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ORIGAMIでまちおこし(上三川町)

あっちこっちとちぎ
  • 2023年06月20日

NHK宇都宮放送局では、平日午後6時30分からのニュース番組「とちぎ630」で、栃木県内を回ってその地域の魅力をお伝えする「あっちこっちとちぎ」というコーナーを放送しています。
県内25の市と町をすべて訪ねる今年度の7回目は、上三川町
折り紙の講習会が行われている上三川町中央公民館に行ってきました。

(宇都宮放送局ディレクター 松本和花子)

「ORIGAMIのまち かみのかわ」

上三川町では、3年ほど前から“あるもの”を使った町おこしが本格的にはじまりました。
それは折り紙です。「ORIGAMIのまち かみのかわ」をキャッチフレーズに、折り紙に関するさまざまな取り組みが行われています。国籍や年齢関係なくみんなが楽しめるものとして、折り紙がローマ字表記の「ORIGAMI」になっています。
なぜ折り紙で町おこしなのかというと、 世界的に有名な創作折り紙作家の吉澤章(よしざわあきら)さん上三川町の出身だったからです。

吉澤章さん(1911-2005)

吉澤さんは2005年に94歳で亡くなられましたが、作品の展覧会が世界中で開催されるなど、創作折り紙の普及に務められました。
今回は、創作折り紙の指導員を養成する講習会が、上三川町中央公民館で開かれているということで、おじゃまさせていただきました。

会場に入ると、みなさん熱心に折り紙を折られていました。
指導をされているのは、吉澤さんから直接指導を受けた、 国際折り紙研究会の方です。そして、受講しているのは上三川町の ORIGAMI普及指導員とそれを目指している方々です。
ORIGAMI普及指導員になられた方は、上三川町の学校で行われる折り紙の授業で指導したり、町のイベントなどでワークショップを開催したりしています。
今回の講習会では、吉澤さんが考案したカエルや鳥、魚などの作品をつくっていました。
吉澤さんの折り紙は、実際に動かすことができるものが多いという特徴があります。
例えば、講習会でみなさんが折られていたカエルも、おしりを押すとピョンとはねます。

そして吉澤さんが実際につくった作品、『バッファロー』と『カンガルー』を特別に展示していただきました。
 

(左)バッファロー (右)カンガルー
耳や鼻などが繊細に表現されたバッファロー

吉澤さんの作品には、一枚の紙から折られたとは思えない立体感があり、耳や関節などが細かく表現されていて、いまにも動き出しそうなリアルさを感じました。
作品ごとに、材料の紙の質感を変えていたそうで、適当な紙がなければ素材作りからはじめるほどのこだわりを持たれていたそうです。

折り紙の町のPRをするために、2023年1月「地域おこし協力隊」に着任した熊澤怜奈さんが、吉澤さんの作品の特徴を教えてくださいました。

地域おこし協力隊 熊澤怜奈さん

吉澤先生の作品は、実際に見ると「え、紙なの?」と驚く方が多くいらっしゃいます。私も作品に命を感じます。
上三川で育った先生にとって上三川の自然が作品の原点になっていると思うので“ORIGAMIのまち”が先生のおかげで始まったんだなと思います。

自然豊かな上三川町での原体験が、吉澤さんの作品の魅力につながっているんですね。

ORIGAMIに挑戦

私もORIGAMIに挑戦しました。
実は、吉澤さんが考案された折り紙には、簡単につくれるものもあるそうです。
ORIGAMI普及指導員を目指している熊澤さんに、『ちょう』の折り方を教えていただきました。

途中で折り目が合わず失敗かと思ったとき、熊澤さんから「大丈夫です」の一言が。
この作品はずれてしまってもしっかり形になるそうです。

熊澤さんの指示に従って折り進めていくと・・・
たったの4ステップで完成しました!

とても簡単にできますが、この作品も動きます。
机に置いておしりの部分を押すと、羽がひらひらと動き、まるで本物のちょうのようです。

動かすことができると、折ったあとに遊ぶことができるので、折り紙をさらに楽しむことができます。
『ちょう』は少ない手順で簡単に折ることができるので、みなさんもぜひ挑戦してみてください!

 上三川町では、2023年9月第3回ORIGAMIフェスティバルを開催予定です。そこでは、吉澤さんの作品も展示されるということです。折り紙のワークショップも開催が予定されています。
目で見て、そして自分で作って楽しめる折り紙のイベント、ぜひこの機会に上三川町に足を運んでみてはいかがでしょうか?

  • 松本和花子

    宇都宮放送局 ディレクター

    松本和花子

    栃木県那須塩原市出身
    これまで折り紙はツルしか折れませんでしたが、このたび新たなレパートリーが加わりました。

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