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森を彩る 希少な花 “ナツエビネ„(塩谷町)

あっちこっちとちぎ
  • 2023年08月10日

ことしは、NHK宇都宮放送局が開局して80年です。そこで、みなさんともっとつながっていこうと水曜日の「あっちこっちとちぎ」のコーナーでは、県内25の市と町をすべて訪ね、その地域の魅力をお伝えしていきます。13回目は塩谷町。絶滅危惧種に指定されている希少な花が見ごろを迎え、美しく咲いていました。

(宇都宮放送局キャスター 長井ゆめの)

きのこ園に咲く希少な花 “ナツエビネ„

塩谷町のきのこ園です。今回ご紹介するのは、食べごろを迎えているきのこ…ではなく、きのこ園のすぐ隣の森に咲いている、こちらの花です。 

「ナツエビネ」です。 
ラン科の植物で、1株に10~20の花をつけます。ひらひらとした可れんな形に、淡い紫色が特徴の花びら。見ているだけで涼を感じますよね。実は現在、ナツエビネは絶滅危惧種に指定されています。そんな希少な植物が、ここでは、 広さ7000平方メートル(サッカーコート1つ分ほど)に、およそ6万株が群生しています。これほど多くのナツエビネが咲いている光景は、全国的にも非常に珍しいのだそうです。

たった1株が6万株の群生に!

手入れを行っているのは、しいたけ栽培をしている大島正志(おおしま・まさし)さんです。 

大島 正志さん
春からの水不足で、例年に比べて株は少し小さいですが、ことしもきれいに咲いてくれたと思います。

大島さんは35年前、たまたま立ち寄った福島県の道の駅でナツエビネを見つけ、近くの自宅でたった1株育てていました。その株の種が、大島さんが所有するこの山に飛んで広がりました。種が地面に落ちて芽が出るときの大きさは米粒ほどと非常に小さいため、ナツエビネの芽に日の光が当たるよう、大島さんは広大な土地の草むしりをすべて手作業で行いました。その努力が実り、35年の間に6万株にまで増えたということです。

ナツエビネの芽

肥料は本業のしいたけ栽培で出るアレ!

しかし、一般的にナツエビネは、暑さや乾燥に弱く、繁殖力があまり高くないといわれています。そこで大島さんは、本業のしいたけ栽培で出る 使い終わった しいたけの菌床 をナツエビネに肥料としてあたえています。そうすることで、株が大きくなったり、花つきがよくなったりし、繁殖力が増したそうです。

見ごろは8月下旬まで!

大島さん、ありがとうございました!
大島さん

暑さにもめげずに精一杯、元気に咲いていますので、ぜひみなさん見に来てください!

大島さんのナツエビネは以下の日時で一般公開されています。

☆★☆塩谷町船生 ナツエビネまつり☆★☆
【会場】大島きのこ園
【時間】午前10時~午後3時
【開催日】8月11日(金・祝) 
     12日()・13日() 
     19日()・20日(

大島さんが愛情込めて育てたナツエビネの群生は、写真や映像を超えるほど美しく、異世界に迷い込んだような感覚を味わいました。ぜひみなさんも、この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか?

らいちゃまもうっとり!
  • 長井ゆめの

    宇都宮放送局 キャスター

    長井ゆめの

    栃木県さくら市出身。
    初めて見るナツエビネに心を奪われました!

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