りの魅力と、スリルを安全に味わってもらうために、川での訓練に懸命に励む新人いかだ師の様子をお伝えしました。
北山村

取材当日の朝は、和歌山市内では大雨。
楽しみにしていた取材に行けるかな・・・朝から不安でした。
いかだ師さんに連絡してみると「いつも通り運行しますよ!」ということで大喜びで北山村に向かいました。

北山村は、山に薄く霧がかかっていて幻想的な雰囲気のある自然豊かなすてきな村です。
坪井 健哉(つぼい・けんや)さん宇城 公揮(うしろ・こうき)さん上東 正幸(うえひがし・まさゆき)さん 北山村で観光いかだを操るいかだ師は現在8人。 たくさんの観光客に対応するには人数が足りません。そこで、今年新たに3人の新人いかだ師を採用しました。
お客さんを乗せる観光いかだの安全確認は、いかだ師にとって大切な仕事の一環いかだの連結部分久保岡 博(くぼおか・ひろむ)さん

指導係の久保岡博(くぼおかひろむ)さんに指導を受けながら、いかだの連結部分は外れていないか、かいを差し込む部分は切れていないか、確認をしていかだを組んでいました。


3人は、川の上流のダムで、かいを操る訓練を重ね、4月の終わりに実際の川のコースに練習場所を移して練習を続けてきたそうです。先輩と一緒にお客さんの乗った観光いかだを操ることになり「緊張半分、楽しみ半分、安全第一で楽しんでもらえるようにがんばります」と心境を語ってくれました。
いかだ下り 観光いかだ下りいよいよスタート。
雨もすっかり上がって川下りにはもってこいのお天気!北山川は出発地点から急流が待ち構えています。


自然の中を水しぶきを浴びながら進むと、最高に気持ちがいいんです。観光客からも歓声があがります。ベテランいかだ師の指導を受けながら、汗をかきつつ一生懸命いかだを進めます。
柳

急流手前は、いかだ師さんにとって一番気の抜けないところ。


いかだの左右を行ったり来たりしながら微妙なかじとりで、川の流れにうまく乗るように操作します。まさにドンピシャ!流れに乗ったいかだはスムーズに急流を滑ります。
いかだ下り 初めて観光客を乗せた3人は、生き生きした顔で終点に着きました。「お客さんが乗ると重いので難しかったけど、やりがいがあった」「観光案内ができるように勉強したい」など新たに目標や、意気込みも生まれたようです。


北山村のいかだ師の技がこれからも受け継がれていきますように。いかだ師の皆さん、楽しい一日をありがとうございました。
ページの上へ
和歌山放送局トップへ