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Vol.94 雪国のぬくもり
~福島県会津地方~

初回放送日 BSプレミアム 2013年2月1日

仲間たち
菅家藤一さん
エッセイ
福島

雪深い福島県会津地方への旅。江戸時代、会津と日光をつなぐ街道の宿場として栄えた大内宿、今も当時の風情を残すかやぶき屋根が連なる。民宿では名物おかみが笑顔で迎えてくれる。いろりで温かいもてなし、雪国の暮らしの知恵を知り、一緒に郷土料理を作る。そして三島町に行く、80人ほどの集落に会いたい人がいるという。編み組細工と呼ばれる伝統工芸品を作る菅家さんだ。山ブドウやヒロロを使う手作りの技を見て心打たれる。

  • 菅家藤一さん

    会津地方の雪深い三島町で、冬の間の手仕事として昔から作られている編み組細工の職人。
    編み組細工とは、近くの山で採れるヒロロや山ブドウなどを材料に、カゴやザルといった日用品を編んだもので国の伝統工芸品にも指定されている。人口わずか80の小さな集落で受け継がれ手作りのぬくもりを感じさせる。
    菅家さんが作る編み組細工は特に網目が細かく、現代風なデザインが人気。
    集落の友人が菅家さんの工房に集まり、おしゃべりを楽しみながら作品を仕上げていく。
    雪の季節、山の恵みに感謝した暮らし。

  • 福島

    寒さ厳しく 霧で薄暗い冬の日です

    地上の見苦しいものも
    すべてきらきらと光る
    不思議の国の雪のカーペットで
    美しく覆いつくされています

    空に舞う雪を見上げていたら
    涙が浮かんできました

    悲しいけれど
    終わりに近づいた旅の中で
    出会ったすべての人の笑顔を
    思い出したからです

    雪国 ここ福島に暮らす人々は
    どんな苦難も乗り越えられる
    強い心を持っていると感じます

    燃える薪のそばで暖をとりながら
    手芸品を作る人たち
    彼らの暮らす農家の回りに
    雪はしんしんと積もっていきます

    生きていると 困ったことや挫折は
    次々と起きるものですが
    それでも私たちの心の奥底の何かが
    前進させてくれるのです

    なぜなら 誰しも心の奥底に
    光輝くときを待っている太陽を
    持っているからです