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鹿沼城に思いをはせて(鹿沼市)

あっちこっちとちぎ
  • 2023年06月01日

NHK宇都宮放送局では、平日午後6時30分からのニュース番組「とちぎ630」で、栃木県内を回ってその地域の魅力をお伝えする「あっちこっちとちぎ」というコーナーを放送しています。
県内25の市と町をすべて訪ねる今年度の5回目は、鹿沼市
5月8日に開庁したばかりの市役所に行ってきました。

(宇都宮放送局キャスター 川島加奈代)

約400年前の鹿沼市役所周辺は?

5月8日に開庁したばかりの市役所庁舎。
入ってみるとすぐに、木材のいい香りが漂ってきました。
「木のまち」らしく鹿沼産のヒノキや杉がふんだんに使われていて、地元らしさを感じる空間です。

さて、ここはかつてどんな場所だったかご存じでしょうか? 
遡ること400年あまり前。この市役所の西側にある御殿山を中心に、戦国時代の壬生氏の居城だった「鹿沼城」が展開されていました。

新庁舎を建設するにあたり2度にわたって行われた、鹿沼城跡の発掘調査
その際に見つかったものなどの成果を紹介するコーナーが、6月9日(金)まで市役所1階ロビーに設けられています。

鹿沼市役所1階ロビー「鹿沼城跡」についての展示(~6月9日)

写真や発見された現物など、当時の歴史を知るための貴重な資料が展示されています。

漆椀

現在の市役所駐車場から見つかった漆椀です。
湿り気のある粘土の中にあったため、通常では残りにくい木製品が良好な状態で出土されたそうです。

16世紀に使われた「かわらけ」と呼ばれる素焼きの食器や、古銭なども展示されています。

歴史に思いをはせて!鹿沼城のジオラマ

戦国時代の壬生氏の居城「鹿沼城」

そして、目を引くのがこちら。鹿沼城のジオラマです。
壬生氏の旗印も立っていて、細部まで丁寧に作られています。

鹿沼城のジオラマを製作した杉浦昭博さんです。
杉浦さんは近くの中央小学校の元教頭先生。子どもたちに自分たちのまちの歴史を目で見て学んでもらおうと、1年かけてジオラマを完成させました。

発砲スチロールや紙粘土などを使って値段を抑えて作ったということですが、趣味の域を超えた素晴らしい出来栄えです。
特にこだわったポイントをうかがいました。

鹿沼城のジオラマを製作 杉浦昭博さん

子どもたちが戦国の城について理解を深められるようにと考え、見た目の印象を本物に近づけられるよう意識しました。特にこだわったのは、規模です。面積は1000分の1にしましたが、高さを1000分の1にしてしまうと堀の深さや城の高さなどが上手に表現できないので、高さについては500分の1とし、強調して製作しました。
鹿沼城は東西600メートル、南北1100メートルと広大な範囲に及びますが、いま中央小学校がある場所もその一部です。子どもたちには、400年あまり前、自分たちの学校周辺はどんな場所だったのかイメージしてもらえたと思います。

周辺の開発などで、鹿沼城は 昭和15年には中心部が無くなりました。
杉浦さんは少ない資料をもとにジオラマを製作したそうです。
その期間に行われた発掘調査で見つかったものも忠実に再現しています。

障子堀(青い部分)

たとえばこちらの「障子堀(しょうじぼり)」。 
敵の侵入を防ぐための格子状の堀で、戦国時代のものとしては栃木県で初めて発見されたものだと いうことです。

実際の障子堀

実際に人が立ってみると…こんな大きさだそうです。 
杉浦さんのジオラマと見比べてみるとよりイメージが 膨らみます。

みなさんも、鹿沼城やまちの歴史に思いをはせてみませんか? 

杉浦さんの力作、ぜひご覧ください!
  • 川島加奈代

    宇都宮放送局 キャスター

    川島加奈代

    北海道出身。
    趣味は短歌(日記感覚で楽しく詠んでいます!)

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